アルトサックスとテナーサックスの違いとは?初心者におすすめの選び方
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アルトサックスとテナーサックスの違いとは?初心者におすすめの選び方

「サックスを始めてみたい」と思った方が真っ先に悩むのは、アルトサックスとテナーサックス、どちらを始めようかという点ではないでしょうか?
そこでこの記事では、アルトサックスとテナーサックス、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
初心者であっても、アルトサックスとテナーサックス、どちらから始めても大丈夫です。
この記事を読むことで自分はアルトサックスを選ぶべきか、テナーサックスを選ぶべきか、そのヒントを得ることができます。

STEP:1 サイズや音色の違い

アルトサックスはテナーサックスに比べて一回り小さいサイズです。そのため、重さも軽く、持ち運びや演奏のしやすさで初心者には扱いやすい楽器とされています。具体的には、アルトサックスの重さは約2.5kg、一方のテナーサックスは約3.5kgです。
楽器の大きさが違うため、音域も違い、アルトサックスの方が高音となります。
アルトサックスは明るく軽やかな音色が特徴です。特に高音域でその魅力を発揮し、メロディラインを奏でることが多いです。
一方でテナーサックスはアルトに比べて低音が豊かで、温かみのある柔らかな音色が特徴です。ジャズやポップスでは、ソロパートでよく使われます。

STEP:2 ジャンルの違い

アルトサックスは初心者が始めやすいことから、吹奏楽や学校の部活動で選ばれることが多いです。軽い音色が特徴で、クラシックやポップスにもよく使われます。
一方でテナーサックスは、ジャズで特に人気があります。音色の深さや温かみがジャズの即興演奏にマッチするため、プロのサックス奏者の中にはテナーをメインにする人も多いです。
ただし、ここで解説した内容はあくまで一般的に多く使われているジャンルを紹介しただけで、アルトサックスでジャズが、テナーサックスでクラシックが演奏できないわけではありません。
YouTubeなどでは様々なジャンルの奏者が、アルトサックス・テナーサックスで演奏を公開していますので、自分好みの演奏を見つけてみてください。
好みは十人十色です。自分がピンとくる演奏する奏者がいたら、それと同じサックスで決めるのも1つの方法です。

STEP:3 価格の違い

前述した通り、テナーサックスは楽器本体やアクセサリー(マウスピース・リード・リガチャーなど)が、アルトサックスと比較して大きくなります。
そのため大きさに比例して、楽器本体やアクセサリーにかかる費用も、アルトサックスと比べテナーサックスの方が高価になります。
初期費用や消耗品のコストが、テナーサックスの方が高くなってしまう点は考慮しておいた方が良いかもしれません。

STEP:4 それでも迷ってしまう場合

ここまでアルトサックスとテナーサックスの違いについて解説してきました。それでもどちらを選べばよいか迷ってしまうという方は、「アルトサックス」をおすすめします。
なぜならアルトサックスは、奏法に癖がなく、最も基本的なサックスだからです。
サックスを学ぶときはアルトサックスを練習して、必要に応じてテナーサックスなどの他のサックスに持ち替えるのが主流です。
音楽大学で本格的に学んでいる学生であっても、授業や試験は全てアルトサックスで行われています。
もちろん、テナーサックスの音色に憧れた、という場合であればテナーサックスから始めても問題ありません。
サックスは持ち替えが比較的容易な楽器なので、どちらのサックスから始めたとしても、後から別のサックスに持ち替えるのは、さほど難しくはありません。
ですので、まずは最後は自分の好みでアルトサックス・テナーサックスどちらにするかを思い切って選んで、実際にサックスを始めてみるのが良いと思います。

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