ピアノを弾くと指が痛い・つる……。そんな悩みを解決!「脱力」のコツと正しいフォーム
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ピアノを弾くと指が痛い・つる……。そんな悩みを解決!「脱力」のコツと正しいフォーム

「たくさん弾きたいのに、すぐに指が疲れてしまう」「指がつりそうで、思うように動かない」と悩んだことはありませんか。
弾けば弾くほど肩や腕に力が入ってしまうのは、誰しも経験のあることです。
ここでは、無理なく楽に弾けるようになる「脱力」の仕方と、理想のフォームをわかりやすくお伝えします。

STEP:1 どうしてピアノを弾くときに力が入っちゃうの?3つの原因

ピアノを弾いていて指が痛くなったり、肩が凝ったりするのは、体からの「無駄な力が入っているよ」というサイン。
まずは、どうして無意識に力が入ってしまうのか、その原因を一緒に探してみましょう。

1. 「上手く弾かなくちゃ」という緊張
「間違えたらどうしよう」「速いところも完璧に!」という気持ちは、そのまま体へのプレッシャーになります。
緊張すると、どうしても呼吸が浅くなり、肩がキュッと上がってしまうもの。
心と体はつながっているので、緊張が指の動きをぎこちなくさせてしまうのです。
まずは深く呼吸を整えることから始めましょう。

2. 「指の力」だけで鍵盤を押している
「鍵盤をしっかり押そう!」と思うあまり、指の力だけで一生懸命に叩いていませんか?
実は、ピアノは体全体を使って弾く楽器です。指だけでがんばりすぎると、手のひらや腕がすぐにパンパンになってしまいます。

3. 他の場所が「身代わり」になってがんばっている
指がまだ自由に動かない時期は、それを補おうとして手首を無理に動かしたり、首や背中まで力が入ったりします。本来は動かさなくていい場所まで使ってしまうと、体に無駄な力が入り、指がスムーズに動かなくなってしまうのです。

どうしてピアノを弾くときに力が入っちゃうの?3つの原因

STEP:2 勘違いしやすい「脱力」の正体。ただ力を抜けばいいの?

では、どうしたら力が抜けるのでしょうか。
脱力といっても、ただ「ふにゃふにゃ」になればいいというわけではないのです。

・脱力は「ふにゃふにゃ」とは違います。
脱力と聞くと、完全に力を抜いた「ゆうれいの手」のような状態をイメージするかもしれません。
でも、指先まで柔らかすぎると、鍵盤を一番下まで押さえることができず、音が鳴らなくなってしまいます。
正しい脱力とは、必要な「芯」だけは指先に残して、あとの余計な力を抜くことです。

・腕の「重さ」を指先に預ける
私たちの腕は、意外と重たいもの。この重さを、指先を通して鍵盤に「預ける」感覚が大切です。
叩くのではなく、腕の重みを指先に届けるイメージです。ドアの取っ手をつかんで、自分の重さを少し預けるような感覚を想像してみてください。

・「がんばる瞬間」と「お休みする瞬間」の切り替え
弾く瞬間にだけ必要なエネルギーを使い、音が鳴った次の瞬間には、ふわっと力を抜く。この「ONとOFF」の切り替えがスムーズにできると、疲れ知らずで弾けるようになります。

勘違いしやすい「脱力」の正体。ただ力を抜けばいいの?

STEP:3 【実践】「脱力」の感覚を掴むレッスン

「脱力の感覚がわからない!」という方は、まずピアノを離れて、机の上でこんな練習をしてみましょう。

1. 指先で支える練習:まず机の上に指を立てて、腕の重みが指の先(第1関節)に「乗っている」のを感じてみます。指がカクンと潰れないように、しっかりした「柱」を作るイメージです。

2. 腕を「落とす」感覚を掴む:次に、腕全体をふわっと持ち上げて、力を抜いて机に向かってポトンと落としてみます。着地した瞬間に、手首を柔らかいクッションのように使って衝撃を逃がしましょう。「叩く」のではなく「落ちる」エネルギーで音を鳴らす感覚です。

3. セルフチェック:指を立てた状態で、反対の手で手首を上下左右に揺らしてみてください。こんにゃくのように、ゆらゆらと柔らかく動けば完璧です!

机の上で感覚が掴めてきたら、同じことを鍵盤の上でも実践してみましょう。

STEP:4 スムーズに動く「良いフォーム」3つのポイント

楽に弾くためには、体のつくりに合った「自然な形」が一番です。

1.手の形は「ふんわりアーチ」:片方の手で卵を優しくつかむ真似をして、手首の形が自然で指が楽に動くかを確かめてみましょう。

2.手首は「やわらかく」:手首が高すぎたり低すぎたりすると、指の動きが不自然になり、無理な力が入ってしまいます。腕から鍵盤までが、まっすぐ自然な高さになるように意識してみてください。

3.イスの距離・高さ:椅子が近すぎると脇が窮屈になり、遠すぎると肩が突っ張ります。肘が体より少し前にあり、ゆったりと動かせるスペースを作ってあげてください。イスの高さは、指を鍵盤にのせた時に、前腕(肘から先)と床が平行になるように調節しましょう。

スムーズに動く「良いフォーム」3つのポイント

STEP:5 指がつる・痛むときはどうすればいい?

もし痛みを感じたら、それは体が発している危険信号です。
無理な指使いや、無理に手を広げようとするストレッチは、知らず知らずのうちに負担をかけてしまいます。
「痛いけれど、もっと練習しなきゃ」という根性論は、ちょっと危険です。痛みが出たら、思い切ってその日はおしまい!ゆっくり休ませる勇気を持つことが、上達への一番の近道になります。

STEP:6 まとめ|脱力を味方にして、ピアノをもっと楽しく!

「脱力」は、魔法のようにすぐできるようになるものではないかもしれません。でも、少しずつ意識を変えるだけで、出す音は優しく、美しく変わっていきます。
指の力が抜けて、体が楽になったとき、今まで難しいと思っていた曲が驚くほど軽やかに弾けるようになり、音楽の世界がぐっと広がるはずです。無理のない自然なフォームで、音楽ライフをもっと自由で楽しいものにしていきましょう!

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