自然に例えると、朝の光、水の波紋、木々の木漏れ日・・・透明感、流れを感じさせる音色を出すことのできる唯一無二の楽器だと思っています。
オーケストラやブラスバンドにおいては、流れるように速いパッセージ、高音域で軽快な音型を担う役割が多く、運指を速く回さなくてはならないことが多い楽器でもあります。
だからこそ、「指が回らない」「早いパッセージになると急に転んでしまう」など、フルート奏者の多くが一度はぶつかる悩みなのです。
この問題は才能や指の器用さなどの個人差のように思われますが、練習の仕方や内容で大きく変化するものでもあります。
この記事では、忙しい方でも短時間でできるように「1日10分メニュー」で、運指の動きが速くなるための練習方法をお伝えします
目次
STEP:1 0〜1分 フルートの構え方のチェック
フルートは3点で構える楽器です。
3点でしっかりと支えることができれば、あとの指は自由に動かすことができます。
その3点とは、下あご(下唇の下)、左手の人差し指の付け根、右手の親指のことです。
まずはこの3点だけでフルートを持ってみましょう。
しっかりと持てていますか?グラグラしませんか?左手の人差し指の付け根がご自身の体の方に向けて力を加え、下あごと右手の親指は前に押し出す感じで力を加えます。すると3点でもしっかりと持つことができます。まずはこれをチェックしてみてください。
そのあと他の指は運指表に従って自然にキィから近いところといいますか、すぐに動かせる位置に配置します。
(左手の小指はG♯キィの下には入れずに、すぐに上から触れられるようなところに配置しておいてくださいね)
STEP:2 1〜3分 指の上げ下げの確認(省エネで)
今練習している曲の中から指の回らない箇所を取り出し、ゆっくりと演奏してみます。
そこでチェックしていただきたいのが、指をむやみやたらと高く上げすぎていないか、使わない指はキィの近くにしっかりとスタンバイしているか?などです。無駄な動きがありますと、タイムロスが生まれ、指が回らない原因となります。
また、メトロノームに合わせてこちらの練習をすることを推奨します。(鏡を前においてご自身の指の動きを見ながら練習するとわかりやすいです)
STEP:3 指とフルートは付かず離れずの距離感を保って
指とフルートは付かず離れずの距離感を保ってください。
STEP:4 3〜7分 リズムの変化による練習
この時間帯はリズムを変えて練習しましょう。
例えば4分の4拍子で、8分音符が8個収まっている小節があるとします。
8分音符でタタタタタタタタと演奏するところを、長短長短長短長短(タータタータタータタータ)と吹いてみます。
それができるようになりましたら、短長短長短長短長(タタータタータタータター)と吹いてみます。
また三連符の場合は、長短短(タータタ)、短長短(タタータ)、短短長(タタター)と練習しましょう。
指がスムーズに動かないところが発見できた際には、重点的に練習しましょう。
アーティキュレイションが難しい場合は、すべてタンギングして練習してみてもよいでしょう。
STEP:5 7〜10分 演奏してみましょう
最後の2分は曲の指示通りに吹いてみましょう。
どうでしょう?数分前よりも指が楽に動いている、指を速く動かせるようになったなど、変化はありませんでしょうか?もちろんまだ完成に至っていない日もあるかと思います。その時はその日できる限りの最高を目指して、翌日に課題を残していきましょう。継続は力なりです。
STEP:6 まとめ
指が回らないときは「もっと練習しなくては」と焦ってしまいがちですが、そこは冷静になり、意識をもって練習をしてみてください。
焦らず、丁寧にご自身の指との対話を積み重ねていきましょう。
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