目次
- STEP:1 トロンボーンで音程を合わせる上で考えるべきこと
- STEP:2 ①「スライドのポジションは7つしかない」という固定観念を捨てる!
- STEP:3 ②頭の中にない音程は楽器では出せない!
- STEP:4 2つの考え方に対する症状チェック
- STEP:5 トロンボーンで音程が合わない原因の切り分け
- STEP:6 正しい音程を知る練習法(原因①の解決)
- STEP:7 正しい音色を保つ練習法(原因②の解決)
- STEP:8 ポジション感覚を掴む練習法(原因③の解決)
- STEP:9 正しいスライドポジションを掴む練習「目を瞑ってロングトーン」
- STEP:10 基礎練習をする上でポジション感覚に特化したチェックポイント
- STEP:11 よくあるNG例「音程をスライドではなく口元で調整する。」
- STEP:12 まとめ
STEP:1 トロンボーンで音程を合わせる上で考えるべきこと
普段中高生に対してレッスンしていて、音程を合わせるために必要なのは高等技術ではないと感じています。トロンボーン初学者が陥りやすい考え方が、音程を合わせるのに邪魔をしているのではないかと考えます。そこで音程に関する2つの思考を取り入れましょう!
STEP:2 ①「スライドのポジションは7つしかない」という固定観念を捨てる!
ポジション番号はあくまで目安です。音列によって高くなる・低くなるの性質が違いますし、和音進行次第で同じ音でも求められる音程は異なるので、同じポジションでも場面ごとに調節しないといけません。
STEP:3 ②頭の中にない音程は楽器では出せない!
頭の中にない音程では歌うことができませんし、歌えないものは楽器でも出せません。ポジションに頼って音程を取ることもできますが、音色を損なう可能性が高いです。ポジションも大切ですが、まずは歌えるようになることが優先事項です。鳴らしたい音の音程を正しくイメージしてから演奏するようにしましょう。
「このポジションで吹くからこの音が鳴る」ではなく「この音を鳴らしたいからこのポジションで吹く」なのです。
STEP:4 2つの考え方に対する症状チェック
取り入れてほしい2つの考え方が現状身についているのかどうかは、以下の方法でチェックできます。まずは深く考えずにやってみましょう。
①リップスラーの練習をしてみる。
→スライドの調整せずにリップスラーをしている人は、スライド番号を信用しすぎている証拠です。
②基礎練習を歌ってやってみる
→歌えない人は、音のイメージが頭の中にない証拠です。なんとなく音は合っているけど音程が正しくない人は、自身が正しいと思っている音程と実際に正しい音程が異なる証拠です。
順調にできた人は無意識にイメージできているのだと思いますが、理屈として知っていると演奏の幅が広がりますので、この後の解説をぜひ読んでみてください!
STEP:5 トロンボーンで音程が合わない原因の切り分け
トロンボーンを吹いていて音程が合わないとき、その原因は以下の3点のどれかであることが多いです。
①そもそも正しい音程がわかっていない。(想像している音程の相違)
②音が変わるごとに息の流し方も変わってしまっている。(音色による音程の相違)
③正しいポジションで演奏できていない。(物理的な音程の相違)
それぞれの原因の解決方法を次から解説していきます。
STEP:6 正しい音程を知る練習法(原因①の解決)
STEP1. 歌ってみる。(必要であればチューナー等でガイド音を鳴らして、それに合わせて歌う。)
STEP2. マウスピースで吹いてみる。
STEP3. 楽器で吹いてみて、スライドの場所を修正する。
実際に声を出すことで、出したい音のイメージを膨らませましょう。STEP2.はこだわりすぎずにサッと通過しましょう。この練習法は基礎に限らず曲の練習でも有効です。
STEP:7 正しい音色を保つ練習法(原因②の解決)
STEP1. 1番ポジションの音をいい音色で吹く。
STEP2. 基準音からグリッサンドでゆっくり下りていく。
STEP2.において、グリッサンドの最中は口元で音色をコントロールするのではなく、喉を少しずつ縦に広げていくイメージで下りていきましょう。
STEP:8 ポジション感覚を掴む練習法(原因③の解決)
前提として、すべての基礎練習がポジション感覚を掴む練習につながります。
以下では2点に分けて練習メニューと確認すべきポイントを解説します。
・正しいスライドポジションを掴む練習
・基礎練習をする上でポジション感覚に特化したチェックポイント
それでは解説していきます。
STEP:9 正しいスライドポジションを掴む練習「目を瞑ってロングトーン」
STEP1.目を瞑ってロングトーンしながら「このポジションが音程正しい!」と思うポジションに調整する。
STEP2.正しいと思ったら目を開けてチューナーを見て音程を確認し、修正する。
※腕の角度やフォームを覚えましょう。特に4ポジション以降は完全に感覚になるので、どれくらい腕を伸ばすかは覚えるしかありません。
STEP3.修正したポジションでもう一度ロングトーン。正しい状態を身体で覚える。
★ポイント解説
目を瞑ることで視覚情報を遮り、聴覚情報のみで音程をとる練習になります。人間の感覚器官が受け取る情報は視覚情報が8割近くあるので、視覚情報が入るとどうしてもベルとの距離などを見てポジションを決めてしまいます。周りと合わせることが最終目標なので、聴いて得られる情報で音程を取るようにしましょう。
STEP:10 基礎練習をする上でポジション感覚に特化したチェックポイント
以下のスケール練習を例にチェックポイントを解説します。同じ音でも調によって正しい音程が変わるので、できれば全調に取り組みましょう。(STEP3)
STEP1.♩=60 でB♭durのスケールを2拍ずつ伸ばして上行。
STEP2. 下行も同様。
STEP3. 時間があれば12調の長調・短調を全部やる。
★チェックポイント「拍の頭から正しい音程のポジションが取れているかどうか?」
正しい音程が取れなかった場合は、正しい音程のポジションを再確認し、前の音から繋げて腕の動きを確認しましょう。
例)E♭の音程が取れなかった→3ポジションE♭の音程を確認→DからE♭の動きを確認
STEP:11 よくあるNG例「音程をスライドではなく口元で調整する。」
口元でも音程は修正できますが、音色を犠牲にする可能性が非常に高いです。音色が悪くなると、正しい音程で吹いたとしても他の人と合ったように聞こえません。音程の調整はスライドで行うようにしましょう。
STEP:12 まとめ
まずは正しい音程を知ることを徹底しましょう。これはトロンボーンに限らず楽器を演奏する上で必要なことです。そしてポジションは目安であるという考えを持ち、ポジションに縛られない演奏を心がけましょう。
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