Fender Studio Proで一部分だけ録り直したい|パンチイン・パンチアウト録音の設定手順
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Fender Studio Proで一部分だけ録り直したい|パンチイン・パンチアウト録音の設定手順

1か所のミスのために、曲の頭から録り直していませんか?指定した範囲だけを自動で録り直せる、パンチイン録音の設定手順を解説します。

STEP:1 結論:範囲を決めて「オートパンチ」をオンにすれば、その部分だけ録り直せる

※Studio Oneは、2026年1月から「Fender Studio Pro」に名称が変わっています。この記事ではStudio One 6の画面で解説しますが、基本的な考え方は同じです。

ギターのフレーズで1か所だけミスした。そんなとき、曲の頭から全部録り直す必要はありません。

「オートパンチ」を使えば、指定した範囲に入った瞬間に録音が始まり、範囲を抜けると録音が止まります。範囲の外の演奏はそのまま残るので、ミスした部分だけをきれいに差し替えられます。

やることは、次の3つだけです。
1. 録り直したい範囲を「ループ範囲」で指定する
2. トランスポートの「オートパンチ」をオンにする
3. 範囲の少し前から再生して、録音ボタンを押す

結論:範囲を決めて「オートパンチ」をオンにすれば、その部分だけ録り直せる

STEP:2 こんなことで困っていませんか?

・ミスした1小節のために、毎回曲の頭から録り直している
・録り直したら、前後のうまく弾けた部分まで消えてしまった
・録音ボタンを押すタイミングが合わず、フレーズの頭が切れてしまう

どれか1つでも当てはまるなら、パンチイン・パンチアウトで解決できます。

再生している途中で録音に切り替えることを「パンチイン」、録音から再生に戻すことを「パンチアウト」といいます。演奏しながら録音ボタンを押すのは意外と大変ですが、オートパンチを使えば、この切り替えを自動でやってくれます。演奏だけに集中できるのが一番のメリットです。

STEP:3 うまくいかないときに確認する順番

うまく録り直せないときは、次の順番で確認してください。上にあるものほど、よくある原因です。

1. 録り直すつもりのないトラックまで上書きされた
 → 録音待機のトラックが2つ以上になっていませんか?
2. 思っていない場所が録音された
 → ループ範囲が、録り直したい場所に合っていますか?
3. 録音がまったく始まらない
 → オートパンチと、トラックの録音待機がオンになっていますか?
4. 演奏の入りが間に合わない
 → 再生を範囲の中から始めていませんか?

ここからは、実際の設定手順を順番に見ていきましょう。

STEP:4 設定①:録り直したいトラックを録音待機にする

録り直したいトラックの録音ボタン(赤い丸のボタン)をオンにします。

ほかのトラックの録音ボタンがオンになっていたら、必ずオフにしておきましょう。録音待機になっているトラックが複数あると、そのすべてが上書きされてしまいます。

設定①:録り直したいトラックを録音待機にする

STEP:5 設定②:録り直す範囲をループ範囲で指定する

画面上部のルーラーで、ループ範囲を録り直したい場所に合わせます。この範囲が、そのまま録音される範囲になります。

指定した範囲は、画面下部のトランスポートにある「L」「R」の数字でも確認できます。Lが範囲の始まり、Rが範囲の終わりです。

ミスした部分をぴったり囲むより、前後の音のすき間で区切ると、つなぎ目が自然になります。

設定②:録り直す範囲をループ範囲で指定する

STEP:6 設定③:ループ再生をオンにする

トランスポートのループボタン(丸い矢印のボタン)をオンにします。オンになると、ボタンとルーラーの範囲が青く表示されます。

ループがオンのときは、範囲の終わりまで録音すると、自動で範囲の頭に戻ってもう一度録音が始まります。うまく弾けるまで、止めずに何度でも録り直せるので便利です。

設定③:ループ再生をオンにする

STEP:7 設定④:オートパンチをオンにする

トランスポートの、L・Rの数字の右に並んだアイコンのうち、右下のボタンがオートパンチです。クリックすると赤く点灯し、オンになります。

キーボードの「I」でも切り替えられます。

設定④:オートパンチをオンにする

STEP:8 設定⑤:範囲の1小節前から再生して録音する

再生位置を、録り直す範囲の1小節ほど前に置きます。前の演奏を聴きながら入れるので、リズムやノリを合わせやすくなります。

録音ボタンを押して、前の部分から一緒に弾きましょう。範囲に入ると自動で録音が始まり、範囲の外の演奏はそのまま残ります。納得のいく演奏ができたら、停止ボタンを押して終了です。

なお、範囲の頭に戻ったあとの2回目の録音を途中で止めた場合は、最後まで録音できた1回目の演奏が残ります。

STEP:9 設定⑥:つなぎ目を確認する

録り直した部分は、元の演奏とは別のイベント(波形のまとまり)として表示されます。範囲の始まりと終わりで、イベントが分かれていることを確認しましょう。

確認するときは、トラックの録音待機とオートパンチをオフにしてから、範囲の少し前から再生して聴き直します。つなぎ目が気になる場合は、境目にごく短いフェードを付けると目立ちにくくなります。

うまくいかなかったときは、「Ctrl+Z」(Macは「Command+Z」)で取り消して、もう一度録り直しましょう。

設定⑥:つなぎ目を確認する

STEP:10 よくあるNG例

【録音待機のトラックが2つ以上ある】
オートパンチは、録音待機になっているすべてのトラックで働きます。ほかのトラックの録音ボタンがオンのままだと、動画のように、そのトラックの同じ範囲まで上書きされてしまいます。

【ループ範囲を確認せずに録音する】
前に使った範囲が残っていて、思わぬ場所が上書きされることがあります。

【範囲の中から再生を始める】
いきなり録音状態になり、演奏の入りが間に合いません。

STEP:11 録り直し前のチェックリスト

□ 録り直したいトラックだけが録音待機になっている
□ ループ範囲が、録り直したい場所に合っている
□ ループ再生がオンになっている
□ オートパンチがオンになっている
□ 再生位置が、範囲の1小節ほど前にある

STEP:12 まとめ:今日やること3つ

1. ミスした部分を、音のすき間で区切ってループ範囲に指定する
2. ループとオートパンチをオンにする
3. 範囲の少し前から再生して、うまく弾けるまで録り直す

パンチイン・パンチアウトを使えるようになると、1か所のミスのために曲の頭から録り直す必要がなくなります。録音のハードルがぐっと下がるので、ぜひ次の録音から試してみてください。

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