ピアノの独学におすすめの教本や練習方法を紹介
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ピアノの独学におすすめの教本や練習方法を紹介

「ピアノを専門の先生に習わず独学で習得したい」という方に、おすすめの教本やピアノの練習方法例をご紹介します。

STEP:1 ピアノ独学向けの教本を選ぶポイントを解説

ピアノの教本は、一から始める初心者の方または過去にピアノを習った経験がある再開組で、選び方が異なります。
まず、ピアノ初心者の方には、楽譜の読み方から演奏までが詳しく解説されている教本をおすすめします。
例えば、ヤマハ「大人のための独習バイエル」には、音符や音楽記号の詳しい解説が掲載されています。
「Step1」では、指番号と鍵盤の位置が分かりやすく書かれていて、ピアノの実践的な練習と並行して楽譜の読み方も習得。
モーツァルト「トルコ行進曲」やストリーボック「すみれ」といった、ピアノの初歩的な楽曲も収録され、自分のペースで進めることができます。

一方で、子どもの頃にピアノを習っていたという再開組の方には、「バーナムピアノテクニック」や「ブルグミュラー」などの教本がおすすめです。
「バーナムピアノテクニック」には、テクニックはもちろんピアノ演奏に必要な想像力をのばす練習曲がたくさん掲載されています。
また、1曲が4~8小節ほどの短い楽曲になっているので、効率よく練習が進められる点も魅力的。

STEP:2 ピアノ独学にはDVDやCDつき教本が効果的!

ピアノの弾き方は、実際に目で見て覚えることも大切です。そこで、お手本演奏や解説が収録されているDVDつきのピアノ教本をおすすめします。

【できるゼロからはじめるピアノ超入門】
その名の通り、ピアノの基礎的な内容(姿勢や手のフォーム等)から始まり、楽譜の読み方、テクニックごとの簡単なピアノ曲、コード譜、弾き語りなど、クラシック以外にも対応できる内容となっています。
DVDはもちろん、YouTubeでの映像コンテンツやフリーダウンロード対応の模範演奏も対応しているので、ピアノ独学に大変便利です。

【ピアノの教科書】
ピアノの仕組みから楽譜の基礎知識、練習曲などがオールカラーで見やすく掲載されている教本。DVDやCDはついていませんが、各チャプターごとにQRコードが掲載され、スマホで動画を視聴することができます。
正しい演奏フォームを目で確認しながら実践的な練習ができるので、独学には最適な教本と言えます!

【大人のためのピアノレッスンDVD付上巻・下巻】
練習テーマに沿ったレッスン曲のテキストと付属のDVDを併用することで、ピアノ演奏の基礎やトレーニングを独習できる教本です。
練習曲には、「トルコ行進曲」「メヌエット」「ハンガリー舞曲」といったピアノの名曲が収録され、憧れの曲を弾く喜びや達成感もモチベーションアップに繋がります!

【すぐに弾けるピアノレッスンDVD付】
ピアノの基礎知識や楽譜の読み方、演奏前のウォーミングアップ、Lesson1~5、応用曲が掲載されている、自宅でもできるピアノレッスン教本です。
約85分のレッスンDVDを視聴しながら、自分のペースでピアノ練習が進められるので、初心者の方はもちろんピアノ再開組の方にもおすすめ!

【大人のためのピアノ名曲30 CDつき】
子どもの頃にピアノを習った経験があり、大人になって再開しようという方におすすめの教本です。
楽譜の音楽記号や演奏用語の解説やピアノの基礎が掲載され、練習曲としてクラシックやJ-popのピアノアレンジ版など30曲の楽譜を収録。
CDの模範演奏を聴きながら楽譜を目で追ったり、リスニング用として使用するのも最適です。

STEP:3 実践!バッハのプレリュードハ長調を練習してみよう

最後に、バッハ「プレリュードハ長調」を使って、簡単な練習方法をご紹介します。
「プレリュードハ長調」は、正式には「バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻 1番ハ長調前奏曲」。一見、難易度が高そうな曲ですが、このプレリュードハ長調は美しいハーモニーが特徴的で、初心者でも弾きやすい楽曲です。
全体的に同じパターンが繰り返されるシンプルな曲ですが、臨時記号が出てきた時の指使いやテンポを安定させることがポイント。主な練習として、以下の3つを試してみてください。

①最初は、ゆっくり弾いてみる
ピアノ練習の基本は、まずゆっくり弾くこと。音の読み間違いをなくして、正確に弾くことから始めてみましょう。
この時重要なのは、指使いを決めて同じ指でしっかりと弾くことです。あいまいな指使いのまま練習を続けると、ミスタッチが増えたりテンポが不安定になってしまいます。

②1つの音形を和音にして弾いてみる
この曲は和声的な構成になっているので、一度和音にして弾いてみてください。手のフォームを整えて、音がバラつかないように同時に打鍵することが大切です。
この練習は、楽譜通りに弾いたとき、手のフォームが崩れずタッチを安定させる効果があります。

③全体を細かく区切って練習する
フレーズごとに番号をふって、数小節単位で集中的に練習することも大切です。弾きにくい箇所に印をつけ重点的に練習したり、目標を立ててコツコツと練習を続けていけば、完成度の高い良い演奏に仕上がると思います!

この曲に限らず、ピアノはゆっくり練習、反復練習、部分練習など、計画的に進めることが重要です。独学は自分のペースで練習できるメリットがあるので、無理のない範囲でじっくり取り組んでみてください。

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