こんな想いからピアノを始める大人の方が最近増えています。
初心者の大人の方でもピアノが弾けるようになるには何から始める?という疑問にお答えしましょう。
目次
STEP:1 指のトレーニングと教本
何十年かのブランクを経てピアノを弾こうとしても、5本の指が言うことをきいてくれない…というのは大人の方にはよくあります。
大人になると、頭では理解していても身体が思うように動かない‥なんてことはありませんか?
まずはリハビリのように、片手ずつゆっくりと指を動かす準備運動が必要です。
そんなときにお勧めの教材は「ハノン」。
5本の指を均等に鍛えたり、動きやすくコントロールできる指を作ったりするのに最適な教本です。
ただ一般的に使われているハノンは、初心者には難易度が高いかもしれません。
そのときは「大人からはじめるハノンピアノ教本」というテキストがお勧めです。
STEP:2 弾くときの姿勢・理想的な指の形・脱力
ピアノの前に座ったら背中を伸ばして足を軽く開きます。
椅子の高さは、鍵盤に手を置いたときに腕が水平になる高さに調整しましょう。
指の形は、手の中にある柔らかいシュークリームを潰さないように持つイメージで。そのフォームのままそっと鍵盤に指を置いて弾いてみます。
大人の方によく見られるのは、必要以上に指や腕に力が入ってしまうこと。弾いている指先だけに力を入れ、他の所は力まないよう意識して弾きます。
練習していて手や腕が痛い、肩が凝る、という時は力んでいる証拠です。
体がリラックスした状態で弾けているかを常に意識をする、ゆっくり力を抜いた状態で弾き、少しずつ速く弾くといった練習が有効でしょう。
STEP:3 初心者向けの曲・楽譜の選び方
指のトレーニングと並行して、自分の弾きたい曲を選んでいきます。憧れの曲を弾きたい!というモチベーションが、単調なトレーニングも継続できる力になるからです。
曲はクラシックでもポピュラーでも良いですね。難易度別の楽譜を1冊買ってもいいですし、一曲単位で購入できる楽譜サイトもあります。
曲の難易度(曲の長さ・♯や♭の数・音数の多さ・伴奏形の難易度など)をチェックしましょう。
大人世代に人気のある、耳馴染みの良い聴きばえする曲をご紹介します。
「summer」
「君をのせて」
「ハナミズキ」
「ムーンリバー」
「ジムノペディ」サティ
「月光ソナタ 第一楽章」ベートーヴェン
「悲愴ソナタ 第二楽章」ベートーヴェン
STEP:4 曲を弾くのに大切なこと
いざ弾こうとする前に、その曲の音源を繰り返し聴くことも大切です。耳で聴くことで曲への理解がグンと早くなります。
最初は片手ずつの練習から入ります。このときに音符が読めないとドレミを書きたくなりますが、書いた音が間違えていたり音の高さが分からなかったりなど、結局は譜読みの力がつきません。
何度も音読みを繰り返すと、次第に数えなくても読めるようになります。今日はここまで、と目標を決め何度も繰り返して弾くことが上達への近道です。
また初期の段階から指使いも守りましょう。指使いはスムーズに弾けるよう考えられているので、守らないとミスをしやすい弾き方になります。
片手ずつ弾けるようになったら、両手へとチャレンジします。でも何度弾いても上手くいかない…そんなときのキーポイントは左手です。
弾けないところは左手を5回練習→両手にすると、スムーズに弾けるはずです。
ピアノは地道な練習が必要ですが、その分弾けるようになったときの喜びも何倍にもなるでしょう。
STEP:5 曲を仕上げるポイントを決める
大人の方の場合は、曲の仕上げとするポイントを自分で決めることができます。
止まらずに最後まで弾ける
強弱や抑揚をつけて弾ける
音源と同じテンポで弾ける
人前で演奏できる など
このような目標を決めると、仕上がりへのモチベーションが上がるでしょう。
また動画に撮ってみると、自分の演奏を客観的に聴くことができ、改善するところが分かりやすくなります。
大人になってからのピアノは、あくまで楽しく、自分のペースで上達していくのが理想ではないでしょうか。
ピアノに触れる時間があなたの日々を彩り豊かにしてくれることを願います。
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