実は、幾つかあります。
それは、まだ弾く楽譜が単純で楽な時に正しい習慣をつける方が、後で修正するよりも遥かに楽だから。
とはいえ、もう初心者さんではない人も、一度チェックしてみると良いと思います。
今回はその中から3つ、注意ポイントをお教えしますね。
STEP:1 椅子の高さを確認
1:椅子の高さ
まず椅子の高さは、ピアノの初歩の初歩からとっても大事なポイントです。
そして子供の生徒さんでしたら、身体の成長と共に変化させていかないといけません。
ですので、度々チェックするようにしましょう。
椅子の高さが大事な理由は、椅子の高さによって手首の高さも極端に上になったり下になったりしてしまうからです。
手首の高さが極端に上だったり下だったりすると、スタンダードなテクニックで弾くことが出来ません。
巨匠のピアニストで、とんでもない姿勢で素晴らしい演奏をする人がいますが、それは例外。
「天才はどんな姿勢でも弾ける!理由は天才だから!」
と思ってください。
どんなことでもそうですが、スタンダードな方法というものは1番成功しやすいように考えられているので、基本を守り確実に上達を目指すのが良いのです。
椅子の高さを調節して、座って鍵盤に手を乗せた時、手首が平らになるようにしましょう。
手首が「山や急勾配の坂」のようになっていたら椅子は高過ぎ、手首が「凹んだり、下がるような形」になっていたら椅子は低過ぎと覚えてください。
STEP:2 椅子の位置を確認
2 :椅子の位置(ピアノからの距離)
1が出来たら、今度はピアノから椅子の距離を決めます。
実は、初心者の皆さんには、「ピアノに近づき過ぎて座っている人がとても多い」という共通点があります。
理由は、ピアノという楽器では、私たちの身体の接点が初心者のレベルでは「指先しかない」からです。(ペダルを使えるレベルだと、ペダルと足の接点が増えます。)
楽器と身体の接点が少ないと不安になるので、つい、椅子をピアノに寄せて、近づき過ぎの位置にしてしまうのです。
目安は、ズバリ、「肘の位置」。
肘が身体の左右ピッタリくらいの位置にあったら、椅子はピアノに近づき過ぎています。
椅子とピアノとの距離が丁度良い場合、肘は身体のやや前方にあります。
椅子とピアノの距離も、正しい位置は身体の成長によって変わりますので、度々チェックして下さいね。
STEP:3 指のポジションを確認
3:指のポジション(一本ずつそれぞれ違う鍵盤に配置。位置は鍵盤の真ん中に。)
最初のうちは、左右とも5本の指を置くポジション(ミドルCに親指)を決めます。
理由は、指に鍵盤の位置を覚えてもらい、いちいち目で見て鍵盤を確かめないように習慣づけるため。
右手は親指をド(ミドルC)に置いて一本ずつ右側に、左手も同じドに親指を置いて一本ずつ左側に置いていきます。
目は楽譜をまっすぐ見るようにして、下を向いて鍵盤や指を確かめないように習慣づけましょう。
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