「何となく意味は知っているけれど、順番があやふや……」「どれくらいの大きさで弾けばいいの?」と迷ったことはありませんか?
強弱記号は、ただ音を大きくしたり小さくしたりするためだけではなく、曲の雰囲気や気持ちを表現する大切なサインです。
今回は、強弱記号の順番や意味、それぞれを演奏するときのポイントをご紹介します。
目次
STEP:1 強弱記号の順番を覚えてみましょう
まずは、基本となる強弱記号の順番を覚えてみましょう。
小さい音から順番に並べると、
pp → p → mp → mf → f → ff
となります。
それぞれの意味は次のとおりです。
pp(ピアニッシモ)…とても弱く
p(ピアノ)…弱く
mp(メゾピアノ)…少し弱く
mf(メゾフォルテ)…少し強く
f(フォルテ)…強く
ff(フォルティッシモ)…とても強く
これらはすべてイタリア語で書かれており、世界中の楽譜で共通して使われています。
初めて見る楽譜でも意味が分かるように、まずは順番と名前をセットで覚えておくと安心です。
一度にすべて覚えようとしなくても大丈夫です。
まずは強く(f)弱く(p)だけでも、実際に奏でてみると、音と記号が結びついて、覚えやすくなります。
慣れてきたら、実際の曲の中で「ここはpだね」「ここはfだね」と確認しながら演奏してみましょう。何度も楽譜を見るうちに、自然と覚えられるようになります。
STEP:2 強弱記号は「音量」だけではありません
強弱記号を見ると、「音を大きく」「小さく」と考えがちです。
もちろん音量も大切ですが、それだけではありません。
例えば「f」は、元気よく演奏したり、力強さや盛り上がりを表現したりする場面で使われることが多くあります。
反対に「p」は、優しく歌うような場面や、穏やかな雰囲気を表現したいときに使われることがあります。
つまり、強弱記号は「何デシベルで演奏する」というような決まりではなく、作曲者が「こんな雰囲気で演奏してほしい」と伝えるためのメッセージでもあるのです。
STEP:3 同じ「f」でも曲によって違います
「f」と書かれていると、「大きな音で弾けばいい」と思ってしまうかもしれません。
しかし、実際には同じ「f」でも、曲によって求められる表現は異なります。
例えば、元気で明るい曲では、はっきりとした力強い音が合うことがあります。一方で、ゆったりとした優しい曲では、大きな音でもやわらかく響かせた方が、曲の雰囲気に合う場合があります。
音色やテンポによっても強弱の感じ方が変わります。
そのため、強弱記号だけを見るのではなく、「この曲ではどんな音が似合うかな」「どんな気持ちを伝えたいのかな」と想像しながら演奏してみましょう。
作曲者の意図を考えながら演奏することで、音楽に自然な表情が生まれます。
STEP:4 また「p」でも曲によって違います
また、同じ「p」でも、子守歌のようなやさしい曲と、少し緊張感のある曲では表現の仕方が変わります。
「小さい音で弾く」だけではなく、「どんな気持ちで演奏すると、この曲らしく聴こえるかな?」と想像しながら弾いてみましょう。
さらに、強弱記号が書かれている場所だけを意識するのではなく、その前後の流れも見てみることが大切です。
曲が盛り上がっていく場面なのか、それとも静かに終わろうとしている場面なのかによって、同じ記号でも演奏の仕方は変わってきます。
楽譜全体を見ながら演奏すると、より自然で表情豊かな演奏につながります。
STEP:5 強弱を意識しながら演奏してみましょう
強弱記号の意味が分かったら、実際の曲で意識しながら演奏してみましょう。
最初は、強弱の違いを少し大げさに付けるくらいでも大丈夫です。
自分ではしっかり弾き分けているつもりでも、聴いてみると意外と違いが伝わっていないこともあります。
そんなときは、演奏を録音して聞き返してみるのがおすすめです。
「思ったより強弱が付いていなかった」「ここはもう少し優しく弾いた方がよさそう」など、自分では気付きにくいポイントが見えてきます。
また、レッスンで先生に聞いてもらったり、ご家族に感想を聞いたりするのもよい練習になります。
例えば、
• ppは音を小さくするだけではなく、やさしく繊細な気持ちで演奏する
• mfは無理に大きくするのではなく、自然な音量を意識する
• ffは力任せに弾くのではなく、豊かに響かせるイメージで演奏する
このように、それぞれの記号に合った表現を意識してみましょう。
強弱を付けることで、同じ曲でもぐっと表情豊かな演奏になります。
STEP:6 まとめ
強弱記号の基本の順番は、
pp → p → mp → mf → f → ff
です。
まずは順番と意味を覚え、「弱い音から強い音へ並んでいる」という流れを理解することから始めてみましょう。
そして、強弱記号は音量を変えるためだけではなく、曲の雰囲気や作曲者の思いを表現するための大切なヒントであることも意識してみてください。
最初から完璧に弾き分けようとしなくても大丈夫です。
少しずつ曲の雰囲気を感じながら演奏することで、音楽の表現はどんどん豊かになっていきます。
ぜひ今回ご紹介したポイントを毎日の練習に取り入れて、強弱を味方につけた演奏を楽しんでみてくださいね。
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