ギター初心者のコードチェンジが遅い…原因と速くなる練習法（1週間メニュー）

ギターを始めて数か月経っても、コードチェンジがうまくいかない初心者は少なくありません。
しかし、多くの場合、原因は「指の動き」ではなく、練習の考え方や順序にあります。
本記事では、コードチェンジが速くなる仕組みと、1週間で取り組める具体的な練習法を紹介します。

STEP:1 コードチェンジが遅くなる人に共通する3つの思い込み
STEP:2 コードチェンジが速くなる人が理解している3つの仕組み
STEP:3 初心者がつまずきやすい原因を3つに分解
STEP:4 1週間で変化を感じる練習設計の考え方
STEP:5 1週間メニューの全体像
STEP:6 1日目〜3日目：動きを作るステップ
STEP:7 4日目〜5日目：安定感を作る
STEP:8 6日目〜7日目：実戦スピードに近づける
STEP:9 それでもうまくいかないときに見直すポイント
STEP:10 コードチェンジが遅い状態から抜け出すために大切なこと

STEP:1 コードチェンジが遅くなる人に共通する3つの思い込み

コードチェンジがうまくいかないと、「自分は向いていないのでは」と感じやすいですが、多くは思い込みが原因です。

[指が動かないのは才能やセンスの問題ではない ]
コードチェンジで指が動かないのは才能の問題ではなく、指が動き方を覚えていないだけです。
初心者は思う通りに指が動かないのが自然で、必要なのは同じ動きを繰り返し体に覚えさせることです。
失敗は上達の途中段階と捉えましょう。

[速く弾こうとするほど失敗しやすい理由]
速さを意識すると動作が雑になり、音が止まる原因になります。
重要なのは速さよりも「動きの順番」を安定させることです。ゆっくりでも毎回同じ形で切り替えられるようにすると、自然にスピードはついてきます。

[毎日練習しているのに上達しない人の共通点]
ただ曲を弾くだけの練習では、つまずきを改善できません。
上達する人は、短い時間でも「ここを上手くしたい」と目的を決めて取り組みます。
量よりも内容を意識することが、停滞を抜け出すポイントです。

STEP:2 コードチェンジが速くなる人が理解している3つの仕組み

コードチェンジが速い人は、指が器用なわけではなく、仕組みを理解しています。

[コードチェンジは「指の移動」ではなく「準備のタイミング」]
速く切り替えられる人は、音が鳴っている間に次のコードの形を意識して準備しています。音が止まってから動くのでは遅れるため、前の動作から次への流れを意識することが大切です。

[ すべての音を完璧に鳴らそうとしなくていい]
初心者は音の完成度より、動きの流れを優先しましょう。多少ビビったり鳴らなくても問題ありません。動きが安定すれば音は自然に整います。

[共通ポジションを意識すると動きが減る]
多くのコードには押さえる指や位置の共通点があります。
残せる指や基準となる位置を意識することで、移動距離が減り、迷いが少なくなります。

STEP:3 初心者がつまずきやすい原因を3つに分解

[Fコードが出てくると急に止まる理由]
Fコードは人差し指で複数弦を押さえるため、これまでのフォームと感覚が変わります。「失敗したくない」という意識も手を固め、止まる原因になります。まずは形を作る練習から始めましょう。

[コード移動で指がバラバラになる原因]
指を1本ずつ動かそうとするとタイミングがずれます。「形としてまとめて動かす」意識を持つと安定します。視線も指先だけでなく形全体を意識すると良いです。

[テンポに合わせようとして崩れる理由]
リズムに間に合わせようとすると焦りが生じ、動きが固まります。最初は自分のペースで動作を安定させ、後からテンポを意識しましょう。

STEP:4 1週間で変化を感じる練習設計の考え方

[1日◯分でも効果が出る]
時間より集中力が大切です。5〜10分でも、コードチェンジに意識を向ければ十分効果があります。

[できたかどうかの基準を決める]
完璧な音ではなく、「止まらずに切り替えられた」「形を意識できた」など行動を基準にすると達成感が生まれます。

[うまくいかない日の扱い方]
調子が悪い日は成長中のサインと捉えましょう。
「今日は触れたからOK」と考えることが、継続のコツです。

STEP:5 1週間メニューの全体像

[目指すゴール]
完璧ではなく、止まりにくくなることを目標にします。回数や迷う時間の減少など、小さな変化で十分です。

[練習前の準備] 肩や腕の力を抜き、ネックを強く握らず、軽く触れる感覚を意識しましょう。

[練習で使うコードと進行]
基本コード（G・Em・C・D7）を中心に、2〜3個の進行で練習します。
シンプルな組み合わせほど動きが身につきやすくなります。