ゆっくりだとできるけれど、速くなると崩れる。
片手がうまく跳ね返らず、音がバラつく。
そんな悩みを感じたことはありませんか?
今回は、ダブルストロークが安定しないときの効果的な練習方法を3つ紹介します。
どれも、レッスンでもよく取り入れている練習です。
目次
STEP:1 ▪️両手同時に叩く
ダブルストロークが崩れる原因の一つは、左右のバランスの差です。
右手だけ得意、左手だけ音が弱い、というのは誰にでもあります。
まずは、その“差”を体に気づかせることから始めましょう。
【実践】
1.テンポは定めず、ゆっくりと両手同時にダブルストロークで叩く練習。
(RR と LL を同時に)
https://youtube.com/shorts/4oDGYQhP9rg
とにかくゆっくり、両手一緒に「タタ」と鳴らします。左右の音量・タイミング・スティックの高さ・指と手の感覚がそろっているかをチェックします。
「両手で同じ動きをする」ことで、フォームの癖や力みが浮き彫りになります。
特に左手が遅れたり、跳ね返りが小さいとすぐにわかるので、
鏡を見ながら練習するのもおすすめです。
この練習を1日5分でも取り入れると、
両手の動きが安定していくのを実感できます。
STEP:2 ▪️ゆっくりメトロノームの16分音符に合わせながら叩く
左右合わせて4つの音が、ちゃんとしたタイミングで叩けているか。また、自分の中のテンポ感に狂いがないのか。をチェックする練習です。
電子メトロノームやアプリを使って、細かな音符が設定出来る物が望ましいです。
【実践】
1.メトロノームをテンポ60前後に設定し16分音符を鳴らす
2.1拍に4つ(16分音符)のタイミングで「RR LL RR LL」と叩く
3.各打が“16分の中で均等に並ぶ”ことを意識する
https://youtube.com/shorts/eR4xSzOd3Yw?si=Lqw32Tq2gBTgQsTu
ここではとにかく鳴っている16分音符と同じタイミングで音が出るように意識しましょう。ステップ1で掴んだ指や手の感覚を意識することで効率的に練習を進められます。
また音の粒を揃えることにも意識を持ちましょう。個人差はありますが、大体の人が右利きの場合は右手の1打目、左利きの場合は左手の1打目の音が綺麗になる傾向にあります。その音が4つ聞こえるように練習しましょう。
2打目が安定すると、ダブル全体の印象が見違えるように整います。
STEP:3 ▪️8分音符 → 16分音符で叩き、大きな動きを意識する
ステップ1-2で行った内容はあくまでも練習的な内容。ステップ3では演奏する場面において必要な「リズムを大きくとる」練習をしていきます。
細かな手や指の感覚だけに頼るとダブルストロークのテンポ感が前のめりになりすぎるので、大きなリズムとストロークを意識していきます。
【実践】
1.テンポを60前後に設定し、8分音符を鳴らす
2.8分音符をオルタネイト(左右交互)で可能な限り大きな腕の動きで叩く
3.腕の動きを変えずにRRLLとダブルストロークに移行する
https://youtube.com/shorts/h2x0fFGs_DE?si=e-lvPgOPyixAyMXN
このように、大きな動きやリズムを意識して叩くことでダブルストロークのリズムに安定感が増します。
速さばかりに気を取られがちでリズムが安定しないのがダブルストロークですが、大きなリズムを骨組みとして考えることでより一層安定感がでるので練習してみましょう。
STEP:4 ▪️まとめ.焦らず、毎日の積み重ねを大切に
ダブルストロークは、ある日突然できるようになるものではありません。
毎日少しずつ、“均等に2打鳴らす感覚”を体に覚えさせることが大切です。
今日紹介した3つの練習は必ずステップ1から取り組みましょう。「このステップは問題ない」と自分で確認してから次のステップに移行することが大事で、とにかく焦らず丁寧にが上達への一番の近道です。
スティックが自然に跳ねて「タタ」と鳴る瞬間の気持ちよさを、
ぜひ毎日の練習の中で味わってみてください。
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