ベースは指弾きとピック弾き、どちらがいい?
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ベースは指弾きとピック弾き、どちらがいい?

ベースギターを始めるとき、ピック弾きと指弾きで悩む人がいますが、考えすぎです。
本来は役割の違うふたつの弾き方を理解して使い分けましょう。

STEP:1 指弾きとピック弾き、どちらから始める?

さて、初めてベース・ギターを手にしたとき、指弾きとピック弾きのどちらを選べばよいのか、悩む人も多いようです。
しかし、実はそれほど悩む必要はありません。
「ギタリストはピックで弾いているのに、どうしてベースではピックを使わないの?」
あるいは、「プロのベーシストが右手の人差し指と中指で弾いているから、自分も指で弾いてみたい」
大きく分けると、このような考え方があると思います。
もちろん、どちらも正解です。
指弾きとピック弾きにはそれぞれ特徴があり、音楽のジャンルによっても、さらに細かく言えば曲によっても適した奏法は変わってきます。
つまり、両方できるようになるのが理想ということですね。
ただし、初心者が最初から両方を習得する必要はありません。
まずは自分が好きな方、弾いてみたいと思う方から始めればよいのです。
また、この記事を読み進めていく中で、「こっちの方が楽そうだ」「自分には合っていそう」と感じたら、そこから始めるのもOKです。

STEP:2 指弾きとピック弾きの弾き心地と音色の違い。

指で弾いた音とピックで弾いた音は当然違います。だって指って生身でしょ、でもピックは無機質なプラスティックなんですから。
そうですね「弦を弾くものの柔らかさ」が決定的に違うわけです。それと弦に当たる面積も指の方が基本的には広いです。
そこから導かれる音は、指では柔らかい音色でピックでは硬く、でも輪郭のハッキリした音になるのです。
それからこういう違いもあります。指で弾くと最初は「痛い」です。弾きすぎると血豆が出来て暫く弾けなくなったりします。
実際、筆者はこの血豆のおかげで2~3日は弾けませんでした。しかも指先の弦が当たる部分が段々硬くなってきます、左手の指先のように。
でも、ピックではその心配はありません。しかも出てくる音は結構パワフルなんです。
これだけ聞くとピックの方が楽なように聞こえます。ところがギッチョン!ピック弾きはギターと同じですが、あの太っとい弦を鳴らすわけですから、手首の動きやピックの当て方に慣れる必要があるんですよ。
それと指弾きではテンポ180の8分音符を刻むなんて初心者で出来た人を個人的には見たことがありませんが、ピックなら初心者でも比較的挑戦しやすいでしょうね。
でも、バラードならむしろ指で弾いた方が「うっとり、しっとり」した感じになりやすいのです。ピックでも出来なくはないのですが、音作りという手間が必要になるかも知れません。
こういうことが、指弾きとピック弾きの弾き心地と音色の違いでもあるのですね。

STEP:3 指弾きとピック弾き、それぞれの演奏方法と練習のポイント

まずは指弾きからですね。親指をピックアップなどに置いて支点を作り、人差し指と中指を斜めに構えます。その方が「弦に当たる面積が広くなるから」です。
ちなみに、指を縦にして弦に当たる面積を減らし、軽く2~3度音を出してから、今度は斜めに傾斜させて同じようにしてみてください。出てくる音が違うのが判るでしょう。
そして人差し指と中指を交互に動かして弦を弾いていけば良いのですが、3弦と2弦くらいまでは問題なくても、1弦と4弦は案外弾きにくいのが普通です。1弦は遠いから、4弦は近すぎるから。どこと? 支点となっている親指からの間隔です。ここで工夫が必要でして、親指の位置をどこにするか。
筆者のように1ピックアップなら、その上でいいかも。でもジャズベースのような2ピックアップだと、ブリッジ側のピックアップの上か、ネック側のピックアップの上か、はたまた4弦の上というのもありです。4弦を弾くときには、自然とボディの上に親指が移動することもあるでしょう。これはもう、ご自分に合った位置を探して頂くしかありません。

さて、ではピック弾きですが、筆者は基本的にブリッジ寄りで弾きます。ピック特有のメリハリのある、輪郭のハッキリした音を出したいからです。
ネック寄りでは弦の振幅が大きく、ピックの当て方を慎重にコントロールする必要があります。もちろん、絶対にブリッジ寄りでなければならないというわけではありませんよ。曲や求める音色によって、弾く位置は変わってきます。
ピックは、平らな面が弦に対してできるだけ垂直になるように当てます。斜めにすると、ベースの弦は巻き弦なので、金属ノイズが出やすくなるからです。

弾き方は「主に」2種類。
オルタネイトという、ダウンとアップを交互に繰り返す弾き方と、ダウンのみでひたすら振り下ろす弾き方です。ダウンのみというのもメタル系の音楽では普通に使いますが、とにかくキッツい!!

百聞は一見にしかずといいますし、これらの弾き方や、弾く位置による音の違いについては動画を参考にしてください。

STEP:4 自分に合った奏法を選ぼう

今回は指弾き、主にツーフィンガーとピック弾きについて考えてみました。けれど、どっちがよくてどっちが悪いなんてことは全くないんです。それに指弾きには「スラップ奏法」なんてのもあります。今回は敢えて触れていませんが。
「ベースをピックで弾くなんて考えられない、指でしょ!」と豪語する御仁もおられますが、それはピック弾きのベーシストに対しての侮辱になりますよ。

KISSのジーン・シモンズ、ディープ・パープルのロジャー・グローバー、イエスの(故)クリス・スクワイア。
全員、世界的な大御所ですからね。指弾きが当然なんて思っている時点で、その人は自分の限界を定めているようなものかもしれませんね。
とはいえ、指弾きの魅力は事実あるでしょう。薬指も使うスリーフィンガーなどで速さをカバーしたりする楽しさや、細かい音のニュアンスなんてものはピックでは結構厳しく、指ならではのものかもしれません。

ビリー・シーン、(故)ジャコ・パストリアス、(故)ティム・ボガートなどは指弾きの名手ですからね。
でも指弾きだけでなく、ピック弾きと指弾き、両方でビッグな名前のベーシストもいます。

ザ・ビートルズのポール・マッカートニーとか、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなどですね。
ポール・マッカートニーはピック弾きで有名な方ですが、後年は指弾きでも名演を聴かせてくれます。
筆者は最初に言いましたね。「ギタリストがピックで弾いているのだから」。つまりベーシストがピックで弾くのは自然で、おかしなことではないわけです。

ちなみに、筆者はまずピック弾きから始めることをお勧めします。右手の指先が痛くならないし、比較的自由に弾けたりするので、まずは音楽そのものを楽しめるし指弾きで演奏中、速い曲になったら自然と抵抗なくピックに持ち替えるようになりますから。
でも、これはあくまで筆者の考えです。ベースという楽器を指で弾こうがピックで弾こうが、好きな方、楽な方、カッコいいと思える方でいいんです。
どちらでも自由に選べるのが、初心者である貴方の特権です。

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