いざ、サックスを始めたとき「あれ?スースー息の音だけしかしないぞ?」「ピーッ、キーッばかりいうなぁ」そんなことはありませんか?
「やっぱり楽器は才能ないとできないのかな」「そもそも音楽の知識がないから?」
それは、大きな勘違いです!
音が鳴らない・出しずらいのには、【きちんとした理由】があります。
この記事では、サックスを始めたばかりの方や初心者の方の「なんでこうなるの?」を解決するものになっています。
目次
STEP:1 口元のセッティングが間違っている?!
まず、音が鳴らない理由で最も多いのが【口元のセッティング】です。
この原因が6~7割といっても過言ではないかと思います。
今回は、その中でもよくある原因を記載しております。
どれにも、当てはまらない場合は「息の入れ方」「楽器自体の不調」などになりますので、別記事を参考にしてみてください。
STEP:2 リードの位置は正確に!
サックスを始めて「組み立てがめんどくさい!」って思うことありませんか?
私は、今でも思います(笑)
リードを丁寧に取り付けようとすると、はじめのうちは時間はかかります。
慣れてくるとサクッとできるようになるので、慌てず、確実に取り付けていきましょう。
下記の状態になっていないか、チェックしながら実際にやってみましょう。
・リードが左右どちらかに傾いていないか
・リードの先端がマウスピースに対して、飛び出しすぎていないか
・リードの先端がマウスピースに対して、極端に下目に取り付けていないか
このように、リードの取り付け位置によって「音が出ない」「なんか吹きにくい」の原因になります。
試しに、悪い例でやってみると違いがよくわかるかと思います。
画像のように正しい位置で【ゆっくり時間をかけて】取り付けましょう!
♪ポイント♫
・マウスピースの先端の平らな面の部分(ティップレール)が【髪の毛1本分見える】位置にリードの先端がくるよう取り付ける
・左右がずれることなく、まっすぐに取り付ける
STEP:3 そのリードで本当に大丈夫?
よし!リードの位置完璧だ!と思いきや「なんかまだ吹きにくい感じがするな」
このような場合、リード自体に原因があることがほとんどです。
初心者の方がサックスを購入してから、よくあるうっかりミスなのですが、マウスピースに元々取り付けてあったリードを使っていませんか?
実はあれ、ダミーなんです。というのも、一緒に収納されているリガチャーが歪まないようにする「あてり」なんです。演奏には不向きなので、そのまま片付けの際に利用してください。
指使いを確認しようとして、衣服リードの先端が引っかかってしまい、欠けたり、割れたりしていませんか?
リードの先端は、とても薄いです。少しの破損が演奏に影響します。
お店の方に言われるがまま、「とりあえずこれで」と1箱買ったりしていませんか?
吹ければ問題ないですが、下記のようなことがあればリードの硬さを見直す必要があります。
※リードの番号が大きいほど硬く、小さいほど柔らかいものになります。
~堅すぎるリードの場合~
・スースー息のノイズがする
・必要以上に強く噛みつかないと音が鳴らない
~柔らか過ぎるリードの場合~
・大きな音を出そうとすると、息が詰まる
・高音域で、やたらピーピーいう
・ものすごく息を手加減して入れないと音が鳴らない
♪ポイント♫
「うまい人ほど硬いリードを使っている」なーんて大嘘です。
プロの方でも柔らかいリードを使用しています。大事なのは、【自分自身が吹きやすいかどうか】です。
わざわざ、吹きにくいリードを使ったっていい音は鳴りません。むしろ、悪い癖がつくいっぽうです。
自身のポテンシャルを引き出すためにも【自分に合ったリード】を選ぶようにしましょう!
STEP:4 それでも、吹きにくいときは?
リードには、当たり外れがあるというのを耳にしたことがあるかと思います。
確かに、あるにはあるのですが、仮に1箱買って吹けるリードが1~2枚しかないなら、1度リードの硬さを
見直した方が良いかと思います。
リード自体を削って、吹きやすく微調整される方もいらっしゃいますが、実践にはかなり練習が必要です。
個人的におすすめの方法は、リード・リガチャーの位置を微調整する方法です。
~リードの位置~
・硬く感じる場合は、リードを下方向へ調整
・柔らかく感じる場合は、リードを上方向へ調整
※リードを動かす時は、必ず【髪の毛1本分ずつ】で調整。動かせる範囲は、できるだけティップレール内に留めておく。
~リガチャーの位置~
・硬く感じる場合は、上方向へ調整
・柔らかく感じる場合は、下方向へ調整
♪ポイント♫
リードの位置は、1番大きく変化するので、動かす時は【髪の毛1本分単位】で行うようにしましょう。
「あともうちょっとだけ、こうしたな」の時は、リガチャーの位置を調整するとちょうど良くなります。
リードの状態はもちろん、自身のコンディションに合わせて、この微調整を覚えておくと吹き心地を一定に保つことができます。
STEP:5 まとめ
口元は音の発生源になるので、とってもデリケートです。
少しのずれが吹き心地に大きく影響します。ですので、時間がかかっても正確にセッティングをしておきましょう。
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