目次
STEP:1 準備するもの
ビートマッチングの練習には、以下のものを用意しましょう。
* ターンテーブル、CDJ、DJコントローラーなどのDJ機材
* DJミキサー(コントローラーの場合は一体型でも可)
* ノートパソコン+DJソフト
* ヘッドホン
* スピーカー
* 同じジャンルの曲を複数用意(ハウスやテクノなど、4つ打ち系が練習しやすい)
特に初心者のうちは、リズムがシンプルでテンポが安定している曲を使うと練習がスムーズに進みます。
STEP:2 BPMを合わせる
まずは片方のデッキで基準となる曲を流し、BPMを確認します。
次に、もう一方の曲のBPMを確認し、合わせていきます。
ミキサーのCUEノブ(またはボタン)を使い、合わせたい曲をヘッドホンでモニターします。
DJソフトの場合、画面上で今かけている曲のBPMが数値で教示されるので、目で確認ができます。
ピッチフェーダーを操作して、両方の曲のBPMがほぼ同じになるように調整します。
ポイントは「BPMを完全に一致させること」ではなく、「耳で聴いて違和感がない状態」に持っていくことです。
STEP:3 小節ごとを意識する
いきなり曲全体を合わせようとすると難しく感じます。最初は4小節(16拍)ごとに合わせる練習から始めるとよいでしょう。基準の曲に対して、もう一方の曲を4小節分だけ重ねて再生し、拍がずれてきたら停止して再度調整。この繰り返しを行うことで、徐々に耳がテンポの違いを捉えられるようになります。
STEP:4 ずれを聴き取る感覚を磨く
ビートマッチングが上達するためには、「ずれている方向」を瞬時に判断できることが重要です。例えば、合わせたい曲が基準の曲よりも早ければ、ヘッドホンで聴いたときに拍が前のめりになります。逆に遅ければ、拍が後ろにズレて聴こえます。この前後の感覚を体で覚えることが、修正のスピードを高めるコツです。
拍がずれていると感じたら、ターンテーブルのプラッターやレコードを軽く触って修正します。
STEP:5 実戦的な練習
ある程度合わせられるようになったら、2曲を実際に繋いでみましょう。4小節単位でミックスする練習を繰り返すことで、クラブでのプレイに近い感覚を養えます。また、録音して自分のミックスを聴き返すと、音がずれていないか、2曲の繋ぎに違和感を感じないかなど、客観的に修正点を把握できるのでおすすめです。この動画では、4つ打ち系楽曲の繋ぎでは基本となる「フェードインフェードアウト」のやり方を実演しています。
STEP:6 練習の工夫
①ジャンルを変えて挑戦する:ハウスやテクノで慣れたら、ヒップホップやドラムンベースなどテンポやリズムの異なるジャンルにも挑戦すると応用力がつきます。
②目でなく耳で合わせる:DJソフト画面の波形表示は便利ですが、頼りすぎると実力が伸びません。最終的には耳だけでも拍を捉えられるようになると、現場での対応力が身につきます。
③毎日少しずつ練習:一気に長時間練習するより、短時間でも毎日繰り返す方が上達につながります。
STEP:7 まとめ
ビートマッチングは、DJにとって基礎でありながら奥深い技術です。SYNC機能に頼らず、自分の耳と感覚で拍を合わせられるようになれば、現場での柔軟性が飛躍的に高まります。最初は難しく感じても、4小節ずつ確実に合わせる練習を重ねることで、次第に自然とできるようになります。音楽を「聴き取る力」を養うことこそ、DJスキル向上の第一歩といえるでしょう。
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