・あれ、足が手につられる……
・思った位置にバスドラを入れられない……
・2拍目、4拍目に入れているつもりの左手のスネアが、右手につられて1拍目や3拍目にも入ってしまう……
こんな経験ありませんか?
手足がつられてしまうのは、ドラムを始めたばかりの頃にはよくあることです。
もちろん、これを解決するにはある程度根気よく練習することが必要ですが、ただ何度も8ビートを叩き続けるのではなく、手足の動きを一度分解して、正しい方法で練習していくと、意外と早く規則正しく動くようになります。
今回は、8ビートを分解しながら、手足がつられないための練習方法を紹介します。
目次
STEP:1 1|なぜ8ビートで手足がつられるのか?
手足がつられてしまう大きな原因は、脳と身体の四肢(右手・左手・右足・左足)の動きを個別に認識できていないことにあります。
「右手・左手・右足を別々に動かそう」「ドラムは手足をバラバラに動かすもの」と考えれば考えるほど、逆に混乱してしまうことがあります。
そしてもうひとつ。
手足を動かすための「基準」がつかめていない。
これも、手足がつられてしまう大きな原因です。
ドラムのプレーには、絶対的な軸となる基準があります。
それが「拍」です。
今回は、もっとも基本的な4/4拍子を例にしてみましょう。
STEP:2 2|まず8ビートを分解してみる
※ハイハット=H.H./スネアドラム=S.D./バスドラム=B.D.
ドラムは、大半が規則にそってプレーされています。
8ビートの場合、右手でハイハット(H.H.)を刻む8分音符の連続が8ビートとなり、これがビートの軸になります。
この8ビートの軸に対して、左手(S.D.)と右足(B.D.)をどの位置に入れればいいか、ということを意識すればいいのです。
例えば、最も一般的と言える「ドン・タッ・ドン・タッ」という8ビートを例に、分解してみましょう。
軸となる8ビート「チッチッチッチッ」に対して、
・左手S.D.は2拍目と4拍目
・右足B.D.は1拍目と3拍目
に入ります。
1と3に右足、2と4に左手、右手はずっと8分。
これを意識します。
ここで大切なのは、右手、左手、右足がどの位置で同時に鳴っているのかを意識することです。
STEP:3 3|つられないためのコツ3つ
① 手足をバラバラに考えず「同時に動くところ」を意識する
先ほど説明したように、右手の8分音符を軸にして、左手や右足がどの位置で入るのかを考えます。
そして、「ここは右手と左手が一緒」「ここは右手と右足が一緒」というように、同時に動くところを意識してみましょう。
「全部を別々に動かさなければ」と考えるより、ずっと整理しやすくなります。
② リズムを声に出して歌う
叩く前に「チッチッチッチッ」や「ドン・タッ・ドン・タッ」と声に出してみましょう。
自分がこれから叩こうとしているリズムを、まず頭の中で理解することが大切です。
声に出して歌えないリズムは、なかなか安定して叩けるようにはなりません。
③ 右手のH.H.を自分の中のメトロノームにする
手足を動かす前に、必ずメトロノームを鳴らします。
まず「1・2・3・4」とカウントして、自分の意識の中に拍をしっかり擦り込んでから右手をスタートしましょう。
そして右手で「1と2と3と4と」と均等に8分音符を刻みます。
左手や右足を入れても、この右手が速くなったり遅くなったりしないこと。
右手のH.H.が、いわば自分の中のメトロノームです。
STEP:4 4|今日やる4つの練習
① 【右手×左手】だけで演奏する
まずはハイハットとスネアだけです。
・右手:H.H.を「1と2と3と4と」と均等に叩き続ける
・左手:S.D.を「2」と「4」で叩く
「2」と「4」では、右手と左手が同時に動きます。
<ポイント>
左手を入れた瞬間に、右手が速くなったり遅くなったりしていないか。メトロノームと合っているかを意識しましょう。
https://youtube.com/shorts/6X09fKCA9Ds
② 【右手×右足】
次は右手のH.H.と、右足のB.D.です。
・右手:H.H.を「1と2と3と4と」と均等に叩き続ける
・右足:B.D.を「1」と「3」で踏む
「1」と「3」で、右手と右足が同時に動きます。
<ポイント>
B.D.は、前のめりになってリズムより先に足が動いてしまいがちです。
「1と2と3と4と」とビートをカウントしながら、「1」と「3」で右足を動かすことを意識しましょう。
https://youtube.com/shorts/4mrPLoAj3Yo
③ 【左手×右足】
今度は右手のH.H.をお休みして、左手と右足だけを動かします。
「ドン(右足)・タッ(左手)・ドン(右足)・タッ(左手)」
これだけを繰り返します。
<ポイント>
今度は手と足は重なりません。
右足=1と3/左手=2と4
をしっかり意識しましょう。
https://youtube.com/shorts/qoWqixCkq5w
④ 【すべてを動かしてみる】
いよいよ全てを組み合わせます。
右手で「1と2と3と4と」と8分音符を刻みながら、右足の「1・3」と左手の「2・4」を入れてみましょう。
ここでも、いきなり速く叩く必要はありません。まずはゆっくりしたテンポから。
そして、いきなり何小節も演奏しようとせず、まずは1小節「ドン・タッ・ドン・タッ」が安定して叩けることを目指します。
できるようになったら、2小節、4小節、8小節と少しずつ増やしていきましょう。
メトロノームは、最初はBPM=60程度から始めて、安定してきたら少しずつテンポを上げてみてください。
120くらいまで安定して叩けるようになれば、かなり8ビートらしくなってきます。
https://youtube.com/shorts/oxJDPj2e6BY
そこまでできたら、「ドン・タッ・ドンドン・タッ」「ドン・タッド・ドン・タッ」など、バスドラムの位置を変えたバリエーションにも挑戦してみましょう。
STEP:5 まとめ|手足を自由に動かすための第一歩
今回は、「8ビートを叩こうとすると手足がつられてしまう」という悩みに絞って、基本的な分解練習を紹介しました。
大切なのは、いきなり手足を全部バラバラに動かそうとしないこと。
拍を感じる。
右手で8分音符の軸をつくる。
左手・右足を入れる位置を意識する。
2つの動きに分解して練習する。
最後に全部を組み合わせる。
この順番で練習してみてください。
そしてドラムには、今回紹介した8ビートだけでなく、決められた拍やリズムの中で、右手・左手・右足・左足をそれぞれコントロールし、より自由に動かせるようにするための基礎トレーニングもあります。
今回の練習は、そのための第一歩でもあります。
焦らず、まずはメトロノームに合わせて「ドン・タッ・ドン・タッ」。
ここから始めてみましょう
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