シンコペーションが分からない…|“食う/走る”を直す数え方(譜例つき)
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シンコペーションが分からない…|“食う/走る”を直す数え方(譜例つき)

シンコペーションのズレや苦手意識を改善するトレーニング方法を紹介します。手拍子を打ちながら、カウントを声に出すシンプルなメニューです。いきなり楽器を弾いたり、メトロノームに合わせたりはしない点がポイントです。

楽器を持ってしまうと、
・運指
・発音の動作
・フレーズを追う意識
等、配慮するポイントが増えて、「リズムだけの問題」ではなくなってしまうからです。

特にシンコペーションは、
・表拍
・裏拍
・タイで伸びている時間
をコントロールし続ける必要があるため、先ずは「リズム単体」で整理した方が理解しやすいと感じます。

私事ですが、練習中の「3クリック」でクリック位置を見失う等、苦戦中です。今回紹介させて頂く練習する方法を取り入れて、徐々に手ごたえを感じている最中です。地味な練習ですが、裏拍を捉える感覚を身体に入れる部分で、効果を感じます。

STEP:1 症状チェック|シンコペーションの「あるある」な悩み

「何となく苦手」と感じたまま練習を続けると、原因が曖昧なままになりがちです。先ずはご自身がどこでつまずいているのかを整理してみましょう。問題点を言葉にすると、改善ポイントも見えやすくなります。

症状チェック|シンコペーションの「あるある」な悩み

STEP:2 楽典の基本:シンコペーションって何?

シンコペーションとは、簡単に言うと「リズムのアクセント(強弱のルール)を意図的に前にズラすこと」です。よく「リズムを食う」と表現されます。
4拍子の場合、本来アクセントが来るのは「2拍目」や「4拍目」の頭(表拍)です。
しかし、前の拍の「裏」からタイ(音符を繋ぐ線)で音を伸ばすことで、本来の1拍目より半拍早くアクセントが移動します。
これが曲に疾走感や躍動感を生む醍醐味ですが、「基準となる表拍」が隠れてしまうため、リズムを見失うリスクも高まります。

STEP:3 「走る」を防ぐ手拍子&カウント練習

シンコペーションに「センス」は不要です。
自分の中に正確な「マス目」を作るために、まずは楽器を持たずに以下の手順でリズムを体感しましょう。

STEP 1:手拍子をしながら「裏拍」を声に出す

まずは一定のペースでゆっくり手拍子を打ちながら、声に出して数えます。
「1(One)エン、2(Two)エン、3(Three)エン、4(Four)エン」

手拍子が表拍、声に出す「エン(&)」が裏拍です。
機械の音に頼らず、まずは自分自身の声と手で「エン」の長さを均等にキープするのがポイントです。

「走る」を防ぐ手拍子&カウント練習

STEP:4 実践例|カウントを口ずさみながら演奏する

STEP 2:手拍子で掴んだ感覚を、そのまま楽器演奏に持ち込みます。
ポイントは、「弾いている最中もカウントを止めないこと」です。
たとえば、「2拍目の裏から3拍目の表」がタイで繋がれた譜面をギターで弾く場合を例に解説します。

 実践例|カウントを口ずさみながら演奏する

STEP:5 解決の鍵は「声」と「空振り」の連動

楽器を構え、STEP 1と同じように声に出しながら弾いてみましょう。

1. 「1(One)」:ダウンストローク。声もしっかり「ワン」と出す。
2. 「2エン」:ダウン・アップ。
3. 「3(Three)」:【重要】声は「スリー」と出しつつ、右手は音を出さずに振り下ろす(空振り)。
4. 「エン」:アップストロークで音を出す。
5. 「4(Four)エン」:ダウン・アップ。

「声で拍を数え続け、弾かない拍は空振りで処理する」ことで、体内のメトロノームが止まらず、リズムが突っ込む(走る)のを防ぎます。ピアノの指使いや管楽器のブレスでも同じ原理であると考えます。

解決の鍵は「声」と「空振り」の連動

STEP:6 よくあるNG例:これだけはやってはいけない

いきなりメトロノームや音源に合わせようとする:
最初から機械のテンポに追従しようとすると、焦ってしまい裏拍の長さを正しく認識できません。まずは自分のペース(手拍子と声)で構造を理解してから、仕上げとしてメトロノームを導入しましょう。

足だけでリズムを取ろうとする:
初心者のうちは足の動きにつられて発声や演奏がブレがちです。まずは「手拍子と口(声)」という一番シンプルな組み合わせから始めてください。

STEP:7 まとめ|今日家でやること3つ

頭と体で「仕組み」を同時に理解するのが近道です。先ずは以下の3ステップを試してみてください。

1. 「楽器、メトロノームなし」で、手拍子と声の連動を確認する
ご自身で「1(ワン)エン、2(トゥー)エン、、」とカウントして、手拍子(表拍)と声(裏拍)をすり合わせます。これが基本です。

2. 「声出しカウント」を止めずに演奏する
実際に楽器を演奏したり歌ったりする際に、カウント(口ずさむ)し続けます。声が止まってしまう場所は、リズムが曖昧になっている「弱点」です。

3. ノレないと感じたら「空振り」と「カウント」に戻る
リズムがズレる、あるいは心地よくないと感じたら、演奏動作の中に「音を鳴らさない動き(空振りや予備動作)」をあえて入れ、声でカウントしてみましょう。「休符を動いて感じる」ことで、体内のメトロノームを安定させます。

先ずは「手拍子と声」だけでリズムを再現してみてください。構造がスッキリ整理され、楽器を構えたときの安定感が見違えるはずです。
一緒にがんばりましょう。

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