この記事では、それぞれのポジションごとの音の特徴と、場面に応じた使い分けを初心者向けに解説しています。
目次
STEP:1 結論:SSHは幅広い音作りに対応できる
SSHギターは、シングルコイルの明るい音とハムバッカーの太い音を、セレクターで自在に使い分けられます。
最大の特徴は、リアにハムバッカー(H)を搭載しつつ、5段階のポジションで音色のキャラクターを切り替えられる点です。
実際の演奏では、メロディーを目立たせたいのか、リズムを支えたいのかによって、ピックアップを切り替えます。さらに、他の楽器の中であえて目立たせないのか、前に出したいのかといった役割でも使い分けます。
初心者の方も、まずは5段階の違いを耳で確認し、自分の好みに合う使い方を探してみましょう。
STEP:2 SSHピックアップとは何か
SSHとは、フロントとセンターにシングルコイル(S)、リアにハムバッカー(H)を搭載した配列のことです。SSHの「H」は、リアのハムバッカーを指します。SSHの強みは、単に3つのピックアップがあるだけではなく、組み合わせを5段階に切り替えられることです。
5段階とは、次のようなサウンドポジションを指します。
①フロント
②フロント+センター
③センター
④センター+リア
⑤リア
それぞれの組み合わせによって、音の特徴や使い分けの幅が広がります。
ギターの機種によっては、リアをタップ切り替えでシングルにできるものもありますが、本記事ではその説明は割愛し、リアはハムバッカーのままとして扱います。
STEP:3 各ポジションの音の特徴
5段階のなかでも、音のイメージを整理しやすいのは、単独で鳴る「フロント」「センター」「リア」の3点です。中間にある「フロント+センター」「センター+リア」は、そのブレンドとして捉えると分かりやすくなります。
ギターの種類によって多少の違いはありますが、主体となる各ポジションの特徴をまとめました。
• フロントは、やわらかく丸みがあり、高音がきつくなりにくい音です。
• フロント+センターは、フロント単体よりすっきりしつつ、やわらかさも残るため、軽やかで抜けのよい印象があります。
• センターは、バランスがよく、すっきりした中間的な印象です。
• センター+リアは、リア単体ほど太くはないものの、輪郭がありシャープで、抜けと厚みのバランスに優れています。
• リアは、ハムバッカーのため太さと芯があり、迫力のある音になりやすいのが特徴です。
※音の違いは、ピッキングの方法や位置による影響もありますが、今回は深掘りしません。
STEP:4 どんな場面で使い分けるのか
雰囲気に合わせて選ぶと分かりやすいです。やわらかく落ち着いた印象にはフロントが向き、アルペジオやゆったりしたフレーズにも合います。軽快で抜けのよいコードやカッティングにはセンターが扱いやすく、リフやソロなど音を前に出したいときは、リアから試すのがよいでしょう。
STEP:5 クリーンサウンドと歪みでの使い分け
クリーンサウンドでは、フロントやセンターはなめらかで聴きやすく、リアは太く力強い音になりやすいです。歪みでは、リアは芯と迫力があり、フロントはやわらかい歪みになりやすい傾向があります。ギターのボリュームを少し下げれば、きつさを抑えた音に調整できます。最終的には、音量やゲインを耳で確認しながら合わせるのが基本です。
STEP:6 初心者向けの試し方
まずは同じフレーズを短く弾きながら、セレクターを5段階で順に切り替え、違いを聞き比べてみましょう。慣れてきたら、フロント・センター・リアの3つに絞って覚えると整理しやすくなります。
アンプの設定は変えず、ギターのボリュームとトーンは同じ位置にそろえたまま試しましょう。設定を固定しておくと、セレクターによる違いを聞き取りやすくなります。
STEP:7 よくあるNG例
最初から歪みやリバーブを強くかけすぎると、ポジションごとの違いがわかりにくくなります。とくに歪みが強いと、音の違いが「歪み方の差」に聞こえやすく、それぞれの特徴をつかみにくくなります。まずはクリーンサウンドで切り替えて違いを確認し、そのあとで少しずつ歪みを足していくとわかりやすいです。
STEP:8 まとめ:今日やること3つ
まずはフロント・センター・リアの3つを切り替えて、それぞれの音の違いを耳で確かめてみましょう。
次に、フロント+センター、センター+リアも試して、5段階それぞれの違いを聞き比べてみましょう。
最初はクリーンサウンドで違いを確認し、慣れてきたら歪みやエフェクトを少しずつ加えて変化を試してみましょう。
5つのサウンドを実際に弾き比べ、自分だけのお気に入りを見つけてください。その瞬間、SSHの表現力が、きっとあなたのギタープレイに新たな彩りをもたらしてくれるはずです。
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