「音が変わる!?サクソフォンのメンテナンス、ちゃんとしてる?」
管楽器 サックス

「音が変わる!?サクソフォンのメンテナンス、ちゃんとしてる?」

こんにちは。サクソフォン奏者の中津川 輝です。
今回は、サクソフォンの「メンテナンス」について書いてみたいと思います。

演奏後のケアって、わかってはいるけど、つい面倒になってサボってしまうこと…ありますよね。僕も学生のころは何度もそのままケースに放り込んで帰っていました(笑)。でも、楽器って思っている以上に繊細で、ちゃんと手をかけてあげると驚くほど応えてくれるんです。

この記事では、日常のちょっとしたお手入れからプロもやっているメンテナンスのポイントまで、わかりやすくお話していきます。

STEP:1 ■ 演奏後すぐのケア、していますか?

■ 演奏後すぐのケア、していますか?

まずは基本の「吹いたあとのお手入れ」。
特別なことをしなくても、毎日の“ひと手間”が楽器を守る第一歩です。

◯ 管の中は必ずスワブを通す!

演奏が終わったら、必ずスワブを通して、楽器の中にたまった水分を取りましょう。
出来れば30分に1回通すことが望ましいです!
サックスは金属製なので、水分が残るとサビの原因になりますし、管の中に水が残っていると、音にも悪影響が出ます。

特に、U字の部分は水がたまりやすく、放置するとにおいやカビの原因にも…。
スワブを何回か通して、できるだけしっかり乾かしてあげましょう。

◯ ネックの掃除も忘れずに!

意外と多いのが、「ネック掃除をしていなかった」というケース。
ネックの内側には唾液や汚れがたまりやすく、放っておくと音の抜けが悪くなったり、吹奏感が重くなったりします。

細めのネックスワブや、クリーニングブラシを使って、定期的に中をきれいにしておくのがおすすめです。

■ 演奏後すぐのケア、していますか?

STEP:2 ■ マウスピースの水分をとることも大切

マウスピースは、演奏中ずっと口に触れているパーツ。
そのまま放置しておくと、水垢や菌が繁殖してしまうこともあります。

演奏後はスワブやクロスなどで優しく水分を拭き取って(ガシガシ擦りすぎたりするとマウスピースが消耗してしまうので優しく!)
週に1度くらいは水洗いで優しくこすってあげると清潔です。
リードをつけたままにするのはNG!
リードはきちんと水分をふき取ってリードケースにしまいましょう。

■ マウスピースの水分をとることも大切

STEP:3 ■ タンポのベタつき、放っておかないで!

サックスあるあるのひとつ、「ピチャッ」という音。
これはタンポ(キーのパッド)がべたついているサインです。

そんなときは、クリーニングペーパーを挟んで軽く押さえると、汚れや水分が取れてすっきりします。
ポイントは「引っ張らないこと」。無理に引き抜くとタンポを傷めてしまうので、軽く押さえて、そっと取り出すようにしましょう。

梅雨や夏場など、湿気の多い時期は特に注意が必要です。

■ タンポのベタつき、放っておかないで!

STEP:4 ■ 定期調整は“音の健康診断”!

毎日お手入れしていても、楽器のバネやネジ、パッドは少しずつ消耗していきます。
「最近、なんか吹きづらい…」「音程が取りづらい…」と感じたら、それは調整のタイミングかもしれません。

おすすめは、年に1回〜半年に1回くらいの頻度で専門の技術者に点検してもらうこと。
僕なんかは特に異常がなくても月に一度は必ず点検に出しています。
自分では気づかない細かなズレや不具合を整えてくれて、楽器の状態が見違えるようになります。プロの奏者も、定期的に楽器屋さんに持ち込んでメンテナンスしているんですよ。

STEP:5 ■ 楽器を大切にすることは、自分の音を大切にすること

サクソフォンは、自分の音楽を表現するための大切な“パートナー”です。
ちゃんとケアしてあげれば、音色も響きも変わってきますし、なにより吹いていて気持ちがいい。逆に、お手入れを怠ると、小さな不調が積み重なって、大きなトラブルにつながることもあります。

僕自身、学生時代に「楽器の調子が悪い…」と思っていたら、実はネジが緩んでいただけだった、なんてこともありました。
日々のケアがしっかりできていると、楽器に対する愛着も増して、自然と演奏も丁寧になります。

STEP:6 ■ おわりに

メンテナンスって、決して難しいことではありません。
ほんの数分のお手入れでも、楽器はしっかり応えてくれます。

「今日もありがとう」と声をかけるような気持ちで、楽器と向き合ってみてください。
その積み重ねが、きっと自分の音にも表れてくるはずです。

それではまた、次回のブログでお会いしましょう!

コメント0件