目次
STEP:1 導入
「タンギングをもっと速くしたいのに、なかなかできない……」
フルートを吹いていると、こんな悩みを感じることがあります。
ゆっくりならできるのに、テンポを上げると音がつぶれる。
舌が疲れてしまう。
「タタタタ」と吹いているうちに、リズムが崩れてしまう。
そんなとき、つい「舌をもっと速く動かさなきゃ」と考えてしまいますよね。
でも、タンギングを速くするために大切なのは、舌だけを速く動かすことではありません。
今回は、タンギングが速くならない原因と、きれいに速くしていくための練習方法を紹介します。
STEP:2 結論|タンギングを速くするために大切なこと
まず意識したいのは、この3つです。
・舌だけを速く動かそうとしない
・息・舌・指の動きを無理なく合わせる
・「速さ」よりも、まず「均等さ」を作る
特に大切なのが、速さよりも均等さ。
速いテンポで吹けても、音の間隔がバラバラだったり、音がつぶれていたりすれば、きれいなタンギングとはいえません。
まずは「速く吹く」よりも、「きれいに並べる」ことを目指しましょう。
STEP:3 まず確認したい「速くならない」原因
自分のタンギングを、少し確認してみましょう。
ゆっくりならできる?
ゆっくりならできるのに、テンポを上げるとできなくなるなら、速い動きに身体がまだ慣れていないのかもしれません。
音がつぶれる?
速くしようとして舌を強く当てすぎると、音の立ち上がりが硬くなったり、音がつぶれたりします。
舌が疲れる?
舌に必要以上の力が入っている可能性があります。
テンポを上げるとリズムが崩れる?
速さを優先することで、音の間隔が不均一になっているかもしれません。
このような状態なら、ただテンポを上げて練習するのではなく、まず動きを整えていきましょう。
STEP:4 3つの原因
原因①|舌に力が入りすぎている
タンギングを速くしようとすると、「舌をもっと速く!」と頑張ってしまいがちです。
でも、速い動きをするときほど、余計な力は必要ありません。
舌を大きく動かしたり、強く当てたりすると、かえって動きが遅くなることもあります。
必要最低限の動きで、自然に発音できているかを確認してみましょう。
原因②|息と舌の動きが合っていない
タンギングは、舌だけで行うものではありません。
息が流れていて、その中で舌が音を区切っています。
舌を動かすことに集中しすぎると、息の流れまで止まってしまうことがあります。
「舌をどう動かすか」だけでなく、息は自然に流れているかも意識してみましょう。
原因③|最初から速いテンポで練習している
「速くしたいから、最初から速いテンポで!」
これは、実は逆効果になることがあります。
できていない状態でテンポだけを上げていくと、音が不均一なまま、その動きを覚えてしまうからです。
まずはゆっくりしたテンポで、きれいな動きを作りましょう。
STEP:5 STEP1|ゆっくりしたテンポで均等にタンギングする
まずは無理なくできるテンポから始めます。
例えば♩=60で、「タ・タ・タ・タ」と4つの音を吹いてみましょう。
ここで大切なのは速さではなく、音と音の間隔をそろえること。
一つ一つの音を丁寧に確認します。
STEP:6 STEP2|舌の動きを小さくしていく
均等にタンギングできるようになったら、舌の動きを少しずつ小さくしてみましょう。
速いタンギングでは、大きな動きは必要ありません。
ただし、「小さくする=力を入れて動きを止める」ではありません。
あくまでも、自然に発音できる範囲で無駄な動きを減らしていきます。
STEP:7 STEP3|フレーズを意識して練習する
タンギング練習というと、「タタタタ……」と同じ音を繰り返す練習を思い浮かべるかもしれません。
基礎練習としては大切ですが、実際の曲にはフレーズがあります。
どこに向かっているのか、どこで音楽が落ち着くのか。
「タンギングの練習」から「音楽の中でタンギングを使う練習」へ。
少しずつ意識を変えてみましょう。
STEP:8 STEP4|強拍・弱拍を意識して音楽的に練習する
ここで覚えておきたいのが、
「均等に吹く」と「全部同じ強さで吹く」は違う
ということです。
例えば4つの音を吹くときも、拍の位置やフレーズの方向を感じながら演奏してみましょう。
音の間隔は均等でも、音楽としての強弱や方向性はあります。
タンギングも、機械的な動きではなく、音楽の流れの中で使えるようにしていきたいですね。
STEP:9 STEP5|少しずつテンポを上げる
きれいにタンギングできるようになったら、少しずつテンポを上げていきます。
メトロノームを使って、♩=60→66→72……のように、無理のない範囲で進めましょう。
そして大切なのは、
「できたテンポ」ではなく「きれいにできるテンポ」を基準にすること。
テンポを上げて音が崩れたら、ひとつ前のテンポに戻します。
戻ることは失敗ではありません。
きれいな動きを身体に覚えさせるための大切な練習です。
STEP:10 よくあるNG練習
タンギングを速くしたいとき、こんな練習をしていませんか?
・いきなり速いテンポにする
・舌だけを頑張る
・音が不均一なのにテンポを上げ続ける
・タンギングを機械的に繰り返す
「速くすること」だけを目標にせず、音・息・舌・指が無理なくそろっているかを確認しましょう。
STEP:11 自宅でできる練習メニュー
① 1拍に1音
「タ・タ・タ・タ」
② 1拍に2音
「タタ・タタ・タタ・タタ」
③ 1拍に3音
「タタタ・タタタ・タタタ・タタタ」
④ 1拍に4音
「タタタタ・タタタタ……」
きれいにできるようになったら、メトロノームを5〜10程度ずつ上げていきます。
崩れたら、一つ前のテンポへ戻りましょう。
STEP:12 まとめ|今日から取り組みたい3つのポイント
タンギングを速くしたいなら、まずはこの3つを意識してみてください。
① 舌だけを速く動かそうとしない
息の流れと舌の動きを合わせる。
② 速さよりも均等さを優先する
きれいに吹けるテンポを基準にする。
③ 少しずつテンポを上げる
崩れたら、迷わずテンポを戻す。
タンギングは、ただ「速く吹く練習」ではありません。
無駄な力を減らし、息・舌・指の動きを自然に合わせていくことで、少しずつ速いタンギングにつながっていきます。
「もっと速く!」と焦るのではなく、
「今のテンポで、もっと楽に、もっと均等に吹けないかな?」
そんな視点で練習してみてくださいね。
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