これはハムノイズと呼ばれ、宅録ではよく起こるトラブルです。
原因を正しく理解すれば、特別な機材がなくても改善できます。
本記事では、その仕組みと対策を分かりやすく整理します。
目次
STEP:1 ハムノイズとは?|音の正体と原因を理解しよう
この章では、以下の3点を整理します。
① ハムノイズの音の特徴
② ハムノイズが発生する原因
③ 録音に与える影響
ハムノイズは、録音時に混入する低周波ノイズです。
主な原因は、コンセントやケーブル、機材の接続状態など電気まわりにあります。
正体を理解しないまま対処すると、設定をいじりすぎて音質を悪化させることもあります。
まずは音の特徴・原因・影響を押さえ、正しい対策の土台を作りましょう。
『ハムノイズの音の特徴|どんな音がハムノイズ?』
ハムノイズは「ブーン」「ブンブン」といった低く持続する音が特徴です。
無音部分でも聞こえやすく、演奏音とははっきり区別できます。
周波数は主に50Hzまたは60Hz付近で、日本では地域によって音の高さが変わります。
また、ケーブルを動かして音量が変わる場合は、ハムノイズの可能性が高いです。
『ハムノイズが発生する原因|どこからやってくる?』
ハムノイズは、電気的な影響が音声信号に混ざることで発生します。
多くの場合、原因はマイクや楽器ではなく、電源やケーブルの接続です。
家庭用電源は他の家電と共有されるため、電気が不安定になりやすく、その影響がオーディオ機器に伝わることがあります。
また、質の低いケーブルや接続点の多さもノイズ発生の原因になります。
『ハムノイズが録音に与える影響|何が問題なの?』
ハムノイズが入ると、低音域に不要な成分が重なり、音の輪郭がぼやけます。
EQ処理で対処しようとすると、必要な低音まで削ってしまうこともあります。
さらに、一定の低音が鳴り続けることで聴き疲れしやすくなり、作品全体の完成度を下げてしまいます。
STEP:2 原因別ハムノイズ対策:根本から解決!
この章では、以下の3つの対策を解説します。
① 電源対策
② 配線対策
③ グラウンドループ対策
ハムノイズは、原因ごとに整理して対処することが重要です。
特に影響が大きいのが電源・配線・グラウンドループで、順に見直すことで多くの場合、根本的な改善が期待できます。
『電源対策|クリーンな電気を供給しよう』
電源まわりを整えるだけで、ノイズの減少を実感できることがあります。
ノイズフィルター付き電源タップは、不要な電気ノイズを抑えるのに有効です。
さらに、安定化電源を使えば電圧のブレを防ぎ、機材が安定して動作します。
ACアダプターが原因になることも多いため、交換して確認するのも一つの方法です。
『配線対策|正しい配線でノイズを遮断!』
配線を整理するだけでも、ハムノイズは大きく減らせます。
シールド付きケーブルを使用し、劣化したものは早めに交換しましょう。
また、電源ケーブルと音声ケーブルは並行させず、交差させて配置するとノイズを抑えやすくなります。
『グラウンドループ対策|電気の通り道を整える』
グラウンドループは、複数の機器から電気が逃げることで、電流が行き来して発生します。
アイソレーショントランスを使えば、必要な信号だけを通し、余分な電気を遮断できます。
スターグランド方式で電気の逃げ道を一箇所にまとめるのも、効果的な対策です。
STEP:3 機材別ハムノイズ対策:具体的な解決策
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
①マイクのハムノイズ対策:マイクの特性を理解する
②オーディオインターフェースのハムノイズ対策:信号をクリーンに保つ
③スピーカーのハムノイズ対策:最終出力のチェック
ハムノイズは、機材ごとの特性によっても発生します。主要機材ごとに確認ポイントを整理しましょう。
『マイクのハムノイズ対策:マイクの特性を理解する』
ダイナミックマイクは比較的ノイズに強く、コンデンサーマイクは感度が高いため影響を受けやすい傾向があります。
ケーブル品質や長さ、電源機器との距離にも注意しましょう。
『オーディオインターフェースのハムノイズ対策:信号をクリーンに保つ』
ゲインを上げすぎると、音と一緒にノイズも大きくなってしまいます。
録音する時点で無理に音量を上げず、録ったあとで音量を調整するのが基本です。
また、USB接続を差し直したり、オーディオインターフェースのドライバーを最新の状態にすることも、ノイズ対策として有効です。
『スピーカーのハムノイズ対策:最終出力のチェック』
再生時のみノイズが出る場合は、スピーカー側が原因の可能性があります。
ケーブル交換や設置場所の変更、電源系統の分離を試してみましょう。
STEP:4 DAWでのハムノイズ除去:最終手段
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
①EQでハムノイズを除去する:特定の周波数をカット
②ノイズリダクションプラグインを使う:自動でノイズを除去
録音後の素材では、DAWでの処理が必要になる場合もあります。音質を保ちながら行うことが大切です。
『EQでハムノイズを除去する:特定の周波数をカット』
50Hzまたは60Hz付近の音を見つけて、ノッチで特定の周波数だけを狙って消したり、低い音を下から切り落とす処理を行います。
効かせすぎないよう、必要な音に影響しない範囲で最小限に抑えるのがポイントです。
『ノイズリダクションプラグインを使う:自動でノイズを除去』
無音部分からノイズプロファイルを作成し、リダクション量は控えめに設定します。
強くかけすぎないことが自然な仕上がりにつながります。
STEP:5 まとめ
・ハムノイズは電源・配線が主な原因
・電源タップや安定化電源が有効
・配線整理だけでも改善することが多い
・グラウンドループは構造的な対策が必要
・DAW処理は最終手段として使う
ハムノイズは原因を切り分けて対処すれば、確実に改善できます。
まずは電源や配線の見直しから始め、必要に応じてDAWで補正しましょう。
環境を整えることで、録音クオリティは大きく向上します。
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