多くの人は「速く弾く練習をしなければ」と考えます。
しかし実際には、
必死に速く弾こうとするほど、
指は思うように動かなくなってしまいます。
指を速く動かせるようになる一番の近道は、
ゆっくり正確に、
そして力まずに弾けるようになることです。
正しい方法で練習すれば、
自然とスピードは上がっていきます。
【指が速く動かない人のよくある症状】
次のような状態になっていませんか?
・速く弾こうとすると音がバラバラになる
・同じところで何度も止まる
・指がもつれる感じがする
・力んで疲れてしまう
1つでも当てはまる場合、
練習方法を見直すことで改善できます。
STEP:1 力を抜いて弾く
速く指を動かしたいとき、
肩や背中、腕、手首が力んだ状態では、
指はスムーズに動きません。
力が入りすぎることで、
かえって指の動きを妨げてしまうのです。
特に難しい部分や苦手意識のある箇所では、
無意識に身構えてしまい、力が入りやすくなります。
肩や背中、腕、手首の力を抜き、
自然な重さで鍵盤を押します。
この脱力は、テンポの速さに関わらず、
ピアノを弾くうえで最も重要なポイントの一つです。
脱力の感覚が分かりにくい場合は、
「筋弛緩法」 がおすすめです。
筋弛緩法とは、
わざと筋肉に力を入れてから一気に抜くことで、
体の緊張をほぐす方法です。
一度強く力を入れることで、
力が抜けた状態を感じやすくなります。
① 腕を曲げて手をグーに強く握る
できるだけ強く握り、手・指・腕に力が入るのを感じます。
この状態を約5秒キープします。
② 一気にパッと開く
手をだらんと垂らし、力を抜きます。
指も自然に開く状態で、じわっと力が抜ける感覚を味わいましょう。
③ 脱力した状態を感じる
腕の重さを感じながら、10秒ほどそのままにします。
④ そのまま鍵盤に手を置く
ゆっくり鍵盤に手を乗せると、
理想的な脱力状態を体験できます。
弾いているうちに力が入ってきたと感じたら、
腕全体の外側を意識的に脱力すると効果的です。
STEP:2 とてもゆっくり弾く
最初から速いテンポで練習すると、
脳と指が追いつかず、
同じ場所で止まったり、
両手がバラバラになったりします。
この状態で繰り返すと、
「弾けない動き」を覚えてしまうことがあります。
まずは驚くほどゆっくり弾きます。
ポイントは
「間違えずに弾ける速さ」を基準にすること です。
無料のメトロノームアプリを使い、
一定のテンポに合わせて練習すると効果的です。
自分では弾けているつもりでも、
メトロノームに合わせてみると、
次の音を迷ってつっかえていることに気づく場合があります。
止まったり迷ったりする場合は、
さらにテンポを落としてみてください。
STEP:3 同じ部分を繰り返す
指がそれぞれ自由に動かない場合、
速い動きに対応できません。
特に薬指や小指は他の指と連動しやすく、
動かしにくい傾向があります。
そのため、苦手な部分だけを取り出して
繰り返し練習することが重要です。
最初から最後まで通して弾くよりも、
短い範囲の反復練習の方が効果的です。
間違える箇所は、
1小節単位など細かく区切って練習しましょう。
動画のように、ゆっくりから始め、
正確に弾けるようになったら無理のない範囲でほんの少しずつ速くしていきます。
https://youtu.be/QSXWS4HrIo8?si=vhTc1qrOQg8k6Cwd
さらに余裕があれば、
リズムを変えて繰り返す練習も効果的です。
同じ音でもリズムを変えることで
指の動きが安定し、なめらかに弾けるようになります。
例えば
♪ タッカタッカ
♪ タタッタタッ
♪ タータタタ
♪ タタタター
などの組み合わせを入れ替えて練習します。
https://youtu.be/w3vdwbRtKQI?si=3O28z-TYPV2M9Ftu
【よくあるNG例】
✖️ いきなり速く弾く
✖️ 間違えたまま弾き続ける
✖️ 通し練習ばかりする
✖️ 力を入れてがむしゃらに弾く
【おすすめ練習メニュー(1日15分)】
忙しい人でも続けやすい方法です。
1.ゆっくり正確に弾く
2.苦手部分を繰り返す(リズム練習をする)
3.少しだけテンポを上げる
レッスンでも、この方法で
指の動きが改善する方が多くいらっしゃいます。
また、大人からピアノを始めた方でも、
少しずつ確実に効果が出てきます。
焦らず地道に続けることで、
指は確実に速く動くようになります。
コメント0件