LUNA SEA『ROSIER』をギターで弾く方法は、パワーコードとシンコペーションの習得がカギです。
実は、BPM205という驚異的な速さと独特なリズムが壁になっています。
この記事では、
①たった3つのパワーコード(C#5、B5、A5)で攻略する方法
②シンコペーション(裏拍演奏)を感覚的に身につける3ステップ
③BPM80からゆっくり始める確実なスピードアップ練習法
をわかりやすく解説します。
正しい順序で練習すれば、憧れのあのイントロリフが必ず弾けるようになり、周りから「すごい!」と言われるギタリストになれますよ。
※筆者が自作した簡易コード譜も掲載しているので参照してください!
目次
- STEP:1 1.【はじめに】「ROSIER」は弾ける!その鍵は"リズム"にあった
- STEP:2 2.【準備編】まずはコレだけ!「ROSIER」はパワーコードで攻略しよう
- STEP:3 補足 なぜパワーコードなら簡単?メジャー・マイナー問題を解決
- STEP:4 3. 【最重要】ROSIERのカッコよさの正体!「シンコペーション」を3ステップでマスター
- STEP:5 STEP1 感覚でわかる「シンコペーション」
- STEP:6 STEP2 言葉でわかる「拍の裏」
- STEP:7 STEP3 体で覚える「右手の振り方」
- STEP:8 4.【実践編】地獄のBPM205を攻略!魔法の4ステップ練習法
- STEP:9 STEP1 超スローテンポで「動き」を体に刻む
- STEP:10 STEP2 クリーンサウンドで「音の粒」を確認する
- STEP:11 STEP3 BPM5ずつのビルドアップ練習
- STEP:12 STEP4 原曲(0.75倍速)と合わせてグルーヴを掴む
- STEP:13 【まとめ】「ROSIER」は最高のリズム練習曲!弾ききって"脱初心者"を目指そう!
STEP:1 1.【はじめに】「ROSIER」は弾ける!その鍵は"リズム"にあった
「ROSIER」が弾けない理由は、コードの難しさではなくBPM205の高速リズムとシンコペーションにあります。
LUNA SEAの代表曲として多くのギタリストが憧れるこの楽曲は、基本的なパワーコード3つ(C#5、B5、A5)で演奏可能です。
しかし、地獄のような速さの中で「食うリズム」を正確に刻む技術が最大の壁となります。
正しい練習順序を守れば、初心者でも必ず習得できる技術です。
速さとリズムを分解して段階的に攻略することで、憧れのイントロリフが弾けるようになります。
↓LUNA SEA ROSIER 簡易コード譜
STEP:2 2.【準備編】まずはコレだけ!「ROSIER」はパワーコードで攻略しよう
「ROSIER」の大サビに演奏に必要なコードは、パワーコード3種類(C#5、B5、A5)だけです。
人差し指と薬指の2本で押さえる単純な形なので、初心者でも短期間で習得できます。
パワーコードの最大のメリットは、メジャーとマイナーの区別がない点です。
正しい押さえ方とミュート技術が美しいサウンドの決め手となります。不要な弦を確実にミュート(消音)しないと、余計な音が混じって濁ったサウンドになってしまいます。
アンプのクリーンサウンドで練習し、一音一音の正確性を確認しながら基礎を固めましょう。
STEP:3 補足 なぜパワーコードなら簡単?メジャー・マイナー問題を解決
パワーコードはルート音(1度)と5度の音のみで構成され、明暗を決める3度の音を省略しています。
通常のコードでは、C(ド・ミ・ソ)とCm(ド・ミ♭・ソ)は押さえ方が異なりますが、パワーコードならメジャーとマイナーの区別がなく、どちらも同じ形で代用可能です。
ROSIERの原曲コード進行「C#mーBーAーA」も、パワーコードなら「C#5ーB5ーA5ーA5」として同一フォームで演奏できます。
これにより複雑な指の形を覚える必要がなくなり、初心者でもスムーズに楽曲に挑戦できるようになります。
STEP:4 3. 【最重要】ROSIERのカッコよさの正体!「シンコペーション」を3ステップでマスター
ROSIERの独特なカッコよさは「シンコペーション」という裏拍で弾くリズムパターンから生まれています。
シンコペーションとは「前のめりなリズム」で、通常より早いタイミングで音を鳴らす技術です。
メトロノームの「カチとカチの間」である裏拍で演奏し、右手を常に一定速度で上下に振り続けることが習得の鍵となります。
感覚→理論→実践の3ステップで確実に身につけられ、この技術をマスターすれば楽曲に疾走感とグルーヴが生まれます。
ROSIERだけでなく、多くのロック楽曲で応用できる一生モノのスキルです。
STEP:5 STEP1 感覚でわかる「シンコペーション」
シンコペーションとは「前のめりなリズム」で、通常より早いタイミングで音を鳴らすリズム技術です。
普通の手拍子を「パン、パン、パン、パン」とジャストタイミングで叩くのではなく、「ン・パッ、ン・パッ」と叩く直前に小さな「タメ」が入るイメージです。
ROSIERのイントロリフを聴くと、ギターの音が「ドラムより少し早いタイミング」で鳴っているのが分かります。
この絶妙な「ズレ」が楽曲に疾走感とグルーヴを生み出し、ロック、ポップス、ジャズなど様々なジャンルで使われる重要な表現技法となっています。
STEP:6 STEP2 言葉でわかる「拍の裏」
シンコペーションは「裏拍」と呼ばれるタイミングで演奏し、メトロノームの「カチとカチの間」で音を鳴らします。
メトロノームに合わせて「イチ・ト・ニ・ト・サン・ト・シ・ト」と声に出して数えてみましょう。
数字の部分(イチ、ニ、サン、シ)が表拍、カタカナの部分(ト)が裏拍です。
ROSIERのギターリフは、まさにこの「ト」のタイミングで音を鳴らしています。
この裏拍の感覚は、ロックギターにおいて非常に重要な技術で、マスターすれば演奏に格段の深みとカッコよさが生まれ、多くの名曲で応用できるようになります。
STEP:7 STEP3 体で覚える「右手の振り方」
シンコペーションを正確に弾くには、右手を常に一定速度で上下に振り続け、アップピッキングのタイミングで弦を鳴らします。
表拍(イチ、ニ、サン、シ)でダウンピッキング、裏拍(ト)でアップピッキングが基本です。
シンコペーションでは、ダウンピッキングで「空振り」し、直後のアップピッキングで弦を弾きます。
右手の振りは絶対に止めないことが重要で、音を出さない部分でも必ず空振りを続けてください。
最初は弦をミュートして「チャッ」という音だけで練習し、慣れてきたらパワーコードを押さえて実際に音を出しましょう。
STEP:8 4.【実践編】地獄のBPM205を攻略!魔法の4ステップ練習法
BPM205という超高速を攻略するには、速さとリズムを分解して段階的に練習する必要があります。
多くの初心者が犯す最大の間違いは、いきなり原曲のスピードに挑戦してしまうことです。
超スローテンポから始めて、体に正確な動きを覚え込ませれば必ず原曲スピードに到達できます。
正しい右手の振り方とリズムパターンを体に染み込ませ、クリーンサウンドで音の粒を確認し、BPM5ずつの段階的アップで着実にスピードを上げていきます。
焦らず確実に進歩すれば、憧れのイントロリフが必ず弾けるようになります。
STEP:9 STEP1 超スローテンポで「動き」を体に刻む
まずはBPM80〜100の亀のような速さで、正しい右手の振り方とリズムパターンを体に染み込ませます。
スマートフォンのメトロノームアプリをBPM80に設定し、「遅すぎる」と感じるくらいが適切です。
最初はギターの弦を軽く触れてミュート状態にし、音程が出ない「チャッ」という音だけで練習します。
メトロノームに合わせて8分音符でダウン・アップを繰り返し、ROSIERのリズムパターン「空振り→アップ→ダウン→空振り→アップ」を練習しましょう。
右手の振りを絶対に止めないことが重要で、この基礎練習が後々の上達速度を大きく左右します。
STEP:10 STEP2 クリーンサウンドで「音の粒」を確認する
歪んだサウンドではミスが隠れてしまうため、一度クリーンな音で一音一音の正確性を確認します。
STEP1の動きが安定してきたら、実際にパワーコードを押さえて音を出しましょう。
ただし、アンプのゲインを最小にしてクリーンサウンドに設定してください。
BPMは100〜120程度を維持し、C#5→B5→A5→A5のコード進行で練習します。
全ての音が同じ音量で鳴っているか、不要な弦の音が混じっていないか、リズムが正確に刻めているかをチェックしましょう。
クリーンサウンドで美しく弾けるようになれば、歪ませた時のクオリティも格段に向上します。
STEP:11 STEP3 BPM5ずつのビルドアップ練習
BPM120で完璧に弾けるようになったら、5ずつBPMを上げて段階的にスピードアップします。
ここからが最も根気の要る段階で、急激なスピードアップは禁物です。
BPM125、130、135と着実に体の反応速度を向上させていきます。
リズムが少しでも乱れたら前のBPMに戻る勇気を持ちましょう。
腕や肩に力が入ったらテンポを下げ、3回連続で正確に弾けたら次のBPMに進みます。BPM180あたりから急激に難しくなるため要注意です。
毎日少しずつでも確実に進歩する方が、一日で大きく上達しようとするより効率的です。
STEP:12 STEP4 原曲(0.75倍速)と合わせてグルーヴを掴む
ある程度の速さで弾けるようになったら、YouTubeの0.75倍速機能を使って原曲と合わせて練習します。
メトロノームだけの練習には限界があり、実際の楽曲と合わせることでドラムやベースとの絡み合い(グルーヴ)を感じ取れるようになります。
特にスネアドラム(2拍・4拍の「タン!」)に注意して聴き、自分のギターがドラムに対して「食っている」か確認しましょう。
0.75倍速で完璧に合わせられるようになったら、0.85倍速、0.9倍速と段階的に上げ、いよいよ等倍速(原曲スピード)にチャレンジします。
原曲と合わせて弾けた時の達成感は格別です。
STEP:13 【まとめ】「ROSIER」は最高のリズム練習曲!弾ききって"脱初心者"を目指そう!
「ROSIER」の練習を通じて身につくリズム感とテクニックは、他のあらゆるロック楽曲に応用できる一生モノのスキルです。
シンコペーション、高速ピッキング、正確なリズム感という3つの核心技術が総合的に向上し、X JAPAN、L'Arc〜en〜Ciel、ONE OK ROCKなど多くの楽曲演奏に直接活用できます。
完璧を目指さず、少しずつでも確実に進歩している実感を大切にしながら練習を続けましょう。
焦らず楽しみながら一歩ずつ確実に前進すれば、憧れのイントロリフが必ず弾けるようになり、ギタリストとして確実に次のレベルに到達できます。
あなたも最高にカッコいいギタリストへの扉を開きましょう!
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