そこで今回は、「10分でできる基礎練習」 に特化した方法を紹介します。ヴァイオリンはギターのようにフレットがないため、正確な音程を取るには指先の感覚を鍛える反復練習が欠かせません。短時間でも効果的な練習を取り入れ、着実に上達していきましょう!
STEP:1 ウォーミングアップ(1〜2分)
楽器を弾き始める前に、まずは身体の準備を整えましょう。深呼吸をしながら肩や首をゆっくり回し、余計な力を抜くことが大切です。あわせて指や手首のストレッチをすることで、演奏する時の動きがスムーズになります。
身体がほぐれたら、開放弦のロングトーンを行います。左手は押さえず、G線から順番に各弦を4拍ずつ弾きましょう。この時、音色が途中で変わったり、「ギッ」と雑音が入らないように注意しながら、弓の動きを安定させることを意識してください。
STEP:2 ボウイング練習(3〜4分)
身体がヴァイオリンを弾く感覚に慣れてきたら、次は右手のボウイング練習に移ります。弓を正確にコントロールすることで、美しい音を響かせることができます。
まずは鏡の前に立ち、弓の動きを確認しましょう。
弓が指板と駒の間の中心を通るように、まっすぐボウイングします。このとき、弓が傾いたり、位置がブレたりしないように注意してください。
ロングトーンで弓の動きが安定してきたら、弓を短く使うデタシェの練習に進みます。弓の元・中心・先と使う場所を変えながら練習し、それぞれの位置で均一な音を出せるようにしましょう。短い音は薄くなりがちですが、厚みのある音を出せるように音圧をコントロールすることが大切です。
STEP:3 音階練習(4〜5分)
ヴァイオリンにはギターのようにフレットがないため、正しい音程を取るには指の感覚を鍛えることが不可欠です。音階練習を繰り返すことで、正確な音程とスムーズな指の動きが身につき、音の安定感が増していきます。毎日少しずつでも続けることが上達への近道です。
まずはG線で、人差し指から順番に指を下ろし、音程の幅を意識しながら弾いてみましょう。このとき、薬指を下ろすときに人差し指が浮かないように注意し、余計な力を入れずリラックスした状態を保つことが大切です。
音程を意識してスムーズに指を下ろせるようになったら、次はト長調(Gメジャー)のスケール練習に進みます。G線/D線とA線/E線では指の並びが変わるため、それぞれの弦での指の形を意識しながら、ゆっくりと確実に演奏しましょう。
STEP:4 まとめ
ヴァイオリンの上達には、基礎練習の反復と継続が欠かせません。
たとえ1日10分でも、ウォーミングアップ・ボウイング練習・音階練習を積み重ねることで、より美しい音を奏でられるようになります。
忙しいからこそ、効率よく基礎を固めながら、充実した音楽ライフを楽しみましょう!
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