「高音になると声が出しにくい」「喉が締まる感じがする」「声が裏返ってしまう」……
そんなお悩み、ありませんか?
実はこうした声のトラブルは、歌う前のちょっとした準備=ウォーミングアップで大きく変わります。
この記事では、ラクに高音を出すために必要なウォーミングアップを4ステップでご紹介します。
初心者の方でもすぐに取り組める内容ばかりなので、ぜひ毎日の歌う前の習慣にしてみてください。
目次
1. 高音が出にくい原因は「力み」にある
2. 高音のためのウォーミングアップ4ステップ
┗① 喉の力を抜こう
┗② リップロールで表情筋をリラックス
┗③ タングトリルで舌の緊張を取る
┗④ リラックスした状態で軽く発声してみよう
3. よくある質問(Q&A)
4. まとめ:高音は「脱力」から始まる!
目次
STEP:1 1. 高音が出にくい原因は「力み」にある
高音を出そうとすると、つい「頑張って出そう」としてしまいますよね。
でも実はその「がんばり」が、喉・顔・舌に力を入れすぎる原因になっているんです。
喉が締まり、声が出にくくなったり、裏返ったりするのは、発声まわりの筋肉がこわばっているから。
つまり、高音をラクに出すには「脱力」がカギになります。
今回紹介する4つのウォーミングアップメニューは、その「力み」を取り除くためのステップです。
STEP:2 2.高音のためのウォーミングアップ4ステップ ▶ ① 喉の力を抜こう
まず最初にやるべきことは、喉の緊張を取ること。
「今、自分の喉に力が入っていないか?」を意識的にチェックしてみましょう。
手順:
1. 首や肩をゆっくり回してリラックスする
2. 軽くあくびをしてみる(喉が自然に開く感覚を味わう)
3. 「ハーッ」と、声を出さずに息だけを吐いてみる
ポイントは、喉が「開いている」「落ち着いている」状態を体で覚えることです。数回繰り返すことで、自然にリラックスできるようになっていきます。
STEP:3 ▶ ② リップロールで表情筋をリラックス
リップロールは、唇を震わせながら息を出す発声トレーニングです。
唇や顔まわりの余分な力を抜くのに効果的で、声を出す前の準備運動として定番です。
手順:
1. 唇を軽く閉じ、口の端を少し横に引くようにする
2. 「プルルルル…」と唇を振動させる
3. 慣れてきたら音階でやってみる(例:ドレミレド)
※うまく震わせられない場合は、両頬を指で軽く支えるとやりやすくなります。
「声を乗せる」のではなく、まずは息だけでリップロールが続くように練習してみてください。
STEP:4 ▶ ③ タングトリルで舌の力を抜こう
▶ ③ タングトリルで舌の力を抜こう
舌の緊張は、発音や声の抜けの悪さにつながります。
タングトリル(巻き舌)も、リップロール同様に発声まわりの脱力に役立つウォームアップです。
手順:
1. 舌先を上の前歯の裏に軽く当てる
2. 「トゥルルルル…」と、舌を振動させる
3. 息を強く出しすぎないよう、安定させながら出す
※できない方は「ダルルル…」のように軽く発音しながら練習してみると、徐々にコツがつかめます。
リップロール同様、音階で取り入れると発声にも直結していきます。
STEP:5 ▶ ④ リラックスした状態で軽く発声してみよう
ここまでで「喉・顔・舌」の脱力が整ったら、いよいよ軽い発声へ。
このステップでは「無理をしない」「声を出そうとしすぎない」がポイントです。
おすすめの方法:
• 「ウ〜」「ア〜」などの母音で、1音だけ軽く出す
• 慣れてきたらドレミレドなどの
シンプルな音階を「ラ」など口先が開きやすい子音で発声する
• 自分の出しやすい中音域から始める
• 大きな声ではなく、小さくラクな声でOK
ここで「喉が締まっていないか?」「息がスムーズに出ているか?」を確認しながら、ゆったり発声していきましょう。
STEP:6 3. よくある質問(Q&A)
Q. ウォーミングアップだけで高音が出るようになりますか?
A. すぐに劇的な変化が出るわけではありませんが、**「声が出やすくなった」「ラクに歌えた」**という実感を持つ方は多いです。継続することで、高音に向けた体の使い方が自然に身についていきます。
Q. リップロールやタングトリルが苦手でも効果はありますか?
A. はい、あります!
最初はうまくできなくても、練習していくうちに筋肉の緊張がほぐれていくので心配いりません。短時間からでもOKなので、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。
STEP:7 4. まとめ:高音は「脱力」から始まる!
「高音を出すには力を入れなきゃ」と
思っている方が多いですが、実はその逆。ラクに高音を出すためには、まず“脱力”が最優先です。
歌う前のたった5〜10分のウォーミングアップで、声の出方が変わります。
今回ご紹介した4ステップを、ぜひあなたの歌う前のルーティンに取り入れてみてください。
無理せず、ゆっくりと。あなたの声が自然に、高く、自由に響くようになることを心から願っています。
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