ドラムスティックの選び方|素材・太さ・チップ・ブランドの解説
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ドラムスティックの選び方|素材・太さ・チップ・ブランドの解説

ドラムのスティック選びは、音の出方や叩きやすさを大きく左右します。この記事では、初心者でも理解しやすいように、素材(木材)の違い、太さ・長さの種類、チップ形状、メーカーごとの特徴をわかりやすく解説します。最初の1本を選ぶポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

STEP:1 スティックで音と演奏性が大きく変わる理由

ドラムの音は「どんなスティックを使うか」で大きく変わります。
スティックの重さ、素材、チップの形状によって、
・アタックの強さ
・音のまとまり
・細かいフレーズの叩きやすさ
・手の疲れやすさ
などが変化します。

個人的にはドラムを始めたてのころは、とにかく「スティックを振っていて疲れないもの」を選ぶと良いと思います。
アタックの感覚や音の出方など慣れてきて気づくこともありますが、まずはストレスなくモチベーションを維持できることが重要。

STEP:2 スティックの基本構造

スティックは主に以下の部分で構成されています。

チップ:スティックの先端部分(一番接触が多い部分)
ショルダー:チップとシャフトの間の部分
シャフト:スティックの胴体
グリップ:握る部分

この構成要素のどこがどう音に関係するのか理解しておくと、選ぶ際の基準になります。

スティックの基本構造

STEP:3 素材(木材)の違いと特徴

スティックは主に3種類の木材で作られています。

■ ヒッコリー
最も一般的でバランスが良く、迷ったらまずこれ。
しなりが適度で手への衝撃も少ないため非常に初心者向け。

■ メイプル
軽くて操作しやすい。
細かいフレーズやスピード重視のプレイがしやすい。
ポップスや軽めの音楽に向く。

■ オーク
重くて硬く、アタックが強く出る。
力強いロックや大きな音量が必要な場面に向く。
頑丈で耐久性も高いイメージ。

※余談:カーボンなど合成素材もあるが、まずは木材を理解すると選びやすい。

素材(木材)の違いと特徴

STEP:4 太さ・長さ(5A / 5B / 7Aなど)の違い

ドラムスティックの「5A」「5B」「7A」などの数字・アルファベットは太さ・重さ・用途の目安 を表しています。
明確に定義されているわけではありませんが、数字が小さいほどスティックが長く、アルファベット順で太くなります。
様々なサイズがありますが代表的なものは「5A」「5B」「7A」になります。

5A
長さ390-410mm、太さ14-15mm程度。
5B
長さ390-440mm、太さ14.5mm以上
7A
長さ350-410mm、太さ13-14mm程度

個人的に最初の1本(2本)にお勧めなのは一番スタンダードな「5A」です。

STEP:5 チップ形状の違い

STEP2で記載したチップに関してです。
チップも様々な形状があります。

※そして呼び名も多々あり、ここで記載している名称以外で呼ぶものもあります。

■ アコーン型
形状上、ヒットする角度で打面にあたる面積が変わり、幅広い多彩な音が出せる。万能タイプ。

■ ラウンド(丸型)
打面にあたる面積が少なめで、粒立ちが良く、明るい音。

■ ティアドロップ(涙型)
アコーンをさらにシェイプにさせたような形で、こちらも打面にあたる角度で多彩な音が出せる。

■ バレル(俵型)
打面にあたる面積が広いので、太く力強い音が出る。

チップ形状の違い

STEP:6 主なメーカー

主なメーカーを紹介します。
メーカー(ブランド)によって打感や重さが微妙に違います。

■ VIC FIRTH(ビックファース)
https://pearl-music.co.jp/vic-firth/

■ Zildjian(ジルジャン)
https://www.zildjian.jp/index.html

■ Pearl
https://pearldrum.com/ja/

■ TAMA
https://www.tama.com/jp/

■ ProMark(プロマーク)
https://kcmusic.jp/promark/

STEP:7 (個人的)初心者に最初におすすめのスティックは?

迷ったら 「5A × ヒッコリー × ラウンド(丸型)」 がおススメです。

理由:
・バランスが良く扱いやすい
・手が疲れにくい
・どんなジャンルにも合う
・楽器店でも入手しやすい

最初の1本として失敗はないと思います!

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