MIDIデータとオーディオデータの違い|DTM初心者が最初に知るべきこと
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MIDIデータとオーディオデータの違い|DTM初心者が最初に知るべきこと

DTMを始めると、必ず出てくるのが「MIDI」と「オーディオ」。
どっちも音が鳴るのに、何が違うの?と思いがちですが、ざっくり言うと、
MIDI=演奏の「指示書」
オーディオ=録音された「音そのもの」
です。
この記事では、DTMで曲を作るうえで迷わないように、違い・メリット/デメリット・使い分けを初心者向けに整理します。

STEP:1 結論:MIDI=指示/Audio=音

MIDIデータは「この音を、このタイミングで、この強さで鳴らしてね」という演奏情報。
これは実際にDAW(DTMのソフト)を触ってみないとイメージがしにくいかもしれないです。
ここでは一旦「指示書」のようなものと捉えて頂いて大丈夫です。その指示書に指定したものを入れると音がなります。

オーディオデータはマイク録音や書き出しで得られる波形(音そのもの)です。
こちらのオーディオデータの方がイメージしやすく、普段皆さんが耳にしている「音そのもの」がそれです。
「あー」という声をスマホに録音した際、その「あー」がオーディオデータです。

ざっくりイメージ
MIDI:指示書
オーディオ:音そのもの

結論:MIDI=指示/Audio=音

STEP:2 MIDIデータの特徴

MIDIは「指示書」なので、あとから内容を書き換えられます。DTM初心者がまず覚えるべきはこの4つです。

・音程を変えられる(ド→レに直す、メロディを作り直す など)
・タイミングを変えられる(少し前に出す/後ろにずらす)
・長さを変えられる(短く切る/伸ばす)
・強さを変えられる(やさしく/強く=ノリが変わる)

DTMで「とりあえず打ち込んで、あとで整える」ができるのは、MIDIが指示書だからです。
これに「鳴らすための音」を指定して鳴らしていきます。
※イメージが湧きにくいかと思いますが、この後補足します。

MIDIデータの特徴

STEP:3 MIDIデータの注意点 ※重要

「MIDIデータを入力したけど音が鳴りません...」というのは一番最初にぶち当たるMIDIの壁です。

それはなぜか?
答えはMIDIそのものは「音」ではないからです。

もう少し詳細を説明すると、
MIDIは音そのものではないので、MIDIだけを置いても「音」にはなりません。
MIDIの指示を受け取って音にしてくれる 「音源(楽器)」 が必要です。

たとえば、

・ピアノの音源
・シンセの音源
・ドラム音源

この「MIDI(指示書)」+「音源(楽器)」が揃うと、ようやく音が出ます。
MIDIはあくまでも指示書です。そこに音源を加えることで音が鳴ると覚えておきましょう。

MIDIデータの注意点 ※重要

STEP:4 オーディオデータの特徴

オーディオは「音そのもの」なので、扱うものが直感的です。
※イメージしやすいように誤解を恐れず言うと、初心者の方がイメージする「音」の録音はまさにこのオーディオデータかと思います。
 ただし、実際にDTMで利用する場合「オーディオインターフェイス」という機材を用います。

・歌・ギター・話し声など録音した音をそのまま使える
・波形として見えるので、音量の大きい/小さいがわかりやすい
・加工(EQ/コンプ/リバーブなど)で音作りしやすい

「スマホで録った“あー”」と同じで、オーディオは“実体”がある音です。
まずはこの程度の理解で良いかと思います。

オーディオデータの特徴

STEP:5 MIDIとオーディオは「作り方」で覚える

MIDIデータとオーディオデータについて触れてきましたが、DTMで音を作る方法は大きくこの2つです。
この2つで作っていくと言っても過言ではないので、それぞれの使い分けを簡単に整理します。

結論から言うと、MIDIとオーディオは「作り方」で覚えて良いです。

MIDI=打ち込み(指示書)
DAW(DTMを行う上で音楽制作全般を可能にする統合ソフトウェア)上でポチポチと指示書に書き込んでいきます(「打ち込み」と呼びます)
そして該当のソフト音源(ピアノ/シンセ/ドラムなど)にその指示書を読み込ませて音を鳴らします。
→ 作曲〜アレンジの段階で特に便利(あとから直しやすい)

オーディオ=録音(音そのもの)
マイクやギターなどを録音して、波形としてDAWに保存します。
録音はスマホでもできますが、DTMでは マイク/楽器 → オーディオインターフェイス → PC(DAW) の流れが一般的で、音質や遅延面で安定します。

<迷ったらこのルール>
・打ち込みで作るもの(一例ですが、ドラム/ベース/シンセ/仮メロなど)→ MIDI
・録って作るもの(一例ですが、ボーカル/ギター/実演)→ オーディオ

MIDIとオーディオは「作り方」で覚える

STEP:6 MIDIのメリット/デメリット

◎MIDIのメリット(得意なこと)
・後からいくらでも直せる
音程/タイミング/長さ/強さ(ベロシティ)を、録り直し無しで調整できます。

・音色を差し替えられる(重要)
同じMIDIでも、音源をピアノ→シンセ→ストリングス…と変更可能。
フレーズはそのままで“楽器だけ変える”ができます。

・作曲・アレンジが進めやすい
「とりあえず打ち込む→あとで整える」ができるので、曲作りの初動が速いです。

・人間っぽいノリも作れる
タイミングを少しズラす/強弱を付けるなど、グルーヴ調整がしやすいです。


◎MIDIのデメリット(苦手なこと)
・MIDI単体では音が鳴らない
MIDIは“指示”なので、**音源(ソフト音源/外部音源)**が必要です。

・リアルな生演奏の再現は難しいことがある
ギターの細かいニュアンスや歌の表情は、初心者のうちは録音(オーディオ)の方が早いことが多いです。

・音源によってはPC負荷が高い
高品質な音源をたくさん立ち上げると、動作が重くなる場合があります。

STEP:7 オーディオのメリット/デメリット

◎オーディオのメリット(得意なこと)
・歌、ギター、声など“実体のある音”をそのまま使える
演奏のニュアンスや空気感が入るので、リアルさはオーディオの得意分野です。

・波形で見えるから直感的
音量の大小、無音部分、ノイズの有無などが視覚的に分かりやすいです。

・ミックス(EQ/コンプ/リバーブ等)がやりやすい
多くの音作りはオーディオ前提で考えると分かりやすいです。

・共有しやすい
オーディオは“音そのもの”なので、相手の環境(音源の有無)に左右されにくいです。


◎オーディオのデメリット(苦手なこと)
・音程・演奏ミスの修正が簡単ではない
MIDIのように「ド→レに変更」がサクッとできない(やるならピッチ補正等が必要)。

・録音環境に左右される
部屋鳴り、マイク、ノイズ、入力レベル、演奏の安定感など、録音時点の差が出ます。

・ファイルが重くなりやすい
トラック数が増えるほど容量が増え、プロジェクトが大きくなりがちです。

STEP:8 最後に:迷ったときの判断ルール(これだけ覚えればOK)

ここまで読んで「違いは分かったけど、結局どっちを使えばいいの?」となったら、まずはこのルールだけ覚えておけば大丈夫です。(前のSTEPでも説明しておりますが)

◎MIDI=打ち込み(指示書)
→ あとから直しながら作りたいものに向いています。
例:ドラム(打ち込み)/ベース(打ち込み)/シンセ/コード/仮メロ など

◎オーディオ=録音(音そのもの)
→ 演奏や声のニュアンスをそのまま使いたいものに向いています。
例:ボーカル/ギター/生楽器/話し声/環境音 など

▼迷ったときの“最短ルート
DTM初心者のうちは、基本この考え方が一番ラクです。
・作曲〜アレンジ中:MIDI中心(直しやすいから)
・歌や楽器を入れる:オーディオで録音(実体のある音だから)

最後に一言
MIDIとオーディオは対立するものではなく、DTMでは両方を組み合わせて1曲が完成します。
最初は完璧に理解しようとせず、

「打ち込み=MIDI」「録音=オーディオ」
この2つが判断できれば、DTMは十分前に進みます。

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