【ギター初心者向け】弾くたびに「ビビり音」が鳴る!原因の切り分け方と3つの解決策
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【ギター初心者向け】弾くたびに「ビビり音」が鳴る!原因の切り分け方と3つの解決策

ギターを買って練習を始めたものの、弾くたびに「ジリジリ」「バズズッ」と濁った音が鳴る……。また、ローコードからのソロで高音チョーキング!!!じじじ、、、音。。。これではせっかくのモチベーションも下がってしまいますよね。
「初期不良かな?」「ギターが壊れた!?」と焦るかもしれませんが、安心してください。実はその「ビビり音(バズ)」、ちょっとした原因の特定と簡単な調整で直るケースがほとんどです。
今回は、ギター歴30年の筆者が、ビビり音が発生する原因の切り分け方と、自宅でできる解決策をステップ形式で分かりやすく解説します!

STEP:1 【結論】ギターのビビり音、原因は「ネック・弦高・弾き方」のどれか!

「ビビり音(バズ)」とは、ピッキングして振動している弦が、指板に打ち込まれている金属の棒(フレット)に触れてしまうことで発生する異音のことです。
ギターは構造上、弦とフレットの間に適切な隙間(クリアランス)が保たれていないと、このノイズが必ず発生してしまいます。

実は、ギターがビビる原因は無数にあるわけではなく、大きく分けて以下の3つしかありません。
1. ネックが反っている(木材の変形)
2. 弦高が低すぎる(セッティングやパーツ摩耗の問題)
3. ピッキングの力が強すぎる(弾き方の問題)

まずは、「正常な音」と「ビビり音」の違いを以下の動画で確認してみましょう。
動画内では、最初に「⭕️のサイン」のあとに正常なクリアな音を鳴らし、次に「❌のサイン」のあとに悪い例としてジリジリと濁ったビビり音を鳴らしています。ご自身のギターから、後半の❌のような音が鳴っていないかチェックしてみてください。

STEP:2 【症状チェック】あなたのギター、どこでビビる?

原因を特定するために、まずはご自身のギターの症状を「切り分け」ていきましょう。ギターの1フレットから最終フレットまで、順番に1音ずつ弾いてみて、以下のどこに当てはまるか診断してみてください。

① 特定のポジション(フレット)を押さえた時だけビビる
「5〜7フレットあたりを押さえた時だけジリジリ鳴る」「特定の弦の高音域だけ音が詰まる」など、局所的に発生する場合は、ギターのネックが反っている、あるいは特定のフレットだけが浮き上がっている(すり減っている)可能性が高いです。

② どこを押さえても(開放弦でも)全体的にビビる
ローコードでもハイコードでも、全体的にバズる音が混ざる場合は、ギター全体の「弦高(弦とフレットの隙間)」が低く設定されすぎている可能性を疑います。弾きやすさを求めて弦高を下げすぎると、この現象が起きます。

③ 強くストロークした時だけビビる
優しくアルペジオで弾くと綺麗に鳴るのに、ジャカジャカと強くストロークした時だけビビる場合。これはギター本体の構造的な異常ではなく、「弾き方(ピッキングの強さ)」と「セッティング」のバランスが合っていないことが原因です。

【症状チェック】あなたのギター、どこでビビる?

STEP:3 【原因の切り分け】なぜ弦がフレットに当たるのか?

症状が確認できたら、なぜ弦がフレットに当たってしまうのか、その物理的な原因を深く理解しましょう。

原因①:ネックの反り(木材の変形)
ギターのネックは木材でできているため、日々の湿度変化や乾燥、そして常に引っ張られている弦の張力(約40〜50kg)によって、生き物のように動きます。
弦の張力に負けてお辞儀をするように曲がる「順反り(じゅんぞり)」や、逆にネックの中央が盛り上がるように反る「逆反り(ぎゃくぞり)」が起きると、弦とフレットの適正な距離が崩れ、特定のポジションでビビり音が発生します。

原因②:弦高の下げすぎ・パーツの摩耗
初心者のうちは「弦高が低い方が、力が弱くても押さえやすい」と考えがちですが、これには大きな罠があります。弦は弾いた瞬間に楕円状に大きく振動します。物理的な隙間(弦高)を極端に狭くしてしまうと、弦が振動した際の揺れ幅がフレットの高さに干渉してしまい、結果として全体的なビビり音に繋がります。
また、長年弾き込んでいるギターの場合は、「ブリッジ(サドル)の金属が弦との摩擦で削れすぎている」「ヘッド側のナットの溝が深くなりすぎている」といったパーツの物理的な摩耗によって、意図せず弦高が下がってしまい、ビビりが発生するケースも多々あります。

原因③:ピッキングの力みすぎ
「もっと迫力のある大きな音を出さなきゃ!」と力任せに弦を弾くと、弦の振幅(揺れ幅)が異常に大きくなります。ギターの弦高設定は「標準的なピッキングの強さ」を想定してセッティングされているため、許容範囲を超える強い力で弾けば、どれだけ高級なギターであってもバチバチとフレットに当たってしまいます。

【原因の切り分け】なぜ弦がフレットに当たるのか?

STEP:4 【対処手順】自分でできる!ビビり音の3つの解決策

原因が明確になったところで、実際にビビり音を解消するための3つの解決ステップをご紹介します。ご自身の症状に合わせて試してみてください。

解決策①:ブリッジのサドルで弦高を上げる(全体的にビビる場合)
全体的にビビる場合や、強く弾くプレイスタイルの方は、弦高を少し上げましょう。
ストラトキャスターなどのエレキギターの場合、ブリッジ(弦の根元部分)にある小さなネジ(イモネジ)を六角レンチで「時計回り」に回すだけで、簡単に弦高を上げることができます。一気に回さず、半周ずつ回してチューニングをし直し、ビビらなくなるポイントを探りましょう。一般的に、12フレット上で6弦側が約2.0mm、1弦側が約1.5mm程度が弾きやすい標準設定と言われています。

解決策②:トラスロッドを回してネックの反りを直す(局所的にビビる場合)
ネックの反りが原因の場合は、ネック内部に埋め込まれている鉄の棒(トラスロッド)を回して調整します。ネックの付け根やヘッド側にある穴にレンチを挿し、「時計回り(順反りを直す)」「反時計回り(逆反りを直す)」に回します。
※注意:トラスロッドの調整は非常にデリケートです。一気に回さず「45度(時計の針の1時間分)」くらいずつ慎重に回してください。少しでも固くて回らないと感じたら、絶対に無理をしてはいけません。

解決策③:アンプの力を借りて適正なタッチを身につける
力みすぎが原因の場合は、「アンプ」をしっかり活用しましょう。生音だけで練習していると、無意識のうちに音量を稼ごうとしてピッキングが強くなりがちです。アンプから十分な音量を出せば、優しく弾いても迫力のある音が出ることに気づくはずです。適正なピッキングの力加減を身につけることが、根本的なビビり音対策になります。

【対処手順】自分でできる!ビビり音の3つの解決策

STEP:5 まとめ

今回はギターのビビり音の原因と解決策について解説しました。
ビビり音や音の詰まりは、決してギターの故障ではなく、ギターからの「そろそろ季節も変わったし、メンテナンスしてほしいな」というSOSのサインです。

最初は工具を使ってネジを回すのが怖いと感じるかもしれません。しかし、自分の楽器の構造を理解し、プレイスタイルに合わせて自分で微調整できるようになれば、ギターへの愛着がさらに何倍にも深まり、弾きやすくなることで上達のスピードも劇的にアップします!

ただし、トラスロッドが限界まで回っている場合や、フレット自体が削れてガタガタになっている場合、またはブリッジやナットの溝が削れすぎている場合は、ご自身のネジ回しだけでは解決しません。その時は無理をせず、プロのリペアマン(楽器屋の修理担当)にパーツ交換や調整をお願いする勇気も持ってくださいね。
ぜひご自身のギターを最高の状態にセッティングして、ストレスのない快適なギターライフを楽しんでください!

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