ここでは「歌ってみた」の**ボーカル音量を無理なく上げるための基本的な手順**を紹介します。
なお、EQ処理の詳細については本記事では触れません。
目次
STEP:1 MIXをはじめる前に
作業を始める前に、オケをミュートしてボーカルだけを確認します。
ノイズや歌以外の不要な音、リップノイズなどがあれば事前にカットしておきましょう。
STEP:2 全部のフェーダーを低めに設定する
録音直後のDAWは、歌を録るためにボーカルが聞きやすいバランスになっています。
その状態のままミックスを進めると、マスターレベルが0dBを超えたり、
マスターに挿したリミッターが過剰に反応する原因になります。
そのため、一度すべてのフェーダーを下げてから、改めてバランスを取り直すことをおすすめします。
STEP:3 モニターレベルを調整する
フェーダーを下げると、全体の音量が小さく感じられるかもしれません。
その場合でも**マスターフェーダーは0dBに固定**し、
ヘッドフォンやスピーカー側のモニターボリュームで聞きやすい音量に調整しましょう。
STEP:4 オケと歌のバランスの取り方① ~ゲインの調整~
まず、サビや声を張る部分など、ボーカルの中で最も音量が大きい箇所を探します。
その部分で、歌とオケのバランスが自然に聞こえる位置にフェーダーを設定します。
目安として、ボーカルフェーダーは **-10dB前後** から始めると調整しやすいでしょう。
歌とオケのフェーダー位置に大きな差がある場合は、インプットゲインで音量を整えておくと、
後のミックス作業が分かりやすくなります。
STEP:5 オケと歌のバランスの取り方②~パートごとの音量調整~
一番大きい部分に合わせると、Aメロなどの小さいパートは聞こえにくくなります。
細かい調整は後回しにしつつ、Aメロ・Bメロ・サビなどパートごとにリージョンを分け、
大まかに音量を整えておきましょう。
この作業をしておくことで、後段のコンプやリミッターが自然にかかりやすくなります。
(DAWによって名称は異なりますが、リージョンゲイン/イベントボリュームなどの機能を使います)
STEP:6 コンプで音量を整える
ボーカルとオケのおおよそのバランスが決まったら、
ボーカルにコンプレッサーをインサートし、音量のばらつきを整えます。
自然に聞かせたい場合の目安としては、
* アタック:遅め
* リリース:速め~中程度
* レシオ:4:1前後
から始めると調整しやすいでしょう。
コンプは一気に深くかけず、最も音量の大きい部分を基準に設定し、全体を見ながら調整します。
なお、コンプをかけると音量が下がるため、アウトプットレベルで適正な音量に戻してください。
(Auto Gain機能がある場合は自動調整されます)
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