「プロが使うソフト」というイメージが強いかもしれませんが、実は初心者でも扱いやすく、基本だけ覚えればすぐに曲作りをスタートできます。
ここでは、Logic Proを初めて触る人でも安心して読み進められるよう、
“必要な部分だけギュッとまとめて”
わかりやすく解説していきます。
目次
STEP:1 1.プロジェクトの作成と最初の準備
まずLogic Proを開いたら、「新規プロジェクト」を作成します。
立ち上げたときに最初に選ぶのが“トラックの種類”。トラックとは、音を録音したり再生したりするための音のレーンのようなものです。
初心者の方がよく使うのは次の3つです。
ソフトウェア音源トラック
ピアノ・シンセ・ドラムなどのバーチャル楽器を使うためのトラックです。
オーディオトラック
ギターやボーカルなど、マイクや楽器を直接録音するときに使います。
Drummerトラック
自動でドラムを演奏してくれる“Drummer”を使う場合に選びます。
BPM(テンポ)や拍子などは、後からいくらでも変更できるので、最初はあまり気にしなくて大丈夫です。
STEP:2 2.トラックの追加と基本操作に慣れる
曲を作るときは、必要に応じてトラックを追加していきます。画面左上の「+」ボタンから新しいトラックを増やせます。
そこで、まず覚えておくと便利なショートカットが下記になります。
スペース:再生・停止
R:録音
Z:選択部分をズーム
Command+Z:取り消し(Undo)
この4つを覚えておくだけで、作業がかなりスムーズになります。
STEP:3 3.ソフトウェア音源でメロディを作る(MIDI入力)
Logic Proには、最初からたくさんの音源が入っていて、ピアノやシンセ、ストリングスなどいろいろ楽しめます。
入力する方法として最もメジャーなものは、「MIDIキーボード」を使う事です。
MIDIキーボードを使用し、ソフトウェア音源のトラック上で入力していきます。
録音したMIDIデータをダブルクリックすると、「ピアノロール」が開き、ノートの位置や長さを自由に編集できます。
初心者がよく使う編集としては下記になります。まずは名前だけでも覚えておきましょう。
ノート(音符)の位置を動かす
音の長さを調整する
クオンタイズでリズムを自動的に揃える
ベロシティ(音の強弱)を調整する
特にクオンタイズは万能で、少しズレても一瞬で綺麗に整えてくれるので、最初は積極的に使ってOKです。
STEP:4 4.Drummerを使って簡単にドラムを作る
ドラムトラック作りは初心者にとって難しそうに感じる部分ですが、Logicの“Drummer”を使えば驚くほど簡単にできます。
まずはドラマーキャラクターを選ぶ(ロック、ポップ、エレクトロなど)
画面上のパッドで“複雑さ”や“強さ”を調整
フィルの量やビートの感じもスライダーで調整できます。
この辺りを調整してあげるだけで、すぐにそれっぽい自然なドラムトラックが完成します。作曲初心者には本当に心強い機能です。
STEP:5 5.ギターやボーカルを録音する(オーディオ録音)
ギターや歌を録るときは、オーディオインターフェイスをつないで、オーディオトラックを作成します。
録音前にチェックしたいポイント↓
・入力レベルが赤くならないか → ゲインを下げる
・モニタリングをオンにする → 自分の声やギターが聴ける
・メトロノーム(Kキー) のオン/オフ
また、Logic Proにはギター用のアンプシミュレーターやプラグインエフェクトが標準で揃っているので、録ったあとでも簡単に音作りができます。
STEP:6 6.ミックスの基本を押さえる
トラックがある程度揃ってきたら、全体の音を整える「ミックス」という作業に入ります。
ミックスと聞くと難しそうに思えますが、まずは次の3つだけ触れば十分です。
① ボリューム(音量)調整
どの音をどれくらい前に出すか、という一番大事な作業。
「なんか聞きにくいな…」と思ったときは、まず音量を見直しましょう。
② パン(左右の定位)
音を左右に振ることで、全体が広がり、聞きやすさが一気に変わります。
例えばギターを右、ピアノを左に少し寄せるだけでも全然違います。
③ EQ(イコライザー)
不要な低音をカットしたり、聞かせたい帯域を少し持ち上げたりするツール。
初心者は難しく考えず、「余計な低音を少し削る」だけでもすっきりします。
STEP:7 7.曲を書き出してみる
曲が完成したら、音源として書き出しましょう。
左上の「ファイル」→「バウンス」
書き出す形式(WAV、MP3など)を選択
保存先を指定して完了
WAVは高音質で保存したいとき、MP3はSNSや友人に気軽に共有したいときに向いています。
STEP:8 まとめ:まずは一曲作ってみよう
Logic Proは機能が多くて最初は圧倒されるかもしれません。
でも、実際に曲を作るために必要なのは今回紹介した“基本の流れ”だけです。
・トラックを作る
・MIDIでメロディを入れる
・Drummerでドラムを作る
・ボーカルやギターを録音する
・ミックスで軽く整える
・音源を書き出す
まずはこの流れを押さえて一曲作ってみることが、上達への一番の近道です。
最初から完璧を目指す必要はありません。
ひとつひとつ触りながら、少しずつ自分の音楽スタイルを形にしていきましょう。
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