これだけはやめとけ!トロンボーンの置き方
管楽器 トロンボーン

これだけはやめとけ!トロンボーンの置き方

トロンボーン奏者によって多少楽器の置き方は異なるものの、間違った置き方をすれば事故が起こりやすくなってしまいます。
この記事ではこの置き方は危険を伴うという置き方と個人的に最良と思う置き方をお伝えします。

STEP:1 【はじめに】

トロンボーンに限らずですが、楽器の扱い方は人によって大きく変わります。
日に当たると割れることや、保存状況によっては腐ってしまう木管楽器に比べ、
金管楽器は丈夫ではあるものの、扱いに気をつけないと、すぐに傷や凹みが生まれてしまいます。
この記事では、個人的にオススメしないNGの楽器の置き方と私のベストと思う楽器の置き方をお伝えします。

STEP:2 【NG① 机にベルを置き、スライドを地面に伸ばす置き方】

個人的にNGと思う楽器の置き方の1つ目は、写真の通り
「机にベルを置いた状態で、スライドのロックを外して地面に向けて伸ばす方法」です。
ちなみに、トロンボーン専用のスタンドに置く際は、ベルをスタンドに刺している状態で土台が安定しているため、
この置き方で問題ないです。

しかし、この写真の状態では机を支えとしているだけの状態のため、
支えが揺らぐと事故が起こる可能性が非常に高いです。
特に写真のような組み立て式の机は要注意です。
机の脚が開き切っていない状況で、急に閉じて楽器が落ちるというリスクがあります。
そのため、注意が必要なのです。

さらに、高いところから落ちることになるため、凹みの原因になりやすく、
最悪スライドが曲がる原因ともなります。
その場合、楽器がメンテナンスという病院送りになる可能性があるため、
安全を確保した置き方にしましょう。

【NG① 机にベルを置き、スライドを地面に伸ばす置き方】

STEP:3 【NG② スライドとベルを平行にした状態で置く方法】

個人的にNGと思う楽器の置き方の2つ目は、写真の通り
「スライドとベルを平行にした状態で置く方法」です。

結構この置き方は目にすることが多いです。
この置き方の個人的なNGポイントは、
楽器の種類によっては絶対にしてはいけない置き方であるということがあります。
この置き方はバストロンボーンの時に特にNGとなります。
バストロンボーンの場合はダブルロータリーであるが故に、
第2バルブも接地することとなり、ロータリーレバーが曲がった状態となります。
そのため、歪んでしまい機能しなくなる可能性があります。

また、全ての種類のトロンボーンに共通してこの置き方で1番NGなのは、
「スライドが下になるように置くとスライドに負荷がかかりゆがみの原因になる」という点です。
ベルの重みなどスライドにかかってくるため支えようとしてスライドが変形していくのです。

しかも、この置き方のデメリットは、毎回マウスピースをしまう必要がある点があります。
この置き方だとマウスピースが接地するため、どうしても不衛生であるため、
マウスピースのケースを常に携帯する必要があります。
また、マウスピースをつけた状態で机の上などにこの置き方をする人もいますが、
マウスピースの凹みの原因にもなります。
タオルなど介して置く人もいますが、マウスピース部分だけ高さが変わり、
バランスが悪化し安定しづらくなるため、この置き方は個人的にオススメしません。

【NG② スライドとベルを平行にした状態で置く方法】

STEP:4 【OKの置き方:平らな場所にベルとスライドがVの字になるように置く】

それでは、どの置き方がベストなのか。
それは写真の通りで、平らな場所にベルとスライドがVの字になるように置く方法です。
この置き方であれば、スライドが下になることもなく、ベルの重さが集中することがないためオススメです。

また、マウスピースを片付ける必要もなく置くことができ、
バストロンボーンの場合もロータリーレバーが接地することも防ぐことができます。
私はこの置き方で16年以上楽器を置くようにしてきましたが、
スライドの歪みや置き方による傷や凹みは起こったことがないです。

スライドが直接床に触れず、重量による負担を軽減でき、楽器全体の安定性が増し、
転倒のリスクを減らすことができます。
特に、練習の合間や移動時など、楽器を一時的に置く場合に有効です。
さらに、V字に置くことで、楽器が整然と配置され、見た目も美しくなります。

【OKの置き方:平らな場所にベルとスライドがVの字になるように置く】

STEP:5 【最後に】

楽器の置き方は、楽器の使える期間つまり寿命に大きく関わってきます。
雑に扱うなんていうのはもってのほかですが、
スライドやベルを拭く、スワブを通して管の内側の錆やカビを発生させないようにすること、
楽器を正しく置くことといった常日頃の行動が非常に重要です。

どうしても時間が経つといつの間にか凹みや傷はできてしまいますが、
避けるような行動をすることで、長く綺麗に使えるように手入れをしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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