譜読みが遅いのは“目線”の問題?先読みトレーニング法
鍵盤楽器 ピアノ

譜読みが遅いのは“目線”の問題?先読みトレーニング法

「譜読みが遅い」と感じたことはありませんか?
「音符が多すぎて目が追いつかない」「次の音を探すのに時間がかかる」そんな悩みは、実は“目線”の使い方に原因があるかもしれません。
譜読みのスピードは、単なる慣れや記憶力だけでなく、楽譜を“どう見るか”によって大きく変わります。この記事では、初心者でも実践できる「先読みトレーニング法」を紹介しながら、目線の動かし方を見直すことで譜読み力をアップさせるコツをお伝えします。
あなたの譜読みが変わる第一歩を踏み出しましょう。

STEP:1 そもそも「譜読み」とは何か?

「譜読み」とは楽譜を読み解くことです。
楽譜に書かれた音符や記号を見て理解し、演奏することで音楽を再現できます。

始めのうちは、1音ずつゆっくり弾いていくことが多いでしょう。しかし譜読みが上達すると、音符の並びやリズムをまとまりとして捉えられるようになり、演奏がスムーズになります。

音の高低・長短・強弱・リズムや表現記号を読み取って、指を動かすのが譜読みの力です。最初は時間がかかって当然ですが、目線の使い方や練習方法を工夫することで、誰でも少しずつ速く、正確に読めるようになります。

そもそも「譜読み」とは何か?

STEP:2 譜読みが遅くなる原因とは?

楽器を始めたけれど譜読みが苦手だと感じている人もいるのではないでしょうか?
もしかしたら無意識の「クセ」が原因かもしれません。
ここでは譜読みが遅くなる原因を解説します。

STEP:3 1.音符と鍵盤が一致していない

学生の頃に音楽の授業で音符の「ド・レ・ミ」を習っても、楽器を弾く機会がなければどの鍵盤が「ド・レ・ミ」の音なのかわからない場合があります。
そのため一音ずつ確認しては鍵盤を探し…を繰り返し、譜読みが遅くなる原因になるのです。

まずは、ピアノの鍵盤の位置を把握することから始めましょう。

1.音符と鍵盤が一致していない

STEP:4 2.記号が多い

音楽は音符が並んでいるだけでは、正しい表現ができません。
楽譜には音の高低・強弱、テンポ、リズム、演奏の順番などさまざまな記号が使われて音楽を表現しています。

すべての記号を覚える必要はありませんが、楽譜に出てくる記号だけでも意味を知っておくと音楽の理解が深まります。

2.記号が多い

STEP:5 3.目線の使い方が譜読み力に影響

譜読みのスピードは、目線の動かし方によって左右されます。
楽譜のどこを見ているのか、どれだけ先を見ているかによって、演奏がスムーズになるかどうか決まるのです。

今弾いている音より少し先を見ている状態を習慣化しましょう。

3.目線の使い方が譜読み力に影響

STEP:6 譜読みの先読みトレーニング法4点!

ここからは実際に譜読みを先読みしていく実践法を紹介します。

STEP:7 1.曲の全体像を把握する

譜読みを始める前に、まず楽譜全体をざっと眺めてみましょう。

曲の長さ、テンポ、拍子、繰り返し記号、転調などを確認することで、どんな展開があるかを予測できます。これは「地図を見てから旅に出る」ようなもの。

全体像をつかむことで、譜読み中の迷子を防ぎ、安心して先を見渡せるようになります。

1.曲の全体像を把握する

STEP:8 2.音符の並びやまとまりを見つける

楽譜には、同じリズムや音型が繰り返される部分がよくあります。

たとえば「ドレミドレミ」といったパターンや、同じコード進行などです。
こうした“まとまり”を見つけることで、1音ずつ読む必要がなくなり、視線を先に進めやすくなります。

譜読みが速い人ほど、こうしたパターン認識が得意です。

STEP:9 3.小さく区切って練習する

いきなり全体を通して弾こうとすると、目線の先読みが追いつかず、つまずきやすくなります。

まずは1〜2小節ずつに区切って、目線を“少し先”に置く練習をしましょう。

慣れてきたら、4小節、8小節と広げていくことで、自然と先読みの距離が伸びます。

STEP:10 4.ブラインドタッチで弾くようにする

鍵盤を見ながら弾いていると、目線が楽譜から離れてしまい、譜読みが止まりがちになります。

できるだけ鍵盤を見ずに、指の感覚で弾く練習をするのがおすすめです。目線を楽譜に集中させることができます。

最初は片手ずつ、簡単なフレーズから始めてみましょう。ブラインドタッチができるようになると、譜読みのスピードが一気に上がります。

4.ブラインドタッチで弾くようにする

STEP:11 譜読み力アップのための習慣づくり

譜読み力をアップするために取り入れたい習慣をお伝えします。

【毎日の練習に“先読み”を取り入れるコツ】
譜読み練習は、毎日のルーティンに少しずつ取り入れるのが理想です。
1日5分でも「目線を先に動かす」意識を持つだけで、確実に上達します。

【譜読みが速くなると演奏はどう変わる?】
譜読みがスムーズになると、演奏中の余裕が生まれます。
音楽に集中できる時間が増え、表現力や感情の込め方にも余裕が出てきます。

【焦らず、楽しみながら続けるために】
譜読みは“慣れ”の積み重ねです。最初はうまくいかなくても、焦らず、楽しみながら続けることが何より大切です。小さな成功体験を積み重ねましょう。

STEP:12 まとめ

譜読みは見る力で変わります。
まずは「2音先を見る」ことから始めてみましょう。意識するだけで、譜読みの感覚が少しずつ養われます。

また、譜読みが速くなることで、演奏に余裕が生まれ音楽の流れを感じながら弾けるようになります。ピアノがもっと楽しくなりますよ。

コツコツと積み重ねていくことが上達の近道です。
譜読み力をアップさせて音楽ライフを楽しみましょう。

まとめ

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