ギターのスケールは数多くあり、それらを全て覚える必要はありませんが、アドリブをしたいなら最低限覚えるべき2つのスケールがあります。
本記事では、ギターのアドリブに必要な2つのスケールについて解説。スケールの全ポジションをわかりやすくまとめたダイアグラムや、具体的な練習方法についても解説しているので、ギターでアドリブができるようになりたい方はぜひ参考にしてください。
目次
STEP:1 ギターのアドリブで覚えるべき2つのスケールとは?
ギターでアドリブをするために覚えるべきスケールは、以下の2つです。
1. ペンタトニックスケール
2. メジャースケール
これら2つのスケールは、ギター演奏において基本中の基本ともいえるスケールであり、アドリブ入門者からプロにまで幅広く使用されています。
そのため、まずはこの2つのスケールを覚えることがアドリブのスタート地点になります。
STEP:2 1. ペンタトニックスケールとは?
ペンタトニックスケールとは、名前の通り5つの音(ペンタ=5)で構成され、ギターでアドリブができるようになりたい方が、まず初めに覚えることの多いスケールです。
ペンタトニックスケールがギターアドリブの入門としておすすめな理由は、その覚えやすさと使いやすさにあります。
ペンタトニックスケールは、使用されている音の数が少なく、形もわかりやすいため非常に覚えやすいです。それでいて、チョーキングやプリング・ハンマリングなどと組み合わせると非常に表現力豊かな演奏になります。
そのため、ブルース、ロック、ジャズなど幅広いジャンルで活用され、ペンタトニックを使いこなせればそれだけでさまざまな曲でアドリブができるようになります。
STEP:3 2. メジャースケールとは?
メジャースケールはペンタトニックよりも2音増えた、7音で構成されるスケールです。いわゆる「ドレミファソラシド」もメジャースケールにあたります。
クラシックなどではメジャースケールは基本中の基本とされ、指慣らしでもよく使われるので、一つ上のレベルのギタリストになりたい方はぜひ習得しましょう。
メジャースケールはペンタトニックスケールよりも音数が多い分、より複雑なフレージングができます。
その反面、覚えるのが少し大変だったりペンタトニックよりも扱いにくかったりする点がデメリットです。
STEP:4 ペンタトニックスケールの全ポジションダイアグラム
※ペンタトニックスケールの全ポジションダイアグラムは、このステップの最後にあります。
ペンタトニックスケールでまず覚えるべきなのは「ポジション2」です。
このポジションはペンタトニックスケールの定番ポジションで、プロアマ問わずギタリストなら誰もが使います。
試しに好きなギターソロをいくつかコピーしてみてください。ほとんどの確率でこのポジションで弾いているフレーズが入っているはずです。
なのでまずは、ペンタトニックスケールのポジション2を覚えるところから始めましょう。
STEP:5 メジャースケールの全ポジションダイアグラム
※メジャースケールの全ポジションダイアグラムは、このステップの最後にあります。
メジャースケールでまず覚えるべきなのは、ポジション1とポジション4です。
どちらも中指から弾き始めるポジションで、形が似ているため片方のポジションを覚えればもう片方もすぐに覚えられます。
特にポジション4はアドリブでもよく使うポジションなので、ぜひ覚えておきましょう。
STEP:6 ギターアドリブのためのスケール練習方法3ステップ
ここからは、ギターアドリブのための具体的なスケール練習方法を、以下の3ステップで解説します。
1. スケールのポジションを覚える
2. 曲に合わせてスケールをなぞる
3. スケール内でフレーズを作る
STEP:7 1. スケールのポジションを覚える
まずは何よりも、スケールのポジションを覚えることから始めましょう。
とはいえ、2つのスケールの全てのポジションを覚える必要はありません。少しずつポジションを増やしていき、時間をかけて全てのポジションを覚えれば大丈夫です。
おすすめはペンタトニックスケールのポジション2か、メジャースケールのポジション4です。
スケールを覚える際は、メトロノームに合わせながら何度も何度もなぞりましょう。
STEP:8 2. 曲に合わせてスケールをなぞる
ポジションを覚えられたら、今度は曲に合わせてスケールをなぞってみましょう。動画では「C - Am - F - G」のよくあるコード進行上で演奏しています。
この段階では、かっこよく弾いたり複雑なフレーズを作ろうとしたりしなくて大丈夫です。
まずは曲のテンポに合わせて間違えないようにスケールをなぞることを意識してください。
ちなみに、本記事で紹介したポジションはペンタトニックスケール、メジャースケールともに「Cキー」です。キーがCの曲ならポジションを間違えなければ音は外しません。
「キー C 曲」などで検索してCキーの曲を探してみてください。有名曲で言えば、ビートルズの「Let It Be」などがCキーです。
曲のキーについてや、キーの見つけ方については、また別の記事で解説します。
STEP:9 3. スケール内でフレーズを作る
スケールを間違えずに弾けるようになったらフレーズを作る練習をしましょう。チョーキングやスライドを使ってみたり、音を飛ばしたり、同じパターンでスケールを登ったり、色々と試行錯誤をしてみてください。
動画ではバッキングに合わせてリアルタイムにフレーズを弾いていますが、最初は難しいのでバッキング無しで時間をかけて一つずつフレーズを作ってもOKです。
最初はかっこ良いフレーズが弾けなくて当たり前です。試行錯誤を繰り返したり、さまざまな曲をコピーするうちにかっこ良いフレーズが作れるようになるので、実験のつもりで自由にスケールを弾いてみましょう。
STEP:10 ギターのアドリブにはスケール練習が欠かせない!
本記事では、ギターのアドリブに欠かせない2つのスケールについて解説しました。
アドリブ初心者の方は、まず「ペンタトニックスケール」と「メジャースケール」を覚えることから始めましょう。
どちらもアドリブには欠かせない基本的なスケールで、プロアマ問わず幅広く使用しています。
スケールのポジションを覚えられたら、曲に合わせて弾いたり、覚えたポジションの中でフレーズを作ってみたりしてみてください。
本記事を参考にギターアドリブの第一歩を踏み出しましょう。
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