リードは消耗品であり、使い続けるうちに少しずつ劣化していきます。
では、どのようなサインが「替えどき」の目安になるのでしょうか?
この記事では、リードの寿命の見極め方やNGサイン、音色や吹奏感の変化について詳しく解説していきます。
STEP:1 リードの寿命はどれくらい?
まず知っておきたいのは、リードの一般的な「寿命」。この場合の寿命とは、心地よく吹くことのできる期間を指します。
リードの寿命は、演奏頻度、リードの品質、管理方法、奏者の吹き方などによって大きく変わります。
毎日演奏する場合には、1箱1~2ヶ月、
週に数回の演奏であれば3ヶ月程度という印象です。
リードの替えどきサイン①:音色の変化
最も分かりやすく、重視すべきサインの一つが、音色の変化です。
状態の良いリードは、芯がありつつも柔らかさのある音が出やすく、音にツヤがあります。また、息を吹き込んだ時に程よい抵抗感があり、コントロールもしやすいので、安心して吹き込むことができます。
しかし、リード劣化してくると、音がまとまりにくくなったり、ノイズが混じりやすくなったりします。また、高音が当たりにくい、ピッチや音自体が揺れて、不安定になりやすくなります。
そのほか、全然息を入れていないのに軽い音で鳴り過ぎてしまったり、逆にレスポンスが悪くなったりと、リードによって劣化の仕方には多少幅があります。
いつもと同じセッティングなのに、上で書いたような変化が見られたら、リードの状態を確認してみましょう。
リードの替えどきサイン②:見た目の変化
リードの劣化は音や吹奏感だけでなく、見た目にも表れます。こちらは、目に見える変化なので、よりわかりやすいかと思います。
以下のような状態になっていたら、すぐに交換を検討しましょう。
・先端がかけたり、ケーンの節に沿って割れている
・横から見るとふにゃふにゃと波打ち歪んでいる
・表面が黒っぽく変色していたり異臭がする
リードの先端は薄く、とても繊細なので少し引っかかっただけでも割れてしまったり、吹き心地が変わってしまうことがあります。
変色していたり、異臭のするリードは、例え音が出ても使っていて心地よいものではないので、使用は控えましょう。
また、メイクをする人は、口紅や色付きリップにも気を付けましょう。
ついつい口紅を塗ったまま吹いてしまうと、リードの表面が赤く色付いてしまいます。
もし口紅を塗った日に吹くときには、よく口を拭いてから演奏することをお勧めします。
STEP:2 長持ちさせるには?
リードの寿命を少しでも伸ばすためには、使用後にきちんと水分をふき取ること、それから丁寧に扱うことが大切です。
また、1本のリードで吹き続けるとそのリードの劣化も早くなります。
1回の練習の中でも、数本のリードを順番に使って交換しながら使用すると良いでしょう。
本番などの大切な場面で、良いリードを最高の状態で使えるように、リードの使い方、保管方法には十分気をつけましょう。
STEP:3 「なんとなく吹きにくい」は替えどきのサイン
いろいろなリードの交換時期のサインを紹介してきましたが、一番大切なのは「自分の吹奏感 」です。
もし3か月よりも長く使っていたり、少し欠けているような気がしても、それで演奏に支障がないなら使い続けても問題はありません。
ただ、リードというのはだんだん劣化していくため、その変化に気が付きにくいものです。
「なんか最近、調子が悪いな」と感じたら、リードの交換時期を疑ってみましょう。
リードの状態を意識し、適切に交換することで、安定した音色と演奏が保ち、気持ちよく演奏することができます。
リードの声に耳を傾け、良いパートナーとして付き合っていきましょう!
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