「ギターのリズムが走る/もたる…|“打楽器として弾く”右手のコツと練習法」
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「ギターのリズムが走る/もたる…|“打楽器として弾く”右手のコツと練習法」

ギターリストはバンドの花形。
カッコいいリフを繰り出したり、バリバリの速弾をキメたり…
そんなギターリストを目指して日夜練習に励んでいる方も多いと思います。

でも、どんなに指が速く動いても、リズムが悪いと台無し…。

逆に、それほど速くないフレーズでも、リズムがビシッと合っているプレイはとてもカッコいいものです。

ちょっとした意識の変化で大きく改善するリズム問題。
この記事はあなたのリズムに対する考え方をガラッと変えます!

では、早速行きましょう!

STEP:1 その昔、ギターは脇役だった!?

今でこそギターはバンドの花形パートですが、昔は地味な“縁の下の力持ち”的な位置づけでした。
ジャズのビッグバンドという形態がありますが、そこでのギターは、派手なソロなどではなく、ただひたすらコードバッキングでリズムを支えるというのがその役目。
実際に当時はバンド内でのギターパートを「リズムギター」と呼んでいたそうです。
ですから、ギターはドラムやベースと同じ“リズム隊”…完全なる「脇役」だったのです。

その昔、ギターは脇役だった!?

STEP:2 ギターは“打楽器”です!

つまり、ギターはソロ楽器という地位ではなく、ドラムと共にリズムを担う“打楽器”に近い扱いだったのですね。

この考え方は非常に大切です。
ギターリストも「自分は打楽器なんだ!」という意識が持てれば、そのとたんにプレイが変わったりします。
さらに「自分はドラマーだ!」というつもりで弾いてみてください。

技術的な練習以上に、意識の仕方を変えるだけであなたの演奏は激変します。
意識を変えるだけで、実際にギターを持った100時間の練習以上の効果を望める場合もあるのです。
上の考え方が腑に落ちれば、その瞬間からあなたのリズムは一味も、二味も変化するはず。
ドラマーになったつもりでギターを弾いてみてください!

ギターは“打楽器”です!

STEP:3 「走り」の正体

さて、ギターリストが陥りがちなリズムの問題でよくあるのが「走ってしまう…」です。
まず、その原因を探ってみましょう。

テンポが速くなりがちの人に共通する最大の問題点は「伸ばすべき長さまで伸ばさずに次の音符に進んでしまう」です。
これに尽きるのですが、これを指摘する書籍や動画はほぼありません。

例えば、画像のように、4分音符を4つ弾くケースで見てみましょう。
それぞれの4分音符をしっかりと4分音符分弾ききってから次の4分音符に進まなければいけません。

しかし、走ってしまう人は、画像にあるように、4分音符が持つ本来の長さ分を伸ばさずに次の4分音符を弾き始めてしまっています。
そして、それが繰り返されて、どんどん“前倒し”の演奏になってしまい、結果的に走ってしまうのです。

可能ならば、自分が弾くフレーズの譜面を書き起こして、全ての音符がどのくらいの音価(長さ)なのかを確認して、必要とされる長さ分をしっかりと弾き切ってから次の音符に進むようにしてください。
それだけで驚くほどテンポが安定してきますから!

「走り」の正体

STEP:4 「もたり」の正体

次に「もたり」の原因です。

もたってしまう人の最大の原因は、フレーズの「縦軸」がブレていることです。
ここでいよいよドラムの視点が大切になってきます。
例えば、画像のように、ドラムのスネアの位置、つまり2拍目と4拍目の位置に自分が弾くフレーズのどの音が来るのかを把握して、それに合うように演奏するよう心がけます。

たった2か所(2拍目と4拍めのスネアの位置)だけでもビシッと合わせられるようになるだけで、「この人、リズムがいい!」と言わしめるに十分です。

さらに、自分が弾くすべての音の縦ラインを洗い直すことが出来れば、あなたのリズムは鉄壁になります!

コードカッティングにおいても下の動画のように、ドラマーになったつもりで2拍目と4拍目をビシッと合わせるようにプレイします。

ちなみに「レイドバック」とか「後ノリ」という言葉があり、それに振り回されている人がいますが、それと「もたり」は全然違います。
つまり、ジャストのタイミングよりも故意に少し遅らせて弾くのと、ただ単にリズムに付いて行けなくて遅れてしまう…のというのは全くの別物です。

「レイドバック」や「後ノリ」が出来る人というのは、大前提としてジャストでビシッと合わせることができます。それがあって初めて、意識的に「ちょっと遅らせよう」というふうにコントロールしているのです。
ですから「君のプレイ、ちょっともたってない?」と言われて、「いや、これはレイドバックだから」などと言い訳はしないように!(笑)

「もたり」の正体

STEP:5 まとめ

以上、多くのギターリストが陥りがちなリズムに関する問題の原因と対処法でした。
これまで述べてきたように、まずは意識改革。

「ギターは打楽器だ!」
「僕はドラマーだ!」

ですね。
これだけでもガラッと変わったりするので、マインドの変化というのは軽視できません。

次に「走り」と「もたり」の原因を理解した上で、それにどう対処するか。
以上を徹底すれば、あなたの演奏は随分と変わるはずです。

最後に、より良いリズムを生み出すうえで絶対に欠かせないポイントを2つほど伝授します。

1)とにかく脱力
ギターに限らず、あらゆる楽器で大事になってくるのが脱力。
ギターリストはピックを持たなければいけないので、完全に脱力することはできませんが、必要以上に力が入ってしまうと、リズムが走ったり、時にはもたったり…の原因になってしまいます。
特に手のひらから指先の力みは要注意です!
手首から肘にかけての部分で全てをコントロールしているつもりで弾いてください。
すると自然に指先の力が抜けてくるはずです。
意識的にやれば数日でその感覚が分かってくるでしょう。

2)スパッと斬る
ダウンストロークでコードを弾く場合などに、6弦にピックが当たってから1弦に至るまでには、ほんの一瞬であるにせよタイムラグがあります。
そのタイムラグを究極まで短くします。イメージとしては「スパッと斬る」感じ。
つまり、打楽器の打点のように“点”を作り出すイメージです。

上記2つを意識して弾くようにしてください。
脱力して、スパッと斬る…これだけであなたのプレイは必ず変わっていきます。

以上全てを理解して実践していただければ、あなたのギターは変貌を遂げることでしょう。
本記事を何度も読み返していただき、あなたのギターライフにお役立てください!

Happy practicing!!

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