クラリネットがピーピー鳴る…|原因(組み立て/リード/アンブシュア)別の直し方
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クラリネットがピーピー鳴る…|原因(組み立て/リード/アンブシュア)別の直し方

クラリネットが「ピーピー」と鳴ってしまう。これ、かなり目立ちますよね。そして何よりストレスになります。

この現象は一般的に「リードミス」と呼ばれます。

原因はひとつではありません。組み立て・指・アンブシュア・息の使い方など、いくつかの要素が重なって起こります。

今回は、原因を段階的に整理しながら、具体的な対策法をご紹介します。

STEP:1 組み立てについて

クラリネットは

・リード
・マウスピース
・リガチャー
・樽(バレル)
・上管
・下管
・ベル

の7つのパーツに分かれています。

どれかひとつでも正しく組み立てられていないと、音が安定せず、リードミスにつながります。

STEP:2 ①上管と下管の接続部

ここは特にミスが多い部分です。

上管と下管のキーが正しく連動していないと、本来ふさがるべき穴が完全に閉じません。その結果、息が漏れ、音が不安定になります。

[動画参照:正しい持ち方と接続位置]

組み立てるときは、
・キーを強く握らない
・接続部上管のキーを上げる
・ブリッジキーの位置を確認する
・ゆっくりまっすぐ差し込む

ことを意識してください。ほんの少しのズレでも、キーは正しく連動しません。

STEP:3 ②口周りのセッティング(リード・リガチャー)

次に多いのが、リードまわりのセッティングミスです。

✔ リードが中心からズレている
✔ リードが大きくはみ出している
✔ リガチャーの位置が上すぎる/下すぎる

こうした状態では、リードが安定して振動しません。

[写真参照:良い例/悪い例]

リードはマウスピースの中心にまっすぐ合わせ、先端がほぼ揃う位置にセットしましょう。

✅道具の破損にも注意
・マウスピースが欠けている
・リードが割れている

こうした状態では、当然リードミスは増えます。

特にマウスピースは、上のカーブ部分に歯が当たり、欠けたり凹んだりすることがあります。定期的に状態を確認することをおすすめします。

リードも消耗品です。欠けたリードのほうが吹きやすく感じることがあっても、実際はミスが出やすくなります。

「なんとなくこれ使ってる」ではなく、状態を客観的にチェックしましょう。

②口周りのセッティング(リード・リガチャー)

STEP:4 指(フィンガリング)

実はかなり多いのが、単純な押さえ漏れです。

特に右手の下管部分は、
・指が完全に穴をふさげていない
・キーリングとトーンホールを同時に押さえられていない

というケースが多いです。

※トーンホール=音孔(穴)
※キーリング=穴のまわりの輪状のキー

クラリネットは、穴とリングキーを同時に正確に押さえる必要があります。

[写真参照:指の角度の例]

指の角度が立ちすぎていないか、指先が浮いていないかを確認してください。

「たぶん押さえている」ではなく、「確実に密閉している」感覚を持つことが大切です。

指(フィンガリング)

STEP:5 アンブシュア

ここまで問題がない場合は、アンブシュアを見直してみましょう。くわえ方が浅すぎても深すぎても、リードミスは起こりやすくなります。

①アンブシュアの作り方

・下唇

下の歯に下唇を軽くかぶせます。
歯が直接リードに当たらない程度で十分です。

巻きすぎず、唇のやわらかい部分がリードに触れる状態を作りましょう。

・くわえる深さ

上の歯は自然にマウスピースに当てます。

浅すぎる → 音が細くなりやすい
深すぎる → 音が開き、ミスが出やすい

ちょうどよい深さを探してください。

また、顔を楽器に近づけず、楽器を顔の前に持ち上げましょう。首を曲げると息の流れが悪くなります。

②口の周りの筋肉

ポイントは「真ん中に集める」ことです。唇を横に引く意識が強すぎると、アンブシュアがきつくなり、リードがうまく振動しません。

横に引くのではなく、口輪筋を中心に集める感覚を持ちましょう。そして常に、ベルの先まで息が届くスピードを保つことが大切です。

★ 音域ごとにアンブシュアは変えるべき?

基本的には「変えない」と考えたほうが安定します。

実際には音域によって自然な変化はありますが、意図的に変えようとすると不安定になり、かえってリードミスにつながります。

アンブシュアで調整するよりも、「息のスピードで音のツボを探す」ことを優先しましょう。

STEP:6 練習法

リードミスが出るということは、良い音が鳴るポイント(=音のツボ)から外れて息を入れている状態です。まずはそのツボを知ることが重要です。

① レジスターキーの練習
②基準音からのレガート練習
(動画参照)

どちらも、まずは息の流れを一定に保ち、音域が変わっても流れを止めないことを意識しましょう。

STEP:7 【少し専門的な話】なぜクラリネットのミスは目立つ?

クラリネットは「12度(オクターブ+5度)」で倍音が鳴る楽器です。

フルートやトランペットは、主にオクターブ関係で倍音が並びます。そのため、多少音を外しても、和声の中に収まりやすい構造です。

しかしクラリネットは12度で倍音が出るため、音を外すと和声外音になりやすく、とても目立ちます。

だからこそ、リードミスは強烈に聞こえるのです。これは楽器の構造上の特徴なので、「自分が下手だから」ではありません。だからこそ、基礎の安定が重要になります。

STEP:8 最後に

組み立て

アンブシュア
息の練習

これらを一つずつ確認していけば、確実にコントロールしやすくなります。

基礎練習は正直しんどいです。でも、音が安定してくると、クラリネットを吹くことがもっと楽しくなります。

効果を実感できれば、自然と基礎練をやりたくなるはずです。ぜひ、ひとつずつ試してみてください。

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