ピアノで「いつか弾きたい曲」を本当に弾けるようになる!5つのステップ
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ピアノで「いつか弾きたい曲」を本当に弾けるようになる!5つのステップ

「あの曲、いつかピアノで弾けるようになりたいな…」
そう思っていても、なかなか一歩を踏み出せなかったり、練習が続かなかったりすることってありますよね。でも大丈夫! 音大卒で指導経験もある筆者が、あなたの「いつか弾きたい」を「本当に弾ける」に変えるための、具体的な5つのステップをご紹介します。
今回は、ピアノ初心者の方が、ご自分の好きなポピュラーソングを弾けるようになりたい設定でのお話です。

STEP:1 あなたはどのタイプ? 習得パターンを見極めよう

まず、あなたがどんな方法で曲を習得するのが得意かを知ることから始めましょう。大きく分けて2つのパターンがあります。
パターンA:楽譜を読むのが得意な人
楽譜を読んで演奏するのが苦にならない方は、ご自身のレベルに合った楽譜を選ぶのがおすすめです。例えば、Official髭男dismさんの「Pretender」を弾きたいとして、プリント楽譜やシンコーミュージック出版社の初心者向けアレンジ楽譜や、階名付き楽譜などから探してみましょう。
パターンB:楽譜が苦手で、耳コピが得意な人
「楽譜を見るだけでゾッとする…」という方もいらっしゃいますよね。そんな方は、YouTubeなどの動画サイトを大いに活用しましょう。
今どきのポピュラーソングであれば、画面の下に鍵盤が表示され、弾くべき音が光で示される動画(シンセシア)がたくさんあります。これらを何度も繰り返し見ながら、一緒に鍵盤を叩いていくのが、初心者さんや耳コピが得意な方にとって最も効率的な習得方法です。まずは、あなたが「これなら弾けそう!」と思える動画を探すことから始めてみましょう。

あなたはどのタイプ? 習得パターンを見極めよう

STEP:2 目指すべき演奏者を見つけよう!

実際に曲を弾き始める前に、どんな演奏を目指したいのかを明確にしましょう。
• お手本となる演奏者を見つける
• その人のアレンジや演奏スタイルを参考に、自分が目指す完成形をイメージする
これは、モチベーションを高く保つためにもとても大切なことです。例えば「この人の弾く『Pretender』みたいになりたい!」という具体的な目標があると、練習への意欲も格段にアップします。

STEP:3 100回練習して「ある程度のレベル」まで到達する

さあ、いよいよ実践です! 「100回」というのはあくまで目安ですが、とにかく繰り返し練習することが上達への近道です。
「イチロー選手がバットを振る練習を何百回も繰り返すように」とよく言われるように、どんな分野でも反復練習は欠かせません。100回弾き込めば、指もスムーズに動き、ある程度のレベルまでは必ず弾けるようになります。楽譜を見ずに弾けるようになることを目指し、苦手な部分は、ひたすら片手ずつ反復練習をしてみてください。

STEP:4 人前で「恥をかく」経験をしよう!

自宅で練習するだけでは、本当の成長は得られにくいもの。なぜなら、人前で演奏する「緊張感」こそが、あなたの演奏技術を格段に引き上げるからです。
「失敗したらどうしよう…」と思うかもしれません。でも、その「恥をかく」経験こそが、あなたの度胸と演奏技術を培ってくれます。今はストリートピアノが全国各地に普及していますよね。
• 思い切ってストリートピアノに挑戦してみる
• 家族や友人の前で披露する
• 音楽教室の発表会に出てみる
SNSやYouTubeへの投稿ももちろん良いですが、リアルな場での緊張感には代えがたいものがあります。たくさんの経験を積んで、緊張に打ち勝つ強い心を育てましょう。録音または撮影することも忘れずに!

STEP:5 反省点を洗い出し、再度復習する

人前で演奏した後は、必ず「反省会」をしましょう。
• 「あそこでつっかえちゃったな」
• 「もっと滑らかに弾きたかったな」
• 「リズムが不安定だったかも」
どんな小さなことでも構いません。感じたこと、気になったことを具体的に書き出し、それらを克服するために、もう一度自宅でじっくり練習し直しましょう。この「実践」と「反省」、そして「復習」のサイクルを繰り返すことで、あなたの演奏は確実にレベルアップしていきます。筆者の所感では、このステップサイクルを3回繰り返せば、ある程度物にできると思っています。

この5つのステップを地道に繰り返せば、憧れの1曲があなたの「18番」になる日はそう遠くありません。ぜひ楽しみながら、あなたのピアノライフを充実させてくださいね!

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