「チョッパー奏法」とも呼ばれるこのテクニックですが、練習してコツをつかめば、簡単なフレーズでも十分カッコよく弾けるようになります!
スラップベースを取り入れると、楽曲に華やかさや躍動感を加えられるため、ベーシストならぜひ少しでも弾けるようになりたいですよね。
今回は、スラップ奏法の基本となる「オクターブ奏法」について解説します。ぜひ参考にしてみてください!
目次
STEP:1 スラップベースはカッコよく目立てる奏法
スラップベースとは、一言で言えば、ベースの弦を親指で叩き、人差し指や中指で弦を引っ張る奏法です。
スラップベースの元祖とされるのは、黒人ベーシストのラリー・グラハムです。この奏法が生まれた背景には、当時ドラマーが来なかったという状況がありました。
ラリーは親指でバスドラム、人差し指でスネアをイメージしながら、攻撃的でリズミカルなサウンドを作り出したのが始まりです。
STEP:2 楽曲が華やかになりグルーヴ感を生む
チョッパー奏法は、派手なサウンドと強いグルーヴ感を生み出すため、非常に注目を集めやすい演奏法です。
見た目が派手なだけでなく、指弾きやピック弾きと比べても、音の粒が揃いやすく、均一でクリアなサウンドが得られるのも大きな特徴です。
通常の8ビートも、チョッパー奏法を取り入れることで、より簡単に演奏できるようになります。
コツをつかめば、リズム感を安定させる効率的な奏法として活用でき、サウンド面でも多くのメリットがあります。
STEP:3 スラップベースって難しそう
チョッパー奏法って、なんだか難しそうに感じませんか?
でも、どんな奏法でも最初はみんな苦戦するものです。
私も最初は弾きピックから始め、次に指弾きへとシフトし、さらにメリハリのあるサウンドを求めてチョッパー奏法を練習しました。そのときは指が痛くなり、何度もくじけそうになったのを覚えています。
しかし、練習を重ねれば必ずマスターできます!
チョッパー奏法に向き不向きはありません。難しく考えず、コツコツと練習を続けていきましょう!
STEP:4 オクターブ奏法をマスターしよう!
オクターブ奏法は、親指で弦を叩く「サムピング」と、人差し指で弦を弾く「プリング」のコンビネーションで成り立っています。1オクターブ離れた音を交互に弾くのが特徴です。
一見、動きが多くて難しそうに思えますが、慣れてくると力を入れずに演奏できるようになるため、初心者にもおすすめの奏法です。
さらに、オクターブ奏法はチョッパー奏法の基礎でもあるので、ぜひチャレンジしてマスターしてみてください!
STEP:5 サムピングの音出しが大事
オクターブ奏法では、サムピングがしっかりできていないと、スムーズな音を出せません。チョッパー奏法の基本は、右肘を軸にした手首のスナップがポイントです。
サムピングは、右手の親指側の第一関節付近で弦を叩きます。弦を振り下ろすように意識すると、きれいな音を出すことができます。
STEP:6 プリングの練習
プリングは、サムピングで振り下ろした手首の戻りを利用して、人差し指を弦に引っ掛けて音を出す奏法です。
右手のフォームが固まれば、プリングの習得は早いでしょう。
人差し指を深くかけすぎず、浅すぎずない位置を意識するのがポイントです。力みすぎると、スムーズなオクターブにならないので、肩の力を抜いて実践してみてください。
手首の回転で2つの音が出せるのが、チョッパー奏法の大きな魅力でもあります。
STEP:7 オクターブは左手の位置が大事
今回は、4弦の3フレット(G/ソ)と2弦の5フレット(G/ソ)のオクターブを使って練習してみましょう。
押さえたい音のフレットに最も近い位置に指を置具ことがポイントです。
チョッパー奏法で重要なのは、右手の動きよりも左手のコントロールです。力強くしっかりと押さえることが鍵となります。
また、ネック裏の親指の位置にも注意を払いましょう。指板の上で押さえている位置が安定するよう、自分なりに最適なポジションを探してみてください。
STEP:8 どこのフレットでもオクターブが出せるようにしよう
縦横どの位置でもオクターブが出せる練習をしましょう。
例)サムG(4弦3フレット)→サムC(3弦3フレット)→サムG(4弦3フレット)→サムC(3弦3フレット)
サムD(3弦5フレット)→サムC(3弦3フレット)→サムG(4弦3フレット)。
チョッパー奏法は、前述したように右肘を軸にした右手首のスナップと、左手の動きのコンビネーションが重要です。右手の動きは、ほとんど変わらず、左手のフレーズの動かし方が、チョッパー奏法の上達のポイントになります。
STEP:9 まとめ
オブクター奏法をマスターすると、フレーズのバリエーションが広がり、派手なフレーズで観客を驚かせることができます。
・サムの2度打ちによるオクターブ
・プルでハンマリングを活用したグルーヴ感
・サムのゴーストノートを取り入れたスピード感
・16分音符を取り入れたアンサンブル
etc・・・
これらのテクニックはすべて、オクターブ練習で身につけた安定した右手の動きと、しっかりとしたグリップ力を持つ左手のコントロールが土台となっています。
まずは、何度も繰り返して同じ音をきれいに出せるようになるまで練習してみてください。安定した基本フォームが、次のステップへの鍵となります。
コメント0件