「初心者がアコギを弾く前にやるべきこと4選!!」
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「初心者がアコギを弾く前にやるべきこと4選!!」

念願のアコースティックギターを手に入れたあなた。「さあ、練習するぞ!」と意気込んでいるかと思いますが、ちょっと待ってください!
実は、買ったままの状態のギターで練習を始めると、指が痛くてすぐに挫折してしまう可能性が高いのです。
アコギ初心者の最大の敵は「指の痛み」と「弦の押さえにくさ」。
今回は、練習を始める前にやっておくだけで、ギターが劇的に弾きやすくなる「4つの準備」をご紹介します。これをするだけで、上達のスピードが格段に変わりますよ!

STEP:1 爪を切る(特に弦を押さえる左手)

まず一番最初にやるべきことは「爪切り」です。

「そんなこと?」と思うかもしれませんが、これはギターを弾く上で最も基本的かつ重要なことです。

⚪︎なぜ爪を切るの?
ギターの弦を押さえる時、指先を立てて弦を押さえます。この時、爪が少しでも伸びていると指板(木の板の部分)に爪が当たってしまい、弦をしっかりと押さえることができません。
結果として、無理な力が入り、指が痛くなったり、綺麗な音が鳴らなかったりします。

⚪︎どのくらい切ればいい?
弦を押さえる手(右利きの人は左手)の爪は、手のひら側から見て爪の白い部分が見えないくらい短く切りましょう。深爪になりすぎない程度に、指の腹の肉が爪よりも先に出る状態がベストです。
※弦を弾く手(右手)は、爪を使って弾く奏法もあるため、必ずしも短く切る必要はありません。

 爪を切る(特に弦を押さえる左手)

STEP:2 弦を「柔らかいもの(細いもの)」に張り替える

新品のギターに最初から張られている弦は、実は初心者にとっては少し「硬い」ことが多いのです。

⚪︎「エクストラ・ライトゲージ」がおすすめ
アコギの弦には太さ(ゲージ)の種類があります。
一般的なギターには「ライトゲージ」という標準的な太さが張られていますが、指の皮が柔らかい初心者には、これでも硬くて痛いのです。
そこで、「エクストラ・ライトゲージ」や「カスタム・ライトゲージ」という、細くて柔らかい種類の弦に張り替えましょう


⚪︎メリット
弦の張力が弱くなるので、少ない力で押さえられる。
指先への食い込みが減り、痛くなりにくい。
「Fコード」などの難しいコードも押さえやすくなる。
楽器屋さんで「一番柔らかい弦をください」と言えば案内してくれますよ!
弦の張り替えも初心者でやり方がわからない方は楽器屋さんでやってもらえます!

弦を「柔らかいもの(細いもの)」に張り替える

STEP:3 半音下げチューニングにする

好きな曲を練習する前に、ギターのチューニング(調律)をあえて「半音下げ」の状態に設定してみましょう。

⚪︎半音下げチューニングとは?
通常のチューニング(E-A-D-G-B-E)から、全ての弦を半音低い音(E♭-A♭-D♭-G♭-B♭-E♭)に合わせることです。
カラオケでいうところのキーが−1された状態になります。

⚪︎なぜ初心者におすすめ?
弦を緩めることになるため、弦の張力(テンション)が下がり、劇的に弦が柔らかく感じます。
プロのアーティスト(BUMP OF CHICKENなど)でも、弾きやすさや独特の響きを求めて、半音下げを基本にしている人はたくさんいます。決して「逃げ」ではありません!

※YouTubeなどの教則動画や、通常の楽譜に合わせて弾くときは、「カポタスト」を1フレットに付けることで、指の感覚は柔らかいまま、出る音は通常の音の高さに戻すことができます。
カポタストをつけることでフレットの幅も少し狭くなるので、コードを抑えるのに指が届きやすくなります!

半音下げチューニングにする

STEP:4 ギターを弾きやすく調整する(弦高調整)

これが一番重要、かつ見落としがちなポイントです。
ギターは木でできているため、湿度や温度で状態が変わります。また、安価な初心者セットのギターは、最初から「弦高(げんこう)」が高すぎる場合があります。

⚪︎弦高が高いとどうなる?
弦高とは「弦とフレット(金属の棒)の頂点との隙間」のこと。
この隙間が広いと、弦を奥まで押し込むのに強い力が必要になります。これではどんなに練習しても「指が痛い!」「音が鳴らない!」となってしまいます。

そんな僅かなことで?と思われるかも知れませんが、弦高が1mm低いだけで体感は半分の力で弦を抑えられる!というくらい違いが現れます!

⚪︎どうやって調整する?
1.まずはネックの反りを直してまっすぐな状態にすることが最優先です。普段からエアコンの風など極度の乾燥や多湿な環境には気をつけ、ネックが反っていたら六角レンチなどを使って調整をすることができます。
初心者のうちはネックの状態確認も難しいので、調整と合わせて楽器屋で見てもらいましょう。

2.次にサドル(弦を支えている白いパーツ)を削ったりして調整します。
弾きやすい弦高は個人差やギターによって異なりますが、12フレット上6弦側で2.5mm、1フレット側で2.0mm程度です。
ネック調整と共に最初に自分でやるのはハードルが高いので、購入した楽器店に持ち込んで「初心者なので弾きやすく弦高を下げて調整してほしい」と依頼するのが一番確実です。

数千円かかる場合もありますが、弾きやすさは天と地ほど変わります。これから長く続けるための投資と考えれば、決して高くはありません。
調整代をケチってギターを弾くのを諦めてしまっては本末転倒ですからね、、、

ギターを弾きやすく調整する(弦高調整)

STEP:5 まとめ:環境を整えて「楽しい」を優先しよう!

🎵今回のおさらい🎵
ギターを弾く前にやるべき4つのこと!

1.爪を切る(指を立てて押さえるため)
2.弦を柔らかくする(エクストラ・ライトゲージへ)
3.半音下げチューニング(テンションを下げて楽に)
4.弦高調整をする(物理的に押しやすくする)

ギター初心者が挫折する理由のNo.1は「指が痛くて弾けないこと」です。
最初は「根性」で乗り切るのではなく、「道具を自分に合わせて調整する」ことが上達への近道です!

初心者のうちが一番思うように弾けずにギターを諦めてしまう時期です。上達への一番の近道は好きでい続けること。
まずは弾きやすい環境を整えて、「楽しく弾くこと」を第一に、のんびりと続けていきましょう!あなたの毎日が素敵な音楽で彩られることを心から応援しています!

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