両手と左足(ペダル鍵盤)に加えて右足も使うため難しく感じがちですが、使えるようになると演奏の表情が増え、より自分らしい演奏に近づきます。
この記事ではフットスイッチ機能は除き、エクスプレッションペダルの基本から実践までを整理し、音量を自然にする踏み方のOK例・NG例もあわせて解説します。
STEP:1 導入編
エクスプレッションペダルを操作する前に大切なことが2つあります。
1つ目は「姿勢」です。
エレクトーンを弾くために座る時、右足が自然とエクスプレッションペダルに乗る癖をつけましょう。
右足をエクスプレッションペダルに、左足をペダル鍵盤に自然に降ろした時に、膝がまっすぐ前に向く位置に来るのが理想的です。
姿勢が整っていないままに演奏を続けると、腰や足の付け根辺りに過度な負荷がかかったり、そもそも演奏しにくくなります。
エレクトーンを弾く基本として、まずはご自身の姿勢が合っているか振り返ってみてください。
2つ目は「力まない」ことです。
右足は、力まず自然体のままペダルに置き、足の位置や動きが変にならない位置になるよう意識します。
エクスプレッションペダルの役割は「音量の強弱をつけること」です。
p(ピアノ)からf(フォルテ)まで、クレシェンドやデクレッシェンドまで表現することが出来ます。
これらを表現する上で、滑らかな変化が必要になりますが、右足が力むことで変化がカクついてしまったり、微調整ができなかったりと、さまざまな弊害が出てきます。
次の項目から、力まないで右足を使うための練習方法をお伝えするので、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください!
STEP:2 基礎練習編
まずはエクスプレッションペダルを使うことに慣れていきましょう。
エレクトーンの演奏において、強弱の変化が最も反映されやすいのは、音の移り変わりが多いメロディーよりも音色を伸ばす和音や低音であるため、まずは下段鍵盤+ペダル鍵盤とエクスプレッションペダルを使って練習していきます。
ここでは例としてハ長調の和音を使っていますが、お好きな調の和音に変えていただいて構いません。
エクスプレッションペダルをつま先側に最も踏み込んだ状態(正位置)をf(フォルテ)として、そこから1小節かけて、かかと側にゆっくり踏み込んでいきます。
1番下まで踏み込んでしまうと音が無くなってしまうので、その手前の「聞こえる中で最も小さい音量」で止めるよう意識しましょう。
その最も小さい音量で止めた位置が、ご自身の思うp(ピアノ)の音量です。
この時点で滑らかに音量が変えられない方は、おそらく右足に力が入っていますが、練習して慣れていけば改善されていくのでご安心ください。
今度は1小節かけてf(フォルテ)である1番上までつま先側に踏み込んでいきましょう。
この練習を繰り返すことで、右足を使う基本的な動きに慣れることが出来ます。
STEP:3 応用練習編
1小節間で上げ下げする音量をmf(メゾフォルテ)やmp(メゾピアノ)に留めます。
そして、次の小節に入ったら、その先の音量であるf(フォルテ)やp(ピアノ)に切り替えて反対の昇降をしてください。
エクスプレッションペダルを使った音量調節において、ペダルを狙った位置で止めるとなると、難易度が上がってきます。
特にmf(メゾフォルテ)やmp(メゾピアノ)といった微妙な音量も取り入れたいとなると、この応用は必要になってくるので、ぜひ挑戦してみてください。
STEP:4 実践編
実際に楽曲を用いて、エクスプレッションペダルを取り入れてみましょう。
ご自身が弾ける楽曲の中で、弾き慣れた1曲を用意してください。
楽譜をよく見ると、グレードが上がるほどf(フォルテ)やp(ピアノ)やクレシェンドといった、さまざまな音量指示が散りばめられています。
楽曲を使ったエクスプレッションペダルの練習は以下のように進めると良いでしょう。
①音楽指示がある部分を切り取って、下段鍵盤+ペダル鍵盤とエクスプレッションペダルに絞って繰り返し練習する。
②下段鍵盤+ペダル鍵盤とエクスプレッションペダルだけ(リズム無し)で最初から最後まで通してみる。
③リズム無しで1曲通せるようになったら、下段鍵盤+ペダル鍵盤とエクスプレッションペダルだけの状態で、遅めのテンポから少しずつリズムに慣らしていく。
④慣れてきたら、上段鍵盤も加えて練習する。
※上段鍵盤を入れた途端に難しくなる方は、上段鍵盤+下段鍵盤+ペダル鍵盤とエクスプレッションペダルにして、①のやり方から練習してみてください。
⑤上段鍵盤+下段鍵盤+ペダル鍵盤+エクスプレッションペダルの状態でリズムを付け、最初から最後まで通してみる。
エクスプレッションペダルを使うのは、「その楽曲がしっかり弾けることが前提」となります。
まずは演奏したい楽曲をしっかり弾き込んだ上で、さらに曲の表現力を上げる手段として練習してみてください。
STEP:5 まとめ
エレクトーンのエクスプレッションペダルの使い方について、強弱が自然になる踏み方も併せて解説してきました。
エレクトーンを演奏するにあたって「良い姿勢で弾くこと」は大前提です。
この練習で、ご自身の演奏中の姿勢を今一度見直す良い機会としてもらえればと思います。
また、エクスプレッションペダルが使えるようになると、演奏に自分なりの表現が加えられるようになって、演奏するのがもう1段階楽しくなること間違いなしです。
「難しそう」という印象をそっと置いといて、試しにぜひ日々の練習の中に取り込んで挑戦してみてください。
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