オーボエで息が続かない...原因と対策
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オーボエで息が続かない...原因と対策

息継ぎの意味を知ればオーボエがもっと楽に吹ける

STEP:1 ■ オーボエを吹いていて苦しくなることはありませんか?

オーボエを吹いていると、

苦しくて仕方ない

練習曲を1曲吹き切れない

息が続かないと感じる

そんな経験はありませんか?

今回は、オーボエ演奏中に起こる「息が続かない」と感じる原因と、その対策について解説します。

STEP:2 ■ 実はオーボエは「息を大量に使う楽器」ではない

オーボエは、縦約1mm・横約4mmほどの小さなリードの隙間に息を吹き込んで音を出す楽器です。

人間が一度に吐き出せる空気の量(肺活量)は平均で3〜5リットル程度と言われています(※年齢・性別により個人差があります)。

その量の空気を非常に小さな開口部に送り込んでいるため、オーボエは息を一気に使い切る楽器ではありません。
むしろ、比較的息が体内に残りやすい楽器といえます。

STEP:3 ■ 苦しくなる本当の原因は「酸素不足」ではない

「息が続かない=酸素が足りない」と思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。

人間は呼吸によって酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。
苦しさを感じる主な原因は、酸素不足よりも体内の二酸化炭素濃度の上昇です。

例えば、大きく息を吸って止めてみると、しばらくして強い息苦しさを感じます。
このとき血液中の酸素量は大きく減っていないことも多く、苦しさは二酸化炭素の増加によって引き起こされています。

オーボエ演奏では息を少量ずつしか吐かないため、体内に古い空気が残りやすく、結果として「息が続かない」「苦しい」と感じやすくなるのです。

STEP:4 ■ 原因① 息を吐き切れていない

オーボエ奏者に多いのが、息を吸うことばかり意識してしまう状態です。

実は、息を吸うためには先に吐く必要があります。

オーボエはフルートなどに比べて息の排出量が少ないため、ブレスのたびに意識的に息を吐かないと、肺の中に空気が溜まり続けてしまいます。

その結果、二酸化炭素が増え、苦しさにつながります。

STEP:5 ■ 原因② 重いリードを使用している

振動しにくい「重いリード」を使用している場合も、息苦しさの原因になります。

リードの抵抗が強いと、より多くの筋肉を使って吹かなければならず、身体的な負荷が増えます。
運動量が増えることで二酸化炭素の産生も増え、通常より早く苦しさを感じやすくなります。

「最近苦しい」と感じたときは、リードの状態を見直すことも大切です。

STEP:6 ■ 対策① ブレスは「吸う」ではなく「吐く」から始める

多くの人が「息継ぎ=息を吸うこと」と考えています。

しかしオーボエの場合、ブレスは

①吐く → ②吸う

の順番が基本です。

例えば4分休符がある場合、
フルートはその時間を使って吸いますが、オーボエでは

前半で吐く

後半で吸う

という意識が必要になります。

オーボエは「息をどう吸うか」よりも「どう吐くか」が重要な楽器なのです。

STEP:7 ■ 対策② フレーズ中の呼吸コントロール

どうしてもブレスの時間が取れない長いフレーズでは、次のような方法が役立つ場合があります。

短い休符やフレーズの切れ目で、肺の中の空気の一部を鼻から軽く吐き出します。
すべて吐いてしまうのではなく、次のブレスまで音を維持できる程度に残しておくのがポイントです。

その後、吸えるタイミングでしっかり吸い直しましょう。

ただし、この方法では空気の入れ替えが完全ではないため、フレーズ終了後には数回深呼吸を行うと楽になります。

STEP:8 ■ 呼吸も演奏技術のひとつ

オーボエを含む管楽器の演奏は、楽器だけでなく身体そのものが楽器の一部です。

普段の練習から腹式呼吸を意識し、「呼吸をコントロールする技術」を身につけていくことが、息苦しさの改善につながります。

STEP:9 ■ まとめ

「息継ぎ」は単に息を吸う動作ではなく、体内の酸素と二酸化炭素を入れ替える作業です。

オーボエで息が続かないと感じる場合は、肺活量や才能の問題ではなく、呼吸の使い方が原因であることが多くあります。

まずは吸う前に吐くことを意識して練習してみてください。

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