作曲をするうえでも、コード進行を決めてからメロディを作るという方も多いかもしれません。
でも…、「ワンパターンな進行しか思いつかない…。」と頭を悩ませることもあるのではないでしょうか。
ここでは、そんなときに試してみたくなる色々なコード進行パターンをご紹介したいと思います。
【お馴染みコード】を使えばOK!
そんな【定番パターン】を増やして、作曲レベルをアップさせましょう!
目次
STEP:1 【C、F、G】3コードで【代表カデンツ】を知ろう!
コード進行において、【カデンツ】という言葉があります。カデンツとは、「音を心地よく落ち着かせるための公式」であり、まとまった印象のあるコード進行と言えます。
カデンツ代表と言えるのが、I-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ【1451】進行です。
Key=Cのコードで表すと、C-F-G-Cの流れがそれにあたります。
動画で響きもご確認ください。
【Ⅰ(C)】で家を出て、【Ⅳ(F)】でお出かけを楽しみ、【Ⅴ(G)】で「帰らなきゃ!」と思い、【Ⅰ(C)】で家に戻る…というイメージがしませんか?とても起承転結がはっきりとした進行で、曲を作るときに、まずこの進行を使ってみたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。【1451】の流れは、とても整っている進行ですし、この進行だけで完結する楽曲も数多く存在します。例を挙げるなら、「茶色の小瓶」がそうです。
でも、このコード進行にメロディを乗せてみたとき、「もう少しひねってみたいな…。」と、感じたことはありませんか?
色々なコード進行を知ると、メロディ作成などにおいても、とても役立ちます。コード進行で、その楽曲の印象が変えられるといっても過言ではないからです。
それではこれから、ワンパターンにならないコード進行…もとい、それを【選ぶ方法】をさらっとみていきましょう。
STEP:2 まずは、コード順を変えることからやってみよう!
STEP.1で触れた【1451】。まずは、それを元に、【コード順】を変えてみることから始めてみましょう。
こちらの動画には、《Ⅰを2つ、Ⅳ、Ⅴをそれぞれ1つずつ》をくるくると順番を変えて弾いたコード進行をいくつかまとめてあります。
さて、動画の冒頭にありました、【1451】の真ん中部分をひっくり返した【1541】、こちらの印象はどう聞こえましたか?Ⅴ(G)→Ⅳ(F)に向かう進行は、クラシックなどではほぼ使用されませんが、近頃では馴染みのあるサウンドでもあります。
【Ⅰ(C)】家を出て、【Ⅴ(G)】緊張感を感じ、【Ⅳ(F)】次第に気分が和らぎ、【Ⅰ(C)】また家に戻るという風に、行き先(C)は同じでも、道中のイメージが変わりますね。
同じように、【5141】や【4151】、【1145】、【1154】、【5114】、【4115】、【1514】、【1415】、【5411】…などなど、順にお聞きください。
どうでしょうか?Ⅰ(C)、Ⅳ(F)、Ⅴ(G)の3コードを使うだけでも、多くの可能性がありましたね。
その中にも、「これ使えそう!」と思える進行や、まるでKey=Cではなくなったかのような迷い・違和感を覚える進行があったかと思いますが、色々弾いてみて、好きなものを選んでみるのもアリです。
すべてのパターンを完璧に使いこなす必要はありません。この中から自分の耳が「おっ!」と思ったものだけを一度拾ってみるのがおすすめです。
STEP:3 Key=Cのスケール上でC、F、G以外のコードをみてみよう!
STEP.2では、3つのコードで色んな組み合わせができましたね。
その3つのコード、C(Ⅰ)、F(Ⅳ)、G(Ⅴ)、これらはすべて、明るい響きを持つ【メジャーコード】です。
では、ここで【マイナーコード】にも触れてみたいと思います。
画像は、Key=Cのスケール上のコードを一覧にしたものです。ドレミファソラシドをベースに、それぞれ音を積み重ねたものが、コードとなります。ドのところは【ドミソ】、レのところは【レファラ】…という具合に、音をひとつとばしに重ねたものがコードだということが、楽譜で見るとわかりやすいです。
この中の、レ【Dm(ⅱ・Ⅱm)】、ミ【Em(ⅲ・Ⅲm)】、ラ【Am(ⅵ・Ⅵm)】というマイナーコード、そして、もうひとつおまけに、シ【Bm♭5(Ⅶm♭5)】というコードが、さっき【1451】進行で使われていなかったものになります。
実は、このDm、Em、Am、Bm♭5をそれぞれ《あるところ》に乗せると、コード進行の印象を簡単に変えることができるんです。それについて、次のSTEPで詳しくみていきましょう!
STEP:4 バトンタッチ!雰囲気を変えられる【代理コード】という定義
コード進行において、【代理コード】と呼ばれる定義があります。
STEP.1でそれぞれのコードの役割について学びましたので、次はその【代理コード】を知っておきましょう。
代理コードとは、文字通り「メインのコードの代わりを務められるコード」のことです。なぜ代わりが務まるのか? その定義はとてもシンプル!「構成音(コードの中身の音)が似ているから」…これなんです!
例えば、Key=Cの場合、【 Ⅰ(C)の代理: Ⅵm (Am)や Ⅲm (Em)】=C(ド・ミ・ソ)とAm(ラ・ド・ミ)は「ド」と「ミ」、Em(ミ・ソ・シ)は「ミ」と」ソ」が共通しています。
【 Ⅳ (F)の代理: Ⅱm (Dm)】=F(ファ・ラ・ド)と、Dm(レ・ファ・ラ)は「ファ」と「ラ」が共通しています。
【Ⅴ(G)の代理:Ⅶm♭5(Bm♭5)】=G(ソ・シ・レ)と、Bm♭5(シ・レ・ファ)は「シ」と「レ」が共通しています。
このように、「響きの成分が近いから、役割をバトンタッチしても流れが壊れない」というのが代理コードです。
ただし、音が似ていれば何でも代理になれるわけではありません。例えばⅢm(Em・ミ・ソ・シ)とⅤ(G・ソ・シ・レ)は「ソ」と「シ」が共通していますが、Ⅲmは【Ⅰの代理】であり『安定(家)』の役割、Ⅴは『緊張(外)』の役割を持つため、性格が真逆です。そのため、この2つのコードは、基本的に代理の関係にはなりません。
STEP:5 【1451】に【代理コード】をあてはめてみましょう!
では、ここで【1451】に【代理コード】を当てはめてみたいと思います。
STEP.4で表した代理コードの定義を参考に、様々なパターンを奏でたものを動画にしました。その響きを確認してみましょう!
「たまには家(Ⅰ)Cではなく、別のところ(Ⅲm)Em・(Ⅵm)Amに戻る」…なんて進行もありです。
元々はシンプルでわかりやすいものだった【1451】が、まったく雰囲気の違うものになることが、動画を見ていただくとわかりやすいかと思います。
同じように、STEP.2でたくさん並べてみた色々な進行に、それぞれ代理コードをあてはめてみると…新たな発見がありそうです!ぜひ、そちらもトライしてみてください。
STEP:6 【1451というシンプル】から【広げて、楽しむこと】
Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰと代理コードがあれば、様々なコード進行が生まれましたね。まずは、それらを好きに選んで組み立てて、4小節から8小節、8小節から16小節…と、どんどん曲を広げてみることをおすすめします。
そうして構築したお気に入りの進行にメロディを乗せ、あなただけのオリジナルな1曲を作ってみましょう。
ブロックを積み重ねていくような遊び心から、名曲が生まれることも少なくないはずです!
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