ピアノを習い始めた人で、このように悩んでいる人は多いでしょう。筆者もピアノを始めたばかりのころは、左手がなかなか動かず、苦労しました。
そこで今回は、左手が安定する練習方法についてご紹介します。今日からできる練習方法もあるので、ぜひ取り入れてみてください。
目次
STEP:1 まずはこれだけ!左手が自由に動く方法
気がつくと、手のフォームが崩れていませんか。正しいフォームには、3つのポイントがあります。
1.指を丸く保ち、鍵盤と手のひらの間に空洞を作る
2.手の甲と手首の高さをそろえる
3.手首を柔軟に保ち、腕の余計な力を抜く
正しいフォームが取れないと、きれいな音が出ないだけではなく、指の動きにも影響が出てしまいます。まずは、鍵盤の上で正しいフォームを取ることから始めてみましょう。
最初から速く弾こうとせず、ゆっくりとしたテンポで弾くのもポイントです。正しいフォームで弾く練習を繰り返すことで、次第に左手がなめらかに動くようになっていきます。
STEP:2 あなたはどのタイプ?左手が動かない悩み3選
左手がうまく動かない悩みには、3つのタイプがあります。
1.右手につられる
つい右手と同じリズムになってしまい、両手で弾けない。これは、左手のリズムや音を捉えられていない状態で、無理に両手で合わせようとすることで起こります。
まずは、片手だけで練習をしてみましょう。ゆっくりとしたテンポで、1小節、2小節、そしてフレーズと演奏する範囲を広げていくのがポイントです。
2.指をうまく動かすことができない
これは、ピアノを始めたばかりのころによく起こります。左手は利き手ではないことが多く、右手と同じように動かすことが難しいためです。こうした場合は、左手のパートが簡単な曲から練習しましょう。根気よく続けるのもポイントです。
3.両手だとうまく弾けない
片手ずつなら弾けるのに、両手で弾こうとするとうまく弾けないことがあります。これは、脳の処理が追いついていないために起こる状態です。
このような場合は、まずはゆっくりとしたテンポで、1音ずつ合わせながら弾いてみましょう。練習を繰り返すことで、次第になめらかに弾けるようになっていきます。
STEP:3 なぜ左手が動かないの?その原因を見てみよう
左手が動かしにくい原因には、日常生活での使い方や、左右の手を別々に動かすことへの慣れなどが関係しているのです。
多くの人が、箸を使う、文字を書くといった細かい作業を右手で行っています。一方、左手は押さえたり、支えたりといった補助的な役割になりがちです。このように、左手の指を独立させて動かす機会が少ないことが、動かしにくい原因の1つになっています。
また、ピアノでは左右の手で異なる動きをする必要があるため、脳がそれぞれの動きを処理することに慣れていない人ほど難しく感じやすいでしょう。
しかし、繰り返し練習することで、少しずつ動きに慣れていきます。これは、脳に「可塑性(かそせい)」という、経験や学習によって変化する性質があるためです。
STEP:4 これだけはやめて!左手の練習でやってはいけないこと
いきなり両手で弾こうとするのは避けましょう。無理に両手で弾こうとすると、手首や肩に余計な力が入ってしまいます。
この力みがさらに指先の動きを硬くし、指が思うように動かない原因になるのです。片手ずつ練習を繰り返し、安定して弾けるようになったら、少しずつ両手にチャレンジしましょう。
STEP:5 左手の効果的な練習方法は?
まずは、左手だけでゆっくりと弾く練習をしましょう。この際、なるべく鍵盤ばかりを見るのではなく、自分の音を聴きながら弾くのがポイントです。「ド・レ・ミ……」と音階を声に出しながら弾くと、音と指の動きを意識しやすくなります。
両手で弾こうとすると左手が動かなくなる、右手につられてしまうといった場合は、「右と左の音が重なる箇所」だけをゆっくり練習しましょう。この練習を繰り返すことで、指の動きが少しずつ身につき、スムーズに弾けるようになります。
STEP:6 今日からできる練習方法3選
最後に、今日からできる左手の練習方法を3つご紹介します。ピアノがなくてもできる練習もあるので、ぜひ取り入れてみてください。
1.テーブルの上で指を独立させて動かす
テーブルの上に左手を置き、指番号(1=親指、2=人差し指、3=中指、4=薬指、5=小指)の順番で動かしてみましょう。この順番が安定したら、5-4-3-2-1と逆にしたり、ランダムな順番にしたりと1本1本の指を独立させて動かします。
指を動かすときのポイントは、手首や腕に余計な力を入れないことです。ピアノがなくてもできるので、空き時間などに取り入れてみてください。
2.左手でメロディ練習
いつも右手で弾いているメロディを、左手で弾いてみましょう。「きらきら星」や「チューリップ」など、シンプルな曲がおすすめです。最初は焦らず、ゆっくりと弾きましょう。繰り返し練習することで、少しずつ左手でも弾きやすくなっていきます。
3.『ハノン第1番』を左手で弾く
『ハノン』とは、フランスの作曲家、シャルル=ルイ・ハノンが作ったピアノの基礎教本のことです。主に、指の独立や強化、ピアノを弾く際の準備運動として取り入れられています。
5本の指を使って繰り返し練習するため、指を動かす練習になります。 最初はゆっくりで大丈夫です。慣れてきたら、少しずつテンポを上げて弾きます。
これらを1日5分でもいいので続けてみましょう。まとめて長時間の練習をするよりも、毎日の積み重ねが効果的です。毎日の練習に取り入れてみてください。
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