フルートで指が回らない原因と今すぐできる改善練習5選
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フルートで指が回らない原因と今すぐできる改善練習5選

STEP:1 はじめに

フルートを練習していて、「ゆっくりなら吹けるのに、テンポが上がると指が追いつかない…」
「特定の指で引っかかってしまい、なめらかに吹けない…」そんなふうに感じたことはありませんか?
実はこの“指が回らない”という悩みは、フルート初心者にとても多いものです。
そして多くの場合、原因は「速さ」そのものではなく、指の使い方や練習方法にあります。
本記事では、指が回らなくなる原因を整理しながら、初心者でもすぐに取り組める改善方法をご紹介します。特につまずきやすい16分音符の連続する形(例題あり)を使った練習を通して、速いパッセージにも対応できる基礎力を身につけていきましょう。

STEP:2 指が回らないと感じるときの症状チェック

まずは、自分がどのタイプに当てはまるのかを確認してみましょう。
次のような症状はありませんか?
・ゆっくりなら吹けるのに、テンポが上がると急に崩れる
・「ド→レ」など、特定の指の動きで引っかかる
・指がバタバタと大きく動いてしまう
・楽譜通りに吹こうとすると、指が追いつかず音が抜ける
・速いフレーズになると、どこかで必ずミスをしてしまう
これらに当てはまる場合、「指が回らない」と感じている原因は、単純に練習量が足りないからではない可能性が高いです。むしろ多くの場合は、指の使い方や練習の進め方に原因があります。

STEP:3 指が回らない原因を整理しよう

「指が回らない」と感じるとき、多くの人は「もっと速く練習しなきゃ」と考えがちです。
しかし実際には、速さ以外の部分に原因があることがほとんどです。
ここでは、よくある原因を2つに分けて見ていきましょう。
① 指の動きが大きすぎる
指が必要以上に上がってしまうと、その分だけ戻るまでに時間がかかります。
特に初心者の場合、「しっかり押さえよう」と意識するあまり、無駄に大きな動きになりがちです。
小さく・最短距離で動かすことが、速いパッセージへの第一歩です。鏡を見ながら確認してみましょう。
② テンポを急に上げてしまう
ゆっくりの状態から、いきなり本来のテンポに近づけてしまうと、指の動きが追いつかなくなります。
その結果、毎回同じところで崩れるという状態になってしまいます。
速く吹けるようになるためには、「できるテンポから少しずつ上げる」ことが重要です。

STEP:4 指が回るようになるための改善ステップ

ここからは、実際に指をスムーズに動かすための練習方法を紹介します。
今回は例題を使って紹介していきます。
例題のような16分音符が続くフレーズの部分に効果的な練習方法です。

指が回るようになるための改善ステップ

STEP:5 ① ゆっくり均等に吹く

まずは例題をゆっくりのテンポで、すべての音を均等に吹きます。
このとき大切なのは、「正確に指が動いているか」を確認することです。
速さは一切必要ありません。確実に押さえられているかに集中しましょう。

STEP:6 ② リズムを変えて練習する

次に例題を図のようなリズムに変えてみましょう。
このようにリズムを変えることで、指の切り替えを一つひとつ意識しやすくなります。
均等に吹くだけでは見えにくい“苦手な動き”をあぶり出す効果があります。

② リズムを変えて練習する

STEP:7 ③ タンギングとスラー位置を変えて練習をする

次は例題を図のようにスラーやタンギングの位置を変えてみましょう。
このように発音のパターンを変えることで、指と舌のタイミングが整い、よりスムーズに動かせるようになります。
指だけでなく、息や舌の動きと合わせて練習することがポイントです。

③ タンギングとスラー位置を変えて練習をする

STEP:8 ④ 隣り合う音を繰り返す練習

次は、動きをさらに細かく分解します。
このように隣り合う音を繰り返す練習することで、どの指の動きに問題があるのかをはっきりさせることができます。

④ 隣り合う音を繰り返す練習

STEP:9 ⑤ 少しずつテンポを上げる

ここまでできたら、少しずつテンポを上げていきます。
ポイントは「できる速さから少しだけ上げる」こと。
無理に速くするのではなく、確実にできる範囲を広げていくイメージです。
この練習は短いフレーズですが、速いパッセージに必要な要素がしっかり詰まっています。
さまざまな曲にも応用が可能です。

STEP:10 やりがちなNG例

ここまで紹介した練習を行う際に、ついやってしまいがちなポイントも確認しておきましょう。
① いきなり速くしようとする
「早く吹けるようになりたい」という気持ちから、最初からテンポを上げてしまうと、指の動きが追いつかず、かえって遠回りになります。
まずはゆっくり確実にできる状態を作りましょう。
② 通してばかり練習する
同じフレーズを何度も通して吹くだけでは、苦手な動きはなかなか改善されません。
リズムを変えたり、2音ずつに分けたりと、“分解して練習する”ことを意識しましょう。
③ 指ばかりに意識がいきすぎる
指の動きに集中するあまり、音が雑になってしまうこともよくあります。
あくまで音楽としてきれいに鳴らすことを忘れず、指と音のバランスを大切にしましょう。

STEP:11 今日からできる練習メニュー

最後に、今回紹介した内容をもとにしたシンプルな練習メニューを紹介します。
1日3分程度でも効果が出やすい内容です。
もし、つまずいている部分があったら是非試してみてください。
① ゆっくり均等に吹く
② リズムを変えて練習をする(付点・逆付点など)
③ スラーやタンギング位置を変えて練習をする
④ 隣り合う音を繰り返す練習をする
⑤  少しずつテンポアップ
短いフレーズでも、正しく積み重ねることで、速いパッセージにも対応できる力が身についていきます。
この練習はさまざまな曲にも応用できます。
「指が回らない」と感じたときこそ、細やかな練習に立ち返ることが大切です。
焦らず、確実にできることを増やしていきましょう。

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