バイオリンの松脂はどれくらい塗る?正しい塗り方とNG例
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バイオリンの松脂はどれくらい塗る?正しい塗り方とNG例

バイオリンを弾くとき、弓に塗る「松脂」。
当たり前のように使っていますが、「どのくらい塗ればいいの?」「塗りすぎるとどうなるの?」と迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、松脂の役割や塗り方のコツを、初心者にもわかりやすく紹介します。

STEP:1 まずは弓の毛の状態をチェック!

まずは、今の弓の毛の状態をチェックしてみましょう。
松脂の量が合っていないと、次のような状態になります。


松脂が多すぎる場合
・弓を軽くはたくと白い粉がパラパラ落ちる
・演奏中に粉が舞う
・弦の下に白い粉が大量にたまる
・音がザラつく


松脂が少なすぎる場合
・弓の毛がキラキラ光っている
・弦の上で弓が滑る
・音が出にくい


このどちらかに当てはまる場合、松脂の量を調整してみましょう。

STEP:2 そもそも松脂はなぜ必要?

バイオリンの弓の毛は、馬の尻尾の毛(馬毛)でできています。
動物の毛なので、人間の髪の毛をイメージするとわかりやすいです。


下の画像をご覧ください。
左はキューティクルが整った健康な髪、右はキューティクルが剥がれてケバ立った状態です。


バイオリンは、弓の毛を右のようにザラついた状態にして、弦に引っかけて振動させることで音を出します。


松脂は、その引っかかり(摩擦)を作るためのものです。
松脂が十分についていないと弦にうまく引っかからず、弓を動かしても音がかすれたり、うまく鳴らないことがあります。


※なので、髪の毛には塗らないでくださいね(笑)

そもそも松脂はなぜ必要?

STEP:3 弓の毛を触ってはいけない理由

「弓の毛は触らないで」と言われたことはありませんか?


これは、指の油分が弓の毛についてしまうからです。


油分はヘアオイルのような役割をしてしまい、毛を「しっとりまとまる状態」にしてしまいます。


そうすると弦に引っかからなくなり、音が出にくくなります。


指には思った以上に脂があるので注意しましょう。
もちろんポテトチップスを食べたあとにそのまま触ってしまうのもNGです!

STEP:4 初心者でも失敗しない松脂の塗り方

松脂は1回につき、弓全体を5〜10往復ほど滑らせるのが目安です。
ただ、弓の根元と先端は塗りにくいので、少し意識して多めに往復させて塗ると良いです。



①左手に松脂、右手に弓を持ちます。


②バイオリンを弾くように、松脂の上を弓で滑らせます。

このときのポイントは
弓の毛を松脂にぴったり当てて、まっすぐ動かすこと。

手前側だけ・奥側だけに偏らないよう、全体に満遍なく塗りましょう。


③弓の毛を確認します。

・ツヤが残っていない
・全体がうっすら粉っぽい

この状態になっていればOKです。

初心者でも失敗しない松脂の塗り方

STEP:5 よくあるNG例

・松脂の塗りすぎ

弓をはたいたときに粉がパラパラ落ちる場合は塗りすぎです。

ただし、多少多くても大きな問題はありません。
弾いているうちに自然と減っていきます。


・松脂の塗らなさすぎ

弓の毛がキラキラ光っている場合は、松脂が足りていません。
松脂がついていないと、弦の引っかかりが少なくなるため音が出にくくなります。また、弾いた時に弓がすべる状態も、松脂が足りていない時の特徴です。

よくあるNG例

STEP:6 チェックリスト(演奏前に確認)

☑ 弓の毛全体に松脂がついている
☑ 根元と先端も塗れている
☑ 弓をはたいて粉が落ちすぎない
☑ キラキラ光る部分が残っていない
☑ 弓の毛がうっすらマットになっている

チェックリスト(演奏前に確認)

STEP:7 演奏後のお手入れ

演奏後は、楽器についた松脂の粉をやさしく拭き取っておきましょう。
松脂をバイオリン本体に落ちたまま放っておくと、こびりついてあとから取りにくくなるので注意が必要です。


特に弦の下や指板の周りは粉がたまりやすい場所なので、ガーゼなどの柔らかい布で軽く拭き取る習慣をつけておくと、楽器をきれいな状態に保てます。

演奏後のお手入れ

STEP:8 まとめ:今日やること3つ

① 弓の毛がマットになるまで松脂を塗る

② 光る部分が残っていないか確認する

③ 演奏後は楽器についた粉を優しく拭き取る


松脂は、弓と弦の「引っかかり」を作るための大事なアイテムです。
適量を守って、気持ちよく演奏できる状態を保ちましょう。

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